10月8日(土) 第91回天皇杯 2回戦
愛媛 2 - 0 琉球 (15:00/ニンスタ/795人)
得点者:27' 池田 昇平(愛媛)、71' 内田 健太(愛媛)
★第91回天皇杯特集
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延長戦までもつれた会場もあり、拮抗した試合も多かった土曜日の天皇杯2回戦だったが、愛媛はJFLのFC琉球を2−0で退けた。シュート数を見ても、愛媛の14本に対してFC琉球は7本。数字は愛媛の優勢を示しているが、これほど内容と数字がかけ離れた試合もめずらしい。それは両監督の対照的なコメントからもうかがえる。FC琉球の新里裕之監督は「いい戦いをしたので、次に向けて積極的な課題が見つかった」と前を向き、愛媛のバルバリッチ監督は「一番大事なことは勝ったということ。ただ、試合の内容は満足できるものではなかった」と厳しく言い放った。
その試合展開に関して「もっと厳しい試合になることも覚悟していた」と愛媛のGK川北裕介は振り返ったが、試合の流れはどちらに先制点が生まれてもおかしくない状況だった。特に前半18分、愛媛は永井篤志のミドルシュートに肝を冷やした。川北のファインセーブがなければFC琉球が試合を優位に進めていたのではないだろうか。続く27分に、愛媛はコーナーキックから池田昇平のゴールで先制点を奪ったものの、狙いとしていたビルドアップからの攻撃は鳴りを潜めた。さらに、サイドチェンジやバックパスでイージーミスを繰り返し、中央からの突破でも内田健太と金信泳のツートップもかみ合わなかった。
むしろ、攻撃のスタイルをはっきり示していたのはFC琉球。我那覇和樹が最前線から1.5列目まで上下動を繰り返して起点を作り、攻撃のスイッチが入ると上里琢文や三澤純一、田中靖大が最前線に張り出して攻撃に厚みを持たせていた。ただ、残念だったのがフィニッシュのためのクロスやスルーパスに精度を欠いたこと。そのため、決定的なチャンスと言えば前半は永井のミドルシュートだけにとどまり、後半も愛媛のゴールに迫ったのは12分に伊藤竜司が放ったミドルシュートと、21分に高橋駿太が頭で落としたボールを我那覇がボレーでゴールを狙った2本だけだった。
その中で、FC琉球はクリアミスから内田にゴールを奪われ2点目を失った。愛媛は後半も攻撃の形を作れていなかったが、この展開であれば2点のリードは安全圏。そのままタイムアップを迎え、愛媛は3年ぶりの初戦突破という最低限のノルマを果たした。「リズムをつかむことができず、90分を通して落ち着く時間がなかった」と池田は振り返ったが、まさに愛媛にとってはその言葉通りの試合内容。「JFLが相手で勝たなければならないというプレッシャーがあった。勝てて次に進めたことは本当によかったし、ホッとしている」という心境は他の選手も同じだろう。
とにかく、何よりも結果を出した愛媛はひとまずJ1広島と戦う(11/16@広島ビ)権利を得た。3年ぶりにつかんだ『格上』への挑戦権。この貴重な権利を無駄にしないためにも、この結果をまずは次のJ2熊本戦(10/16@ニンスタ)につなげたい。そして、3回戦までの1ヶ月あまりで上位争いに食い込むだけの力を蓄えなければ、到底、ジャイアントキリングは成し得ないだろう。
以上
2011.10.09 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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