第６節徳島戦（10月19日）は『ショウエイ・江戸祭人形焼ＤＡＹ』でした。その試合で最も活躍した選手（ＭＯＭ＝Man Of the Match)に選ばれた選手には、スポンサーとなった株式会社ショウエイから賞として“江戸祭人形焼一年分”が贈られることとなっていました。そして、見事な活躍をみせＭＯＭに輝いたのが、ＧＫ柴崎貴広選手。実は試合後、「人形焼１年分ってどのくらいの量なんだろ？楽しみだなぁ(^^)」と、自身のtwitterでつぶやいていたのですが、23日、ついに待望の品がクラブハウスに届いたのでした。

さて、その詳細です。玄関前に積まれた段ボールの数15箱！１箱の中には、人形焼10個入り１箱の製品が24箱、つまりは10個入りの人形焼が360箱という形でした。

大喜びの柴崎選手でしたが、さすがにこれだけの量の半生菓子を一人で食べきるのは難しいということで、早速おすそわけに勤しんでいました。家族やチームメイト、スタッフ、親戚、母校などへのプレゼントはもちろん、この時はちょうど、twitterで「１週間分下さい！」とリクエストしてきた、元チームメイトの高木義成選手（名古屋グランパス）への発送作業をしているところでした。また、「移動中のバスで食べるんで、イイっすか〜？」と、願い出てきた巻誠一郎選手にも快く進呈。さらには、クラブハウスに練習を見に来てくれた、玄関外で待つサポーターにも「よければ（食べるの）手伝って下さい（笑）」と手渡し、日頃の感謝を伝えていました。サポーターも、思わぬプレゼントに大喜びでした。

ちなみに、柴崎選手からのメッセージです。
「いつまで残っているかわかりませんが、クラブハウスに練習を観に来てくれれば、どんどんおすそわけします！」
ご希望の方は、ぜひ東京Ｖサッカーの練習見学を兼ねて、お早めにどうぞ（笑）

チームはその後、26日（水）に行われる第７節・栃木とのアウェイ戦に向け、バスで移動しました。前節、富山に痛恨の敗戦を喫しましたが、移動前に行われた前日練習でも非常に声が出ていて、雰囲気も上々。恒例のミニゲームで盛り上がったあと、全員が集まって輪になり、「可能性は１〜99％まで同じ。残されている以上、変わらず応援し続けてくれているサポーターのためにも最後まで勝ちに行こう。星勘定関係なく、ヴェルディのサッカーを見せよう!!」と、川勝良一監督が話し、チームの意識が改めて統一されました。

「彼らは、プロフェッショナルとして、必ずやってみせてくれると思うよ」と、冨樫剛一コーチが力を込めて明日の勝利に太鼓判を押せば、「無理やり明るくしているというわけではなく、全員が本当に気合いが入っていて、勝つ雰囲気が出ていると思います」と、柴崎選手も手応えと確信を感じている様子でした。

富澤清太郎キャプテンは、「このチームは、全員が本当に１つにまとまって90分間全力で戦えば、簡単に負けるようなチームではないと思っている。そういう戦いができれば、残り試合もすべて勝点３を拾っていけるし、絶対にＪ１昇格できると信じてます。あとは、クラブ幹部・スタッフ、選手、サポーター全員が同じように強い強い気持ちでＪ１昇格を信じていけるかにかかっていると思います」と、Ｊ１への思いを熱く語りました。

「全員が必死に頑張ってせっかくここまで積み上げてきたんだから、終盤にきてつまらないサッカーしか見せられないのはもったいない」と川勝監督。苦悩しながらも、テクニックと内容にとことんこだわった魅力あるサッカーをする東京Ｖだからこそ、いまいちど真の意味で一丸となり、まずは次節・栃木を撃破し、可能性を信じ続けて、必ずやＪ１昇格を実現してくれることを改めて強く願ったこの日の取材でした。

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2011.10.25 Reported by 上岡真里江