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【J2:第22節 F東京 vs 熊本】レポート:ヤザワールド全開で全快!東京が堅守熊本を破る5発大勝!(11.07.25)

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7月24日(日) 2011 J2リーグ戦 第22節
F東京 5 - 0 熊本 (18:34/国立/18,195人)
得点者:44' ロベルトセザー(F東京)、48' 羽生直剛(F東京)、67' 谷澤達也(F東京)、73' 徳永悠平(F東京)、87' ルーカス(F東京)
スカパー!再放送 Ch182 7/25(月)後02:30〜
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国立が、ヤザワールドに染まった。『止まらないha〜ha』のチャントに合わせてタオルマフラーが宙を舞う。“T”.YAZAWAが試合を決めた。

FC東京は24日、ホーム国立競技場でロアッソ熊本と対戦し、5−0で快勝した。熊本のシュート3本を大きく上回る22本を浴びせて圧倒。今季最多となる5発快勝劇を演じた。

ワンプレーがゲームを決定付けた。試合後の会見で熊本・高木琢也監督が端的に話した言葉がすべてだろう。
「11人でやっとという相手だと思います。一人少ない状況では、思うようにゲームコントロールができなかった。やはり、自分たちが思い描いていたゲームにすることは不可能だった」
序盤からF東京が、圧倒的なボール支配率で次々と決定機を作り出した。熊本もGK南雄太を中心に、粘り強く対応していた。
しかし、F東京も焦らず、パスを回して隙を狙い続けた。そして43分、試合を決定付けるワンプレーが生まれる。右サイドから崩して中央に谷澤達也が飛び込むと、熊本MF根占真伍が倒してPK。ロベルトセザーが確実に決めて先制ゴールを奪った。さらに、根占は退場処分を受けて数的優位の時間も手に入れた。

F東京は後半、退場者を出して10人となった熊本を攻め立てた。48分に、羽生直剛が追加点を決めて67分には谷澤がPKを沈めた。73分、徳永悠平が2試合連続となるミドルレンジから豪快にネットを揺らすと、仕上げはルーカスの東京復帰弾復帰弾で締めくくった。87分、梶山からの浮き球をトラップし、冷静に流し込んで東京復帰後初ゴール。国立に集まった東京サポーターのボルテージは上がりっぱなしのまま、真夏のゴールショーは閉幕した。

ビッグプレーとなったのは、やはり前半43分のPK獲得と、根占の退場場面だろう。羽生の飛び出しに合わせてセザーと、谷澤が続けざまに縦の動きを加えた。熊本は、この組織だったカウンターに付いていけず、谷澤を倒してゲームが決まった。熊本は、ロースコアでの決着を望んでいたはずだ。だが、先制点に加えて退場者を出してしまったため、ゲームプランも崩れてしまった。失点を重ねる中で、選手を入れ替えてシステム変更などを施したが、数的不利な状況を打開することはできなかった。最後まで東京のパスワークに翻弄され、大敗を喫した。

F東京は谷澤が、先制のPKを獲得し、ダメ押しとなる3点目のPKを自ら奪って決めた。彼の存在は大きい。2列目から飛び出す羽生が一の矢となり、それに続いて谷澤が二の矢、三の矢となって空いたスペースに飛び込んでくる。技術的な上手さに加え、そうしたスペースを探り当てる動きは秀逸だった。そして、ゴール後は、今野泰幸が考案した土下座パフォーマンスをヨロシクとばかりに披露した。17日の前節・岐阜戦では決定機を外し続け、ゴール裏からブーイングを浴びた。「あれはきつかった」と、話していたが、それに応えるパフォーマンスでこの日はブーイングを歓声に変えた。

岐阜戦に続き、2試合連続の大勝劇にも大熊監督は「この勝利は、ここにおいてまた次の試合に向かいます」と、目の前の試合に全力を尽くす姿勢は崩さない。リーグ序盤に味わった1点の重みは忘れていない。この日も、最後まで攻めの姿勢を守り、失点を回避するために相手陣内で長くサッカーをし続けた。それこそが、首位を走り続けるためにすべきことだった。F東京は、未踏の世界に、知らず知らずのうちに足を踏み入れている。ここからが、本当の強さを手に入れる戦いだ。

■この試合のHOT BALLER:谷澤達也(F東京)

以上

2011.07.25 Reported by 馬場康平
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