スカパー!生中継 Ch182 後03:50〜
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今季のJ2は、残り6試合。熱い昇格争いには残念ながら関わっていない横浜FCと岡山にとって重要なことは、今季戦ってきたサッカースタイルの質を高めた上で勝利を収めることだ。それが、チームにも選手にも財産となり、来季の躍進にも繋がることとになる。横浜FCと岡山は、ともにハードワークをベースとしながらも異なるスタイルを持っているチーム。それぞれのスタイルをいかにより強く出せるかに注目したいゲームだ。
横浜FCが基調とする攻撃スタイルは、単純にそれだけではないが、あえて言えば遅攻。攻撃の糸口が少なければ一度ディフェンスラインにボールを戻してでも、パスを繋ぎながらビルドアップし、相手のポジショニングに緩みを作っていく。確かに10試合勝ちがない苦しい状況だが、そのスタイルをぶれずに貫いているという点では、内容に関しては評価できる試合も続いている。負けはしたものの、第6節F東京戦(10/19@ニッパ球)で相手に主導権を取られていても、クリアボールを大きく蹴ることなくディフェンスラインからビルドアップする努力を続けた。前節の草津戦においても、試合開始3分の失点にも関わらず、その後慌てることなくビルドアップからの遅攻を続け、ゲームを支配し続けた。その結果として87分のカイオのゴールでアウェイでの勝点1を獲得することができた。さらに、F東京戦で4-1-4-1のフォーメーションを採用してからは、攻守のバランスが良くなりポゼッションの質も向上している。
ただし、内容のあるサッカー、質の高いポゼッションとビルドアップを続けているにも関わらず、10試合も勝利から見放されているのは、不用意な失点が多いことが主な原因だ。この10試合先制した試合はほとんどなく、追いかけなければいけない展開が続いている。前節の草津戦も、ペナルティエリア外での不用意なハンドから与えたフリーキックから失点した。守備で集中を切らさずに90分間を戦うことができるかが、内容を結果に結びつけるための最大の鍵になる。けが人が多く、ぎりぎりのメンバーで戦っている状況だが、その状況で出場機会を得ているルーキーのセンターバック森本良に期待が掛かる。森本のJリーグデビュー戦は、アウェイの岡山戦(第13節 5/21@カンスタ)だったが、この試合はマッチアップしたチアゴにやられてしまった。森本は、「中村コーチとの練習のおかげで、デビュー戦からは大きく成長したと思う。リベンジしたい」と、この試合に賭ける思いを語った。守備で集中を切らさなければ、横浜の成熟した遅攻スタイルがより輝きを増すはずだ。
対する岡山の攻撃スタイルは速攻。フォーメーションは3-6-1だが、時には5バックとなり、ボールを奪うと、ダイレクトパスを織り交ぜてスピードアップした攻撃を見せる。特に、早めに相手の裏のスペースを見つけ、そこに素早く選手が飛び込んで行くカウンター攻撃には見所も多い。横浜FC・岸野靖之監督は「タイトに守備をして、ボールを奪ったら走り込むことを明確にやってくるチーム」と、こちらもチームのスタイルをぶれずに貫いてくる点を警戒している。第6節の鳥取戦(10/19)からのホーム3連戦で1勝2分と負けがなく、3試合ともゴールを挙げているだけに、戦い方に自信をもってニッパツ三ツ沢球技場に乗り込んでくることは間違いない。
第13節の前回の対戦でも、ポゼッションという意味では横浜FCの方が上回っていた。今回の対戦も、ビルドアップに勝る横浜FCがボールを持つ時間が長くなることが予想される。その中で、横浜FCが岡山の守備に緩みを作ってシュートチャンスを増やせるか、逆に岡山がタイトな守備で作ったカウンター攻撃の機会で、横浜FCの守備陣との駆け引きに勝ってゴールを鮮やかに決めることができるか。お互いの攻撃スタイルのかみ合わせで攻防のポイントが複数あるだけに、最終的な局面に集約される攻防が熱を帯びるだろう。
10試合勝ちがない横浜FCにとっては、勝点3はのどから手が出るほど欲しい状況。そのハングリーさを、90分間の全てのプレーへの集中として表現できるか。岡山も、ゴールのチャンスを90分間狙い続ける。90分間のうちの1プレーが勝敗を左右する緊張感のある試合を期待したい。
以上
2011.10.29 Reported by 松尾真一郎













