スカパー!生中継 Ch178 後05:50〜
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少なくとも2人のフレッシュな選手が入る北九州。ただそれだけに、三浦泰年監督が目指そうとするパスサッカー、そして試合終了のホイッスルまで攻撃しきるサッカーがチーム全体に浸透しているかどうかを推し量ることもできるだろう。
累積警告で桑原裕義と森村昂太が出場停止。「誰が入るかはまだ分からないが、誰が入ってもしっかりサポートしたい」と木村祐志は淡々と話すが、攻守の要であった桑原と、攻撃の起点になっていた森村の穴は決して小さなものではない。今週の練習ではこの穴を埋めるべく考え得る限りのパターンを試し、最近は少なくなっていた三浦監督の「檄」も何度となく飛んだ。「言葉が通じようが通じまいが、若手だろうがベテランだろうが、関係はない。伝えることは伝えないと。後悔したくないよね」と三浦監督。対戦相手は守備力、攻撃力ともに圧倒的なF東京だが、2選手を欠くから、あるいは相手がそうであるからといって、これまでのサッカーをねじ曲げてまで老獪に勝点を狙うようなことは、現状の北九州の選択肢にはない。新しい選手が入っても目指すサッカーを貫くだけ。もちろんF東京の速いプレッシャー、「誰が点を取っても良いようなサッカー」(多田高行)をかわすための対応は必要だけれども、根幹は揺るがない。揺らすべきではない。声が荒くなってでも目指すところを根気よく伝えるのが北九州流だ。
対戦相手のF東京について三浦監督は「選手一人一人のスキルは高いし、実績がある。環境、ホームスタジアム、取り巻くメディア、サポーター。何をとってもJ1クラブ。DVDを何試合観ても背景にそういうのを感じる」と話す。その何をとっても「J1」なF東京だが、特に試合に入ると個人の技術の高さでゲームを圧倒的に支配してきた。前節・熊本戦では序盤こそ粘り強いディフェンスを破れなかったが、相手に退場者が出た前半終了直前からゴールラッシュ、5-0で大勝した。その1週前の第21節岐阜戦でも4-0。F東京は直近5試合で14得点をあげる一方で無失点と攻守にバランスが良い。今節も北九州を上回る個の力をいかして勝点3を取りに行きたいが、攻めきれずに0-0で試合が進むと足をすくわれるかもしれない。個人の技量はともかくも、パスサッカーの揺さぶりや運動量では北九州もF東京に迫る。F東京としては早い時間での先制点で流れを呼び込まなければ、揺さぶりに集中が低下する危険もはらむ。
北九州としては上述のとおり2選手を欠くことにはなるが、全員守備、全員攻撃の意識を持つと同時に、ボールを持ったときの丁寧な組み立てを心がけたい。中途半端なプレーで簡単にボールを渡してショートカウンターを食らうと、桑原を欠く中盤の底でボールを止められなくなる。ミスを極力減らし、サイドチェンジやショートパスなど大小のパスを織り交ぜて揺さぶりながら漸進する。当たり前のことを当たり前にできるかどうかは、チームへの戦術の浸透具合を量ることにもなる。
そして最後は目下3試合連続得点中の池元友樹のゴールに期待したい。起点となっていた森村を欠くが、FW長野聡やトップ下に入る安田晃大とのバランスもいい。前を向いてシュートを打てる機会も増えており、今節はチャンスは少なくなるかもしれないが、一度は回ってくるビッグチャンスをものにして4試合連続ゴールを果たしたい。
北九州がF東京に挑む試合。北九州のチーム状況は厳しいが結果がついてきている自分たちのサッカーを信じて90分間を戦い抜く。
■この試合注目のCOOL BALLER:池元友樹(北九州)
以上
2011.07.29 Reported by 上田真之介













