10月30日(日) 2011 J2リーグ戦 第33節
富山 4 - 2 鳥取 (16:04/富山/2,460人)
得点者:14' 苔口卓也(富山)、45' 福井理人(鳥取)、46' 舩津徹也(富山)、49' 吉川拓也(富山)、55' 朝日大輔(富山)、66' 実信憲明(鳥取)
スカパー!再放送 Ch183 11/1(火)前05:30〜
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富山が後半立ち上がりの怒涛の攻めで鳥取を飲み込んだ。開始50秒でMF舩津徹也が勝ち越しの2点目を挙げる。相手ゴール前でMFソ・ヨンドクがボールを奪ってつくった好機、FW苔口卓也のヒールパスを受けて鋭く蹴り込んだ。これに満足することなく敵陣での激しいプレッシングを続けて相手をくぎ付けにする。同4分にMF吉川拓也がCKを押し込み3点目。同10分にはソのクロスをMF朝日大輔が頭で決め、今季最多でクラブ最多タイの1試合4得点をマークした。今季はリーグ戦で3点以上取ったことがなく、前節までの総得点はリーグ最少タイ。チームの成長を強く印象づける大爆発だった。
ハーフタイム、安間貴義監督の檄がチームに火をつけた。「サーカスをやっているんじゃない。規律を守って勝つためにやるべきことをやれ」。前半14分に先制してから本来の姿を見失い、前半終了間際の失点を招いたことを叱った。「無意味なドリブルやパス回しによってボールを失ったこと」「チームで決めているボールを失ってはいけない(危ない)場所で奪われて相手のカウンター攻撃を受けたこと」を指していた。
「目標の13位を達成するためには勝っていかなければならない。もっと自分をコントロールしなければ」と安間監督。勝ったもののメンタル面の制御を含めたゲーム運びには課題が残った。
それでも後半21分に失点して2点差に詰められてからも鳥取の反撃に耐えて4−2で終えることができたのは収穫と捉えたい。GK鶴田達也が好セーブを連発して貢献。選手たちは5連戦の最後とは思えない運動量をみせ、ボールを失っても素早く守りに転じて相手の攻撃を初動から抑えることができていた。「マークにしっかりついていくことなど、やるべきことを続けるだけだと思っていた」と舩津は振り返った。
余裕こそなかったが、勝たなければいけない試合をしっかりとものにした。半歩以上の前進が示されたのは間違いない。16位に浮上し、目標とする13位に位置する草津との勝点差は2つ縮まって6に。次節、アウェイでの直接対決が大一番となった。
鳥取は前半14分、後半1分に最終ラインでボールを奪われて失点した。松田岳夫監督は「ミスから失点して自ら自分たちを苦しめてしまった。積極的にやったうえでのミスだと思う。決して下を向かず、次につなげていきたい」と会見で語った。富山が前から激しくボールを奪いにくるのは承知の上で、自分たちのスタイルであるポゼッションサッカーにこだわって相手を上回ろうとしたのだろう。
流動的に動き回ってパスをつなぐ攻撃にはテンポがあり、攻め込む時間は長かった。MF実信憲明は「ミスからの失点を引きずってしまった。2失点で持ち直すことができなかったことが残念」と話す。その後の攻防でも同等に決定機をつくっており、後半最初に立て続けに失点したことが悔やまれる。3点を追う後半19分、CKを得てキッカーの美尾敦は時間を惜しみコーナーまでダッシュで駆けた。同21分、PKで2点差に迫って実信はボールを抱えてセンターサークルへ走った。富山と同様に連戦の疲れを感じさせない勝利への意欲とひた向きさがあった。
残る5試合には首位・F東京など上位との対戦も含まれている。年初からぶれることなく続けてきたパスサッカーで躍動するシーンを少しでも多く披露し、Jリーグ1年目をより有意義なものにしたい。
今回の対戦ではルーキー2人がプロ初ゴールを記録した。富山は吉川拓也。鳥取は初先発したFW福井理人が前半45分、FW奥山泰平裕のミドルシュートのこぼれ球を流し込む同点弾を決めた。若者たちのさらなる飛躍とともに、個性的なチームづくりを進める富山と鳥取の対戦がJ2の上位を争うカードに育つことを祈願しよう。
以上
2011.10.31 Reported by 赤壁逸朗













