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【第91回天皇杯 3回戦 福岡大 vs 湘南】レポート:延長戦に及ぶ熱闘。湘南が制し4回戦へ。福岡大も堅守を発揮し、堂々の120分。(11.11.17)

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11月16日(水) 第91回天皇杯 3回戦
福岡大 0 - 3 湘南 (19:04/NACK/705人)
得点者:94' 大井 健太郎(湘南)、109' 高山 薫(湘南)、117' アジエル(湘南)
★第91回天皇杯特集
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決着をつけるのに90分では足りなかった。湘南の反町康治監督は語る。「やはり難しいゲームになった。福岡大はディフェンスに安定感がある。組織を重んじる大学生らしいチームで、ほんとうに手を焼いた」。実際、90分をスコアレスたらしめたのは、福岡大の守備力だった。とりわけ中は堅く、前線に始まるプレスから高い位置で奪う場面も見られた。湘南は前半、時間とともにボールを落ち着かせポゼッションを高めていくものの、ペースを握るまでには至らない。かたや福岡大のチャンスも少ない。ロングボールを多用する一方、バイタルに侵入した清武功暉から田中智大が裏を突いた場面は湘南DFがカットしている。

後半に入り、田原豊の投入とともに湘南の攻撃は活性化した。「いろんなシチュエーションをつくろうと思っていた」と田原曰く。前線で収めて押し上げを促し、裏に抜ければパスを引き出す。あるいは下がり、流れて仲間にスペースを提供する。フィニッシュシーンが増した一端といえるだろう。だが一方の福岡大も、相手のペースの間隙を突いてボールを奪い、カウンターにチャンスを求めた。守っては大挙する湘南に対して体を張った。防戦に回っても集中の糸は途切れない。

「1点目がすべてだった」福岡大の乾真寛監督は悔しさ交じりに振り返っている。
「ビルドアップの途中で大井選手がDFラインから前線まで上がってきたので掴まえきれなかった。湘南の前線、あるいは2列目の選手への対応は注意深くできていたと思うが、あの一瞬だけ最後尾からうまく前に上がられてしまった」

延長前半、湘南は円陣で高めた気迫を攻撃に映す。相手のブロックを縫い、途中出場のアジエルのパスから高山薫が右サイドをえぐる。高山のクロスをさらに鎌田翔雅が繋ぎ、攻め上がった大井健太郎がヘディングで締めた。思えば福岡大の堅陣に対し、大井の攻撃参加は前半から効果を垣間見せていた。前半の終盤には自ら持ち出し、前線へのフィードによって決定機も演出した。だが串間雄峰のブロックにより、これもまた福岡大が凌いでいた。加えるなら、福岡大は1失点後にもセットプレーのピンチを体を張って防いでいる。

ひとたびスコアを動かすと、湘南はさらにセットプレーから高山が、またPKによってアジエルが追加点を挙げて試合を決めた。長い笛が響くや両チームの選手たちが各々膝に手をつき、あるいはピッチに倒れこむ。凍える寒さとは裏腹な熱戦はこうして幕を閉じた。

乾監督は言う。「大きな目標に向かって前向きな挑戦はできた。守備力に関しては十分いい評価を与えていいと思う。今後はマイボールの部分をもうすこし高めていきたい」。天皇杯で手にした手応えと課題を携え、FW石津大介の復帰を待ちつつ大学選手権に向かう。

一方の湘南は4年ぶりにベスト16進出を決めた。天皇杯を控えたあるとき、反町監督は語っている。「タイトルの懸かった試合でそれを獲りに行くのは当然のこと」。謙虚に、しかし貪欲に、川崎Fとの4回戦を迎えたい。まずは今週末、中2日でホーム徳島戦に臨む。

以上

2011.11.17 Reported by 隈元大吾
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