今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【ヤマザキナビスコカップ 仙台 vs 柏】レポート:第3ラウンドの決着もアディショナルタイム。そして最終決着はリーグ戦へ(11.07.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月27日(水) 2011 ヤマザキナビスコカップ
仙台 2 - 1 柏 (19:02/ユアスタ/10,439人)
得点者:16' 北嶋秀朗(柏)、47' 角田誠(仙台)、90'+3 富田晋伍(仙台)
ヤマザキナビスコカップ特集ページ
----------
仙台と柏、今季3回目の対戦にして、Jリーグヤマザキナビスコカップに話を絞れば1回戦突破の可否が決まる第2戦。1-0で先手を取っている仙台は、先発メンバーを直近のリーグ戦(第6節大宮戦)から4人入れ替えた。「東日本大震災発生からここまで気を張って戦ってきて、(リーグ戦)第18節の清水戦で負けたことで、疲れが一気に出てしまった。その疲れをみんな一度認めた上で、この試合にトライする姿勢を出したい」とは、手倉森誠監督。その言葉の通り、リーグ戦で疲労が見えた梁勇基、富田晋伍、赤嶺真吾を先発から外して柏に挑んだ。

一方の柏は、直近のリーグ戦(第6節鹿島戦)と先発メンバーをまったく代えずに挑んできた。そしてキックオフからねらいを体現したのは柏だった。ネルシーニョ監督が「守備から切り替えてカウンターに持って行けるチャンスはいくつか作れた」と振り返ったように、思ったよりもボールを持てた仙台が柏の中央の守備を崩せない間に、柏がカウンターで仙台の隙を突く展開が続く。特に柏の右サイドではその傾向が顕著で、酒井宏樹が持ち上がって、仙台左SB朴柱成の裏へとボールを送る。16分には酒井から裏に抜けたレアンドロ ドミンゲスにパスが渡ると、レアンドロは素早く中央にスルーパス。走りこんだ北嶋秀朗がうまく相手DFの裏に体を入れて合わせ、柏が先制した。

この時点で、2戦トータルで1-1と、両者の条件はイーブンに戻った。しかも追いついた柏に勢いはある。だが仙台はハーフタイムに攻撃のしかけを修正。太田吉彰が後半早々に「サイドをえぐればチャンスになる」とみて右サイドを抜けると、そこからのクロスに松下年宏が合わせる。これは柏GK菅野孝憲の好セーブに防がれたが、詰めていた角田誠が弾丸シュートを叩きこんで仙台が追いついた。

勝たなければいけない柏・ネルシーニョ監督は次々と選手を交代投入し、「繋ぎのところでボールを落ち着かせて、質を上げてほしいという意図で」左MFだったジョルジ ワグネルをボランチに置いて攻撃の組み立てをはかった。これで柏は仙台の守備ブロックの狭間にパスを打ちこもうと攻め立てる。
しかしこの日の仙台は、柏の攻撃を受けている間もカウンターを着々と狙っていた。何人も足をつる選手が出る中でも柏のボランチにプレッシャーをかけて機能不全に陥らせ、攻撃を遮断。消耗した攻撃の選手から順番に選手を入れ替え、最後に富田を「中央を固めて、クサビのパスの出しどころを抑えるよう、FWにコーチングをするように」という役割を期待してピッチに送りこんだ。

そして最後に、このボランチは意外にも勝負を決める活躍をした。1-1で終わるかと思われた後半アディショナルタイム、松下のクロスに最初に合わせた中原貴之のシュートはブロックされたが、こぼれ球を拾った松下が再び左からクロスを送ると、そこには富田が待ち構えていた。身長169cmと小柄な富田がこの高精度のクロスに合わせ、「あれは奇跡です」というヘディングでの逆転弾を決める。仙台が土壇場で勝利を手にして、2連勝で1回戦を突破。また、リーグ戦でここまで6試合連続で勝利がなかったチームにとっても6月22日のJ1第17節甲府戦以来となる勝利を手にする結果となり、次のリーグ戦に向けて大きく弾みをつけた。
一方、柏は菅野が「気の緩みはあったとは思う」と振り返ったように、前半の集中力からすれば勿体ないほど、最後に足を止めて相手の二次攻撃を許してしまった。しかし菅野はこうも続ける。「これをすぐに生かすことができる。しかも同じ相手に」。今季最後の対戦は、早くも3日後となる。手倉森・ネルシーニョ両監督は、この試合でいかなる策を講じるのか。駆け引きは既に始まっている。

以上

2011.07.28 Reported by 板垣晴朗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着