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【J1:第6節 新潟 vs 川崎F】レポート:虎の子の1点を守り切った新潟が貴重な勝点3。川崎Fは鬼門を突破できず(11.07.24)

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7月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第6節
新潟 1 - 0 川崎F (19:03/東北電ス/25,420人)
得点者:53' ブルーノロペス(新潟)
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新潟が1-0で川崎Fを下した。後半8分、ブルーノ ロペスが挙げた先制点を粘り強く守った。川崎Fは好機を作りながらも詰めを欠いた。新潟のホームでのこのカードは、J2時代の2001年第4節から、新潟の13戦無敗になった。

最後の最後まで集中を切らさなかった。後半のアディショナルタイム。新潟はチョ ヨンチョルに代わって、柏から移籍してきたばかりのDF村上佑介がピッチへ。その村上がヘディングでクロスをクリアする。本間勲、菊地直哉がセカンドボールにしつこく体を寄せる。GK小澤英明はチーム全体の呼吸を整えるように、リスタートで間合いを取った。「チーム一丸になって、しっかり抑えられた」。小澤が言うように、それぞれが1つ1つのプレーに集中した結果が、1-0での勝利だった。

後半8分、右サイドの連係から飛び出したブルーノ ロペスが、GKとの1対1を制して均衡を破った。「みんなが後ろから力をくれたおかげ」。ブルーノ ロペスが感じた「後ろからの力」は単なるメンタルではない。ラインを高く保ち、相手のボールに対しプレスをかけ続けた、チーム全体のアグレッシブな姿勢だった。「試合の立ち上がりから、プレッシャーをかけ続けられた」と本間。前線からプレスをかけて、ボールを奪いに行く。最終ラインは、センターバックの菊地を中心にむやみに下がらずに対処。川崎Fが裏を狙っても素早く戻った。

前節清水戦は1-2で逆転負け。退場者を出して数的不利な状況だったとはいえ、終盤にセットプレーから失点と、粘り切れなかった。今節までの総失点は21。極端に多いわけではない。ただ、第16節仙台戦、第18節C大阪戦ではアディショナルタイムに失点と、最後に隙をみせる試合が多かった。

川崎F戦に向けて行ったのは、修正ではなく「確認」。攻守に足を止めず、自分たちから仕掛ける。球際の厳しさ、局面での意思統一。今まで積み重ねてきたことを全員で整理した。黒崎久志監督はハーフタイムでセーフティーにクリアするところと、攻撃に転じるプレーの判断をはっきりさせるように指示。「前半で無理に行こうとしてミスがあった」。後半に入って、プレーにぶれがなくなったことで、守備はさらに安定した。

課題を消化しつかんだ勝点3。今季の新潟はまだ連勝がない。「次、勝たないと。同じことを繰り返さないように」と本間。この試合の守備を今後も継続することが、浮上につながる。

川崎Fは主導権をつかみ損ねた。前半は、新潟の高いラインの裏を狙い、ロングボールにジュニーニョ、山瀬功治ら前線が反応した。ただ、ゴール前では新潟のGK小澤の好セーブに合うなど、最後の1本を阻まれた。

後半の失点は最終ラインと中盤の間にパスを通され、そこからブルーノ ロペスをフリーにしたもの。それまでは新潟のパスをカットしてカウンターにつげる場面が多かっただけに、不用意な失点だった。中村憲剛、稲本潤一、矢島卓郎ら中盤、前線の主力を欠いた一戦。押し込むが、最後の詰めを欠いた部分にその影響が現れた。

新潟はホームの川崎F戦、これで13戦負けなし。上昇カーブを描く土台はできた。川崎Fは戦う形は整っているだけに、細部の修正が課題に。次節の内容と結果が、ともに重要になってくる。

■この試合のHOT BALLER:小澤英明(新潟)

以上

2011.07.24 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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