各地で天皇杯3回戦が行われる11月16日、鳥取は、静岡県のアウトソーシングスタジアム日本平で清水と対戦する。クラブ史上初めてのJ1クラブとの対戦を、とても楽しみにしているのが、服部年宏。J1、J2合わせて500試合近くに出場し、ワールドカップに2回、オリンピックに1回参加した豊富なキャリアの中でも「印象に残っている試合」という、1999年のJリーグ・チャンピオンシップを戦ったスタジアムだからだ。
この年のチャンピオンシップは、ファーストステージ優勝の磐田と、セカンドステージ優勝の清水が対戦する『静岡ダービー』。磐田のホームで行われた第1戦は、磐田が延長Vゴールの末に2−1で勝利を収めた。迎えた日本平での第2戦、服部は前半に先制点を決める。ゴール正面、約20メートルから利き足の左足で放ったシュートは、クロスバーに当たって下に落ち、ゴールラインを割った。「キャリア最高のゴール?そうかもしれないね。そもそも、そんなにゴールなんて決めたことがないから(笑)」と振り返る、鮮やかなゴールだった。
その後、磐田は追い付かれて1−2で延長Vゴール負けを喫し、年間優勝の行方はPK戦にもつれ込んだが、ここで服部は1人目のキッカーを任され、見事に成功。清水のファン・サポーターがゴール裏からプレッシャーをかける中、正確に左上スミに決め、結局4人が全員成功した磐田は、2回目のJリーグ王者に輝いた。
磐田の中心選手として長年活躍した服部にとって、やはり清水は「ずっと静岡で戦ってきた、特別な相手」。ユニフォームの色はサックスブルーからグリーンに変わったが、思い出のスタジアムでの、かつてのライバルとの対決は、いつも以上に気持ちを駆り立てられる、特別な試合になるのだろう。
ところで、服部は静岡県の旧清水市(現静岡市)出身。ということは…?
「スタジアムから実家は、すごく近いよ。車で5分くらいかな。地元中の地元だね」
当日は家族が実家から応援に駆けつけるという。何から何まで、特別なのだ。
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2011.11.14 Reported by 石倉利英













