10月中旬の練習場に、久しぶりの姿があった。8月末の負傷離脱以来、チームを離れて治療と回復に努めていた鶴見聡貴が、グラウンドでのリハビリを始めたのだ。
ケガをしたのは8月27日、アウェイでの岐阜戦だった。15分過ぎ、自陣ゴール前でのピンチに対応した際に転倒し、相手選手に足を踏まれるような格好に。「すごく痛かったけど、少しすれば痛みも収まるかと思った」上に、CKのピンチだったこともあって、痛みをこらえて立ち上がり、プレーに戻った。そのCKをはね返し、カウンターに転じた鳥取は、ハメドが前線で待つ鶴見にロングパス。それに反応してダッシュした次の瞬間、「バキッという音がして」そのまま転倒。今度は立ち上がれず、担架で運び出されて交代を余儀なくされた。診断の結果は、右足腓骨(すね部分の細い方の骨)の骨折だった。
すぐに手術を受け、退院した後はジムなどで筋力トレーニングを重ねて、復帰への歩みを進めてきた。練習場にはリハビリも兼ねて自転車で通っているが、10月上旬までは松葉杖を使っていたという。骨折箇所を固定するためにプレートが埋め込まれた右足くるぶしの上部分には、痛々しい手術の跡が残っているが、「何も使わずに歩けるのは、本当にいいですね」と語る表情は、すこぶる明るい。
メニューは歩行トレーニングが中心で、精力的にボールを追うチームメイトを横目に、黙々とピッチの周囲を歩いている。復帰までには多くの段階を踏まなければいけないが、「できるだけ早く復帰できるように頑張りたい」と意欲十分。昨年、室内でも自転車トレーニングができる機械を購入していたので、練習場の行き帰りのほか、自分の部屋でもペダルを漕いで脚力を強化しているという。
同じ8月に左ヒザ後十字靭帯を傷め、リハビリ中の多田大介も、ボールを使ったメニューをこなすまでに回復してきた。ケガからの復帰を目指してリハビリに汗を流す選手のエネルギーは、シーズン終盤、一つでも順位を上げようとするチームに、明るい話題をもたらしている。
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2011.10.26 Reported by 石倉利英
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