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【J2:第7節 鳥栖 vs 千葉】プレビュー:もう、迷う時期ではない。自分たちを信じて継続するだけ。過密な日程でも勢いが衰えない鳥栖。監督交代で初勝利を目指す千葉。昇格を賭けての熱き戦い。(11.10.25)

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10月26日(水)J2 第7節 鳥栖 vs 千葉(19:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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あるスポーツドクターから聞いた話しである。競技を終えたアスリートが、次の競技までにどれくらいの回復期間が必要なのかという話しである。マラソン選手は約半年間をかけるそうである。全身の筋肉を完全燃焼させるマラソンだから、何となくうなずける。水泳も全身運動なので、筋肉の疲労は著しいそうである。マラソンや水泳を行なう選手は、瞬間的・持続的な動きを求められるので体脂肪が低く、筋肉量が多いそうである。競技で身体を使うことは、イコール筋肉が破壊されることなので、回復にはそれ相応の時間は必要だろう。

では、サッカーはどうなのかを訪ねたところ、サッカーは全身運動に近い競技であると教えてくれた。確かに、90分というゲームの中でボールに触れる時間はわずかなもの。どんな一流選手でも5分とボールは保持しない。むしろ、ボールを受けるために走る時間や相手に自由を与えないために接触している時間の方が長い。選手によっては、一試合で10km以上を全力で走っていることになる。しかも、ストップ、ターン&ジャンプも入るので、この疲労度はやってみないとわからないものだ。結果的に、ひと試合を終えて全身の筋肉を使いきり、回復して次の試合までには一週間から10日程度は必要では…との回答を得た。

第31節10月16日の試合から中2〜3日での試合が4試合続く。選手の疲労は計り知れないほど蓄積しているに違いない。取材とはいえ、疲れが溜まっている選手に「頑張って!」としかいえない。本当に申し訳ないとは思うが、今節も選手を煽らせて欲しい。それは、2位鳥栖と5位千葉との戦いだからである。

両チームの勝点差は6。今節を含めて残り7試合ともなれば、勝点差を意識せざるを得ない。鳥栖が勝てばその差は9に開くことになり、残り6試合で追いつくことは非常に困難になる。しかも、得失点(※)では圧倒的に鳥栖が有利な状況であるから、千葉はなんとしても勝点3を奪いたいところである。
※第32節終了時点の得失点差、鳥栖+29 千葉+9

この試合のポイントをいくつか考えてみた。今季の戦い方や前回の対戦で見えたところから、筆者なりに列挙してみたい。

1.千葉の監督が交代
21日、ドワイト前監督解任と神戸清雄新監督就任が発表された。神戸清雄新監督は、実にさまざまな経験をされている監督であるからして、瀬戸際にある千葉をどのように采配するのかは正直わからない。前節の試合が初采配であったが、栃木相手に引き分けている。千葉の置かれている立場を監督だけでなく、選手も理解しているだけに、迎え撃つ鳥栖は厄介な相手と戦うことになるだろう。

2.第27節では、個人技とチーム力の戦いで引き分け
9月10日のフクダ電子アリーナでは、千葉が圧倒的なボールポゼッションを見せていたにもかかわらず、鳥栖の全員サッカーの前に引き分けに終わった。深井正樹とファン ゲッセルのスーパーゴールで3得点をあげたものの、鳥栖も木谷公亮の見事なFKと國吉貴博のスーパーボレーなどで3得点を返し、終了間際に追いついて勝点1を分け合った。
この試合の結果は、鳥栖の勢いを加速させたし、千葉には後味が悪いものだった。今節では、千葉はスッキリと勝ちを上げたいだろうし、鳥栖は内容でも結果でも上回りたいところである。千葉は、深井正樹が出場停止となり、ミリガンが出場停止があけて戻ってくる。この影響がどのように出るかも注目しておきたい。

3.個人技と全員サッカーの全面対決
今節がどれだけ重要な試合になるかは前述した通り。どちらにとっても大きな1勝(勝点3)であることには変わらない。前回の戦いでも見せたように、千葉の個人技に対して鳥栖の全員サッカーの構図が見えてくる。
千葉には、ミリガンをはじめ伊藤大介、青木孝太、米倉恒貴などの攻撃に長けている選手がいる。鳥栖が、彼らをどのように抑えるのかに注目しておきたい。前節のF東京戦前半みたいに、前線からの早いプレスと高いDFラインを取ることができれば鳥栖が優位に試合を進めるだろう。F東京戦後半みたいに押し込まれてしまうと千葉に勝機が高くなるのは間違いない。注目は、センターバック木谷を中心としたDFラインの高さである。


筆者の思いの丈を一方的に述べることに自戒の念は隠せないが、あえてここに記させていただきたい。
困難や苦行に対するときに、用意周到よりも勢いで片付けた方が良い時ってあるように思う。
どんなに準備をしても不慮の事態は起こりうるもので、時間があれば対応には苦慮することは無いだろうが、サッカーの試合ではそんな時間はとることはできない。
連戦で大変だろう(いやっ、それ以上なのだろうが言葉が見つからない…)が、鳥栖には12試合負け無しの勢いで今節も乗り切って欲しいものである。
現役時代は、試合がしたくてたまらなかった。一日のうちで数試合の練習試合が組まれていた時は、嬉しくてしょうがなかった。今は、サッカーの試合を観ることが楽しくて仕様が無い。
選手には申し訳ないが、今節もサッカーを楽しまさせていただくことにする。
なんたって、サッカーは試合が一番面白い。

以上

2011.10.25 Reported by サカクラゲン
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