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【J2:第7節 愛媛 vs 水戸】プレビュー:連戦の中で愛媛も水戸も、守備で隙を見せることなく勝点3を奪い切れるか。上を目指すためには近い順位同士、負けられない対戦。(11.10.25)

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10月26日(水)J2 第7節 愛媛 vs 水戸(19:00KICK OFF/ニンスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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5連戦も3試合を終えて折り返し地点を過ぎ、残り2試合。どのチームも同じ条件ではあるが、コンディションが最も厳しくなるここで踏ん張れるかどうか。ホームに帰ってきた愛媛は2分1敗とまだ結果が出ておらず、7試合勝利から遠ざかっている状況からも目指すところは勝利しかない。思うように勝点を重ねられず、じわじわと順位も14位まで落としてしまっている中で転機を模索し続ける状況でもある。そこで今節、ホームのニンジニアスタジアムに迎える水戸は現在17位。愛媛とは逆に、9月の終わりから少しずつ勝点を伸ばし、愛媛との勝点差は6に迫っている。この5連戦も1勝1分1敗のイーブン。中位争いに殴り込みをかける意味でも、水戸にとってはアウェイの連戦でなんとか勝点を持ってホームに戻りたいところだろう。

こうして近況を振り返れば、一見すると下降線をたどる愛媛と上向きかけた水戸という好対照なチームの対戦のようにも思えるが、その結果以上に評価が難しいのが愛媛の現状。先にも触れたように、7試合勝利から遠ざかっている一方で引き分けが4試合。連敗がなく、岡山戦と熊本戦ではビハインドの状況からドローまで持ち込む粘り強さを見せており、「どん底」という状態でもない。ひとつきっかけがあれば上向ける気配もあるが、勝点への執念を見せたかと思えば大分戦のように前半のリードを守り切れず逆転を許すなど、どこかボタンの掛け違いが続く試合展開が続いている。

やはり、こういう状況でよりどころとするのは守備だろう。この連戦で愛媛は4−4−2から3−5−2へとシフトチェンジをしたことで無失点の試合がなくなってしまった。「やりながら出てきた問題を解決している」と田森大己は語るが、岡山戦では改善しつつある守備に今節は磨きをかける必要があるだろう。例えば、前線からのプレス。ツートップに加えてツーシャドーが追いかけることで、相手の最終ラインに対して上手く圧力をかけることができている時間帯もあるが、問題は上手くいかなかった時。「最終ラインから蹴らせるくらいが理想だけど、それをはがされた時にどうするか。岡山戦でもそこから悪い流れになる時間帯があった」と越智亮介は振り返るが、これまでの4−4−2とはプレッシャーをかけるスタートのポジショニングが違うために、ずれてしまった時の修正はより詰める必要がある。田森は「自分が下がった時に誰がそのポジションに入るか」と問題点を語り、前野貴徳は「僕とアズくん(東浩史)がどれだけ守備に戻れるか」と課題を挙げるように、今の3−5−2が持つ攻撃力を損なわないように、なおかつ守備のバランスを保つ作業は今節の大事なポイントだろう。

その一方で、水戸にとっても注意しなければならないのは守備の方だろう。前節の熊本戦でも、そして前回の愛媛との対戦でも見せているように、しっかりとつなぎながらゴールまで持っていく形は持っている。鈴木隆行はその愛媛戦で水戸初ゴールを決めているが、吉原宏太とのツートップの存在感も大きい。連戦の疲労を考えると、攻撃陣にとってみれば相手の隙を突いてゴールを奪うチャンスは必ず訪れるはず。水戸の攻撃はそこをしたたかに突く狡猾さを備えているだけに、あとは守り切れるかどうかが勝点を持ち帰るポイントになる。逆転を許した前節と同じ轍を踏まないように、ゲームの流れをしっかりとつかむことが重要。苦しい時間帯で、難しい判断をせずに割り切る潔さも必要だろう。

そこは愛媛も同じ判断が必要になるだろうが、どちらもつなぐサッカーを展開しながら、なおかつ状況に応じて臨機応変にはっきりとしたプレーを選択できるか。疲労から判断が鈍りがちになる試合では、状況を読みながら勝点を奪うしたたかな試合運びがいつも以上に大事な要素になる。それによって、1点を争う展開になるか、あるいはゴールを奪いあう展開になるか状況も分かれてくるだろう。立ち上がりからどう試合を進めて、どう試合を終わらせるか。技術だけでなく、それぞれのチームの成熟度が試される試合にもなるだろう。

以上

2011.10.25 Reported by 近藤義博
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