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「ただの1試合だけど重要な1試合」だと、川勝良一監督はこの『一戦』を位置付けた。
残り6試合、J1昇格圏内の3位との勝点差8で6位につける東京Vが、J1復帰決定目前の首位・F東京と迎える今季2度目の“東京ダービー”。「僕たち選手だけじゃなくて、サッカーに関心のある人みんながこの試合の価値をわかってると思う、まさに“大一番”だよね。燃えないわけがない」と、土屋征夫も闘志を燃やす。昇格争いという意味でも、唯一無二のライバル相手という意味でも、東京Vにとっては「負けたくない」のではなく「勝たなければいけない」。菊岡拓朗も「この試合の結果で全てが変わるぐらいの戦い」と、重要度の高さを強調していた。
東京Vは、10月16日からこの試合まで続いてきた週2回ペースの5連戦での全勝を目標に掲げてきた。結果的には4戦2勝1分1敗となっているが、徳島、栃木という自分たちよりも上位にいるチームに対してはきっちりと勝利しており、今節も首位撃破を目指す。5連戦の最後とあって、コンディションも気になる部分だが、「今(首位で)J1に一番近い強いチームとの戦いは、本当に楽しみ。自分たちの力を試すこともできる」(土屋)、「前の時(5月4日対戦時)も思ったけど、“サッカーしてる”って実感できるから楽しみ」(河野広貴)など、選手たちにとっては疲労以上にワクワク感の方が強いようだ。川勝監督も「ウチはここから全部勝っていかなければいけない中、ダービー、しかも相手が首位ということで、モチベーションには十分足りる」と、高パフォーマンスへの期待を口にする。これまで何度も指揮官がチームの課題として指摘してきた『立ち上がりの緩さ』への懸念は、少なくともこの試合では無用と言えよう。90分間、観ている側も息つく暇のないスペクタクルなゲームを期待したい。
勝利のポイントとして、川勝監督は次のように語っている。
「普通の相手ではなく、ミスや油断をすればすぐにそこを突かれる相手。こっちがまったくミスなしで、走ったり技術の部分でも全員がミスなく最大限出し切った中で自分たちのサッカーで勝負できるか。それができて勝てれば、これからの自分たちの基準にもできると思う」。
目標はあくまで『J1昇格』である。この試合のためだけではなく、今後の戦いへ向けても、ミスをいかに減らして、個の特長を最大限生かし合い、チームとして機能させることができるか注目したい。前節は、先発した巻誠一郎が待望の初ゴール。得点以外でも、高さや競り合いの強さなど、これまでの東京Vには無かった彼の特長をチームとして生かす戦いができたことで、オプションが広がったことはチームにとって実に大きな収穫と言えよう。「持ち味のパスサッカーと、誠ちゃん(巻選手)に1本入れてからの形とを、状況に応じて融合できたらいい」と土屋も武器が増えたことを喜ぶ。心身ともに高いモチベーションを保てるF東京相手だからこそ、引き出される秘めた力もあるのではないだろうか。まだまだ完成形の可能性が未知数なだけに、東京V選手たち全員が高い集中力の中で感覚を研ぎ澄まし、抜群のテクニックを生かし合ってどんなサッカーを披露してくれるか、非常に楽しみだ。
0−0に終わった5カ月前の前回対戦時と比べ、東京Vは先発メンバーが大きく変わっているのも興味深い。その中で、GK柴崎貴広、FW阿部拓馬、DF高橋祥平ら今回初めてダービーを迎える選手たちのモチベーションは実に高い。特に、小学生の頃F東京のスクールに通っていたという過去を持つ高橋は、「絶対に負けたくない」との思いが人一倍強い。ここのところ、ボランチでの出場が続いているが、本職がセンターバックだけに「相手の両ボランチをとにかくつぶしたい。特に、梶山選手からボールを奪ってみたい」と、意欲満点だ。また、高橋は「今回は、(小林)祐希が出場停止で出られないからすごく残念。相当悔しいと思うから、アイツの分もとにかくガッついて戦って、絶対に勝ちます!」と、仲間の思いも背負って闘うことを誓っていた。
アウェイという立場とはいえ、会場は味の素スタジアムだ。東京Vサポーターもホームの時と変わらないほどの数の人が訪れるだろう。前回対戦時を反映させても約3万人(第10節=28,832人)ほどの観客の中でプレーできることになる。「ウチの選手たちは、どのチームよりも練習から厳しく取り組ませ、“原石”を磨いてきた。『磨きだけはどこにも負けない』という反発心も、選手一人一人のモチベーションの中に加えて欲しい」と川勝監督。
J1昇格への望みを託す東京ダービー。苦しみながらも確実に培ってきた“2011川勝ヴェルディ”の本領を披露するのに、最高の舞台が整った。
以上
2011.10.29 Reported by 上岡真里江













