スカパー!生中継 Ch185 後06:50〜
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第16節栃木戦以来、20日ぶりとなる湘南のホームゲームである。その間、チームは鳥取、徳島、千葉と続いたアウェイ3連戦に敗れ、栃木戦の敗戦から4連敗、複数失点を重ねる一方で、ひとつもゴールを奪えない状況が続いている。梅雨さながらの湿り具合である。
鳥取戦を終えたあと、反町康治監督は語っている。
「栃木戦は相手のサッカーに嵌ってしまった。鳥取は我々をよく研究していた。とくに鳥取には、戦術うんぬんではなく、相手より走る、球際で負けないといったサッカーの本質をあらためて教えてもらったよ」
指揮官の言葉を思い返せば、徳島についても同様に言えるかもしれない。試合開始早々にゴールを挙げた島村毅は、湘南戦に向けて気持ちを滾(たぎ)らせていたものである。曰く、「絶対に点を取りたい。怪我してもいいから、練習からアピールしたい」。怪我をしたら元も子もありませんよ、というツッコミすら憚られるぐらいの燃え様で、果たして島村はスタメンを掴んだ。巧みな先制弾はもとより、ボールを奪われてもすぐに走り奪い返すなど、試合に懸ける意気を一つひとつのプレーに詰め込んだ。
ただし、勝ちたい気持ちは等しいはずだ。振り返ると、湘南はけっして崩されて失点しているわけではない。ポジショニングもチームのルールに則って動いている。かたや個々の対応で後手を踏む、あるいはボールの奪われ方が悪く相手を勢い付かせるといった場面も散見される。前節の千葉戦を引けば、栃木戦から続いていた序盤の失点を抑え、とりわけ前半は守備でリズムをつくっていた。だが奪ったボールを再び奪い返されるシーンも少なくなく、クリアミスが重なった先で失点してもいる。つまり、マイボールでリズムをつくれない。そして先にゴールを奪った相手は、守備をしっかりセットすることに注力できる。逆に、反撃を目論むこちら側にスペースは与えられず、運動量の低下とともに、前半には通っていたはずのクサビも潰されてしまう。この悪循環の構図は、千葉戦の後半である。
一方、連敗中の湘南とは対照的に、好循環が窺えるのが、今節平塚に乗り込む東京Vだ。目下3連勝と波に乗る。富山、岡山、水戸と続いた最近3試合で、計12得点という攻撃力がとりわけ目を引く。とくに前節の水戸戦では、2点のビハインドを撥ね返し、今季初の逆転勝利を収めてもいる。前節、前半のうちに交代した河野広貴の負傷は気がかりだが、右サイドの森勇介の突破力をはじめ、勢いに乗る彼らの攻撃を湘南は封じたい。
そして、勝つためにはゴールが求められる。ゲームを主導するためには先制点が欲しい。至極当然のことが、湘南にとっていまはより鮮明に浮かび上がる。
「いまの状況は、悪い流れの典型だと思う。でも点を取れていない以上、自分たちがよくないということ。なにより、自分がまだ点を取っていないことが悔しい」前節の試合後、田原豊は口にした。先制点、あるいはたとえ先制されても追いつき追い越す得点力が求められるいま、やはりストライカーのゴールに期待が募る。「田原ゴール」が生まれれば、スタジアムのボルテージもいっそう増そう。さらにゴールに近づくうえでは、中盤の展開力にも期待したい。前節ついにピッチに帰ってきた松尾直人は語っている。「いま必要なのは内容よりも結果。どんな内容でもいいから勝点3を掴みたい」。
アウェイ連戦を経て、ようやくホームに帰ってくるのだ。したたかなディフェンスを発揮するなかでも、ゴールに向かって暴れずして湘南ではなかろう。カレンダーもめくられた。湘南の盛夏はここからだ。
■この試合注目のCOOL BALLER:田原豊(湘南)
以上
2011.07.01 Reported by 隈元大吾













