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【第91回天皇杯 3回戦 新潟 vs 松本】レポート:松本山雅が新潟を撃破。初の16強入りを果たす。新潟は1点が届かず完敗(11.11.17)

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11月16日(水) 第91回天皇杯 3回戦
新潟 0 - 1 松本 (19:00/東北電ス/4,842人)
得点者:5' 多々良 敦斗(松本)
★第91回天皇杯特集
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松本山雅が1-0で新潟を破り4回戦進出を決めた。前半5分、イ・ジョンミンのコーナーキックを多々良敦斗がへディングで決めて先制。その1点を守りきった。松本山雅は初のベスト16入りになる。
新潟は後半に猛攻を仕掛けるが1点が遠かった。2004年にJ1昇格後、Jリーグ勢以外に喫した初の黒星になった。

大粒の雨の中、タイムアップと同時に松本山雅の選手たちが雄たけびを挙げた。詰め掛けたサポーターたちの歓声がそこに輪をかける。

決勝点は開始直後に生まれた。ファーストチャンスの右コーナーキック。イの鋭い弾道に向かい、多々良が走り込みながら頭で捕らえる。その1点を全員で守った。「先制したことで、選手たちがリラックスできた。後半、攻められたがJリーグチームを相手に守ることは慣れている」。加藤善之監督が言うように、リードしてからはゴール前を固める。クロスボールはシンプルに弾き返し、セカンドボールを拾ってからは迷わずに前線につなぐ。

後半の守備だけではなかった。試合を通して組織的なプレーが効いていた。新潟のボールの収まりどころをつぶし、展開を許さない。司令塔のミシェウに対しては複数で囲んで動きを止めた。「ミシェウを止めることで、ほかの選手の動きが止まる」。新潟の試合をビデオで研究した対策がぴたりとはまった。
先制点とその後の粘り。思惑通りの展開で、2回戦の横浜FC戦に続いてJリーグ勢を倒した。J1撃破は2009年の浦和に続いて2度目だ。「平常心で戦うことができた」と言う加藤監督は、「勝ちたいという気持ちで相手を上回っていた」と選手たちのメンタルを讃えた。

4回戦は横浜FMとの対戦。8月に急逝した松田直樹さんが昨季まで所属していたチーム。加藤監督は「マツがいてくれたら…」とひと呼吸。そして「チャレンジする気持ちで」と意欲を見せた。度々食事をするなど、私生活でも松田さんと親交があった多々良は「マツさんが見てくれていると思う」。この試合以上の闘志で対Jリーグ勢3連勝を狙う。

新潟は、松本山雅の勢いに完全に飲み込まれた。立ち上がりにセットプレーで失点した前半は、落ち着いてボールを回す場面がほとんどなかった。パスをコントロールしようとするたびに相手のしつこいプレッシャーに手間取り、単調にボールを前線に入れるだけ。サイドチェンジを狙ってもミスが続いた。
後半に入って、ハーフウェイラインを越えた地域でプレーする時間帯が増えた。後半だけで8本のシュートを放った。ただ、「ボックスの中に入ることができなかった」と黒崎久志監督が言うように、苦し紛れに打った遠目のシュートがほとんど。バイタルエリアでボールを持っても、そこからの効果的なパスをことごとく防がれた。

「相手の動きの量が上回っていた」。キャプテンの本間勲は運動量の少なさを敗因に挙げた。松本山雅が見せた早いプレッシャーと球際のしつこさは、本来ならば新潟が行わなければならないプレー。それを相手に先にやられたことで、完全にリズムを失った。J1昇格後の天皇杯は2004年に湘南、2006年に札幌、2007年に鳥栖とJ2勢に敗退した経験があるが、JFL以下のカテゴリーのチームに黒星を付けられたのは初めて。「自分たちのサッカーがぬるかった」。黒崎監督の猛省の弁が、言い訳のできない結果と内容を物語っていた。

新潟は中2日、松本山雅は中3日でそれぞれのリーグ戦を迎える。新潟は残留、松本山雅はJ2昇格に向けて負けられない一戦。勝敗が分かれ、ともに次に臨むメンタルがテーマになった。

以上


2011.11.17 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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