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【ヤマザキナビスコカップ 清水 vs 甲府】レポート:連戦の中で互いに大胆なトライを見せた第2戦。永井の活躍と高木のJ1初ゴールで、清水が2回戦に進出(11.07.28)

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7月27日(水) 2011 ヤマザキナビスコカップ
清水 2 - 0 甲府 (19:00/アウスタ/11,641人)
得点者:48' 小野伸二(清水)、65' 高木俊幸(清水)
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結果としては、清水が2-0で完勝し、逆転で2回戦進出を決めたゲーム。ただ、その背景には両チームともさまざまなトライがあり、結果以外にも見どころたっぷりの一戦となった。

第1戦のアウェイゲームに0-1で敗れ、この試合では無失点と2得点以上をテーマに臨んだホームの清水。疲れがたまっている左サイドバック・太田宏介を休ませ、ゴトビ監督が就任以来、初めて試合開始から3バックの布陣を採用した。3バックの並びは、右から平岡康裕、ケガから復帰した岩下敬輔、そしてボスナー。前線の中央には、永井雄一郎が公式戦で今季初先発し、ゴトビ監督は3-4-3と表現したが、実質的には3-3-3-1のような配置でスタートした。
ただ、中盤の両サイドに入った山本真希(右)と枝村匠馬(左)がそれほどワイドに開くわけではないため、両サイドにはかなりスペースが生じる布陣。立ち上がりはそこを甲府に突かれて、対応が後手後手になるシーンも目立った。また、サイドから攻められて中盤の3人や3バックがボールサイドにスライドすると、逆サイドは大きく空くため、サイドチェンジされたり、クロスをファーサイドに入れられたりすると、相手をフリーにしやすくなっていた。そのあたりは今後の課題となるが、サイド攻撃に対しては運動量豊富な山本真や枝村が献身的に対応したこともあって、徐々に修正されていく。
さらに前半10分を過ぎたあたりからは清水がポゼッションする時間が長くなったため、課題は表面化しにくくなり、逆にカウンターへの対応はしやすいというメリットが生き始めた。そのため、自分たちが主導権を握れる展開に限っていえば、3バックもオプションのひとつとして有効であると確認できたことは、この試合の収穫のひとつと言える。

一方、今回の3連戦がすべてアウェイゲームとなる甲府は、23日の浦和とのリーグ戦から先発を9人変更。注目の新戦力・ダヴィと金珍圭を含めて、3人が今季公式戦初先発(2人は初出場)という大胆なメンバーで第2戦に臨んだ(システムはいつもと同様の4-4-2)。
そして、出番に飢えていた選手たちの勢いによって立ち上がりを制し、序盤はサイド攻撃で清水ゴールに迫る場面を何度か作る。ただ、パスをつないでゲームを作っていくという面においては、なかなか思うようにいかない。それもあって徐々に清水に優位に立たれたが、その中でもセットプレーでチャンスを作る場面があり、守備にも大きな破綻はなく、三浦俊也監督も「前半に関しては満足」と振り返った。

そうした力関係によって前半は0-0。そのため後半に入る時点で、清水は4バック(右から山本真、平岡、岩下、ボスナー)に戻して、サイド攻撃を強化。そして後半開始2分、不慣れな左サイドバックのボスナーがDFラインの裏に好フィードを送り、永井がゴール左に飛び出して中に折り返すと、スライディングで止めにいった金の手に当たってPKの判定。これを小野伸二が決めて、清水がどうしても欲しかった先制点を奪うことに成功した。
これで2試合トータルで1-1となり、条件はイーブン。このまま90分が終われば延長戦に突入という中で、清水の選手たちは冷静さを増し、ボールを支配してゲームをコントロールしながら2点目を狙う。それが結果に結びついたのが、後半20分。GK碓井健平からのロングボールを永井がフリックして後方に流し、DFの間に転がったボールから交代出場(後半14分〜)の高木俊幸がスピードを生かして飛び出し、前に出たGKよりも一瞬早く触ったボールをワンタッチでゴール右に流し込んだ。
高木にとっては、これがJ1での初ゴールとなり、もちろん清水サポーターも待ちに待っていたオレンジのユニフォームでの初得点。その後の彼のプレーが冴え渡ったところを見ても、1点取れば乗ってくるタイプということがよくわかる。
試合のほうも、これが決勝点となり、守備でも後半42分の右FKでヒヤリとさせられた場面以外は甲府をほぼノーチャンスに抑え、トータルスコア2-1で清水が2回戦進出を決めた。

第1戦のアドバンテージを生かせなかった甲府は、大きくメンバーを変えて、徐々に地力の差が表われたことが、結果にも影響してしまった形。ただ、この試合の後は、甲府に戻ることなくそのまま神戸に移動。ベンチを外れて休養した伊東輝悦や市川大祐らも、一緒に移動するために遠征に帯同していた。J1残留が最優先課題である甲府が、このような形で敗れたことを責めることはできないだろう。
むしろ、日頃出場機会の少ない選手たちが「前半はモチベーションの高さをよく見せてくれた」(三浦監督)ことは、チームの今後に好影響を及ぼすはず。ダヴィと金の評価については、三浦監督のコメントの通りだが、今後大きな戦力となっていくことは間違いないだろう。

清水のほうも、前節・C大阪戦の大敗を引きずることなく、落ち着いたゲーム運びを見せたことは大きな収穫。2得点をお膳立てした永井も、ゴールシーン以外でも彼らしいプレーを随所に見せ、高木と共に大きなきっかけをつかんだように見える。
次は中2日で広島に移動してのアウェイゲーム。かなり厳しいゲームにはなるだろうが、それに勝つことができれば、C大阪戦の前以上にチームの自信と勢いをつかむことができるはずだ。

以上

2011.07.28 Reported by 前島芳雄
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