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【J1:第32節 浦和 vs 仙台】プレビュー:中断期間でイメージの共有を図った浦和。難敵の仙台を倒し、残留に一歩近づきたい(11.11.18)

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11月19日(土)J1 第32節 浦和 vs 仙台(14:00KICK OFF/埼玉チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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国際AマッチデーによりJ1は約2週間の中断期間を迎えたが、浦和にとっては恵みの休息となった。指揮官の電撃交代からリーグ戦、ヤマザキナビスコカップ決勝と試合が続いたため、これまではコンディション調整や基本的な擦り合わせに時間を割かれてしまっていたが、今回まとまった時間を得たことで指揮官の望むような準備を行うことができた。

「最初の試合がすぐに来て、そのあとも続くなかで、全員同じ方向を向いてやっていこうという中で時間がなく、多少のズレはあったと思うが、攻撃、守備でのズレの意識の再確認をしてきた。メンタル的には問題なかったが、全員が完璧に一緒だった部分はなかったと思うので、そこに時間を使うことができた」と堀孝史監督は自信を覗かせる。

文字通りの休息期間という意味でも有意義だった。先月19日の練習で左ひざを痛めたマルシオ リシャルデスが約1カ月ぶりに練習に参加し、9月11日の山形戦で右太もも裏を故障してから長期離脱していた田中達也も復帰。ケガ明けだった高橋峻希もこの期間に別調整の時間を設けて体をケアするなど戦力が戻ってきた。山田直輝、濱田水輝が五輪代表の活動で離れるなか、とりわけ枚数が足りていなかった中盤の攻撃カードが整ったことは心強い。

あとはこの2週間で課題をどれだけ克服できているか。1つはDFラインに厳しくプレッシャーをかけられた際の対処。前節の磐田戦では前線からのプレスに大苦戦を強いられた。最終ラインからつなごうとしてもすぐに手詰まりになり、強引にパスを出してカットされるか、苦しくなってロングボールを蹴って拾われるかのどちらかだった。

堀監督はしっかりボールをつなぐサッカーを志向しているため、DFラインからの丁寧なビルドアップは生命線。練習では4バックとアンカーを中心にどうやって相手のプレスをかいくぐるか、ポジショニングや動き方を具体的に指示しながら、ボールの逃がし方の共有イメージを選手たちに植え付けようとしていた。「ビルドアップの部分では今までやっていたなかでのアイデアにプラスして他の方法もあると、この期間を利用して確認してきた」と指揮官は話す。

仙台は積極的にボールを奪いにくるというよりは、守備に穴を空けないような対応をしてくる傾向が強い。ただ、磐田戦のビデオを見て、浦和のどこに問題があったか分析済みのはずなので、その課題が克服されているかどうか探りを入れてくるはずだ。最後の公開練習となった15日の紅白戦ではプレッシャーをかわし切れない場面も見られたが、本番までにどこまで改善できているかがポイントになる。

また、アンカーの両脇のスペースを使われた際の対応もできるようになっているかどうか。「ケアする方法も選手たちと確認している。いくつかのシチュエーションがあると思うが、こういうことをしないといけないというのを選手たちとやってきた」という成果をしっかりと見せたい。

対する仙台は7勝3分でリーグ戦10試合無敗と好成績。順位も5位と上位に食い込んでおり、浦和にとっては厳しい相手だ。リーグ戦において自力でのACL出場権獲得はなくなったものの、4位に入れば天皇杯の結果次第でアジア行きのチケットを手にする可能性を残す。なにより被災地のクラブとして相当の覚悟を持って戦っている。浦和との一戦にも並々ならぬモチベーションで挑んでくるはずだ。

ただ、懸念材料は少なくない。好調を維持するチームの最終ラインを支えてきた曹秉局は、前節に続いて出場停止。柳沢敦は10日に仙台市内で左ひざの手術を受けたようで、約2カ月の戦線離脱を強いられる。

リーグ最少失点の堅守を中盤で支えてきたボランチコンビにも問題が発生。富田晋伍は広島戦で左ハムストリングスの肉離れを起こして全治3週間とチームを離れた。角田誠も左太もも裏に違和感を覚えて天皇杯の福岡戦を回避しており、浦和戦に照準を合わせた温存だったとしても不安は残る。仙台は主力数人を欠いた状態でこの一戦に臨まなければいけない。

仙台のサッカーはシンプルだ。サイドを起点にボールを運んでクロスを上げるか、一気に縦に入れてセカンドボールを拾って仕掛けるか。この2つが主な攻撃パターンだ。しかし、わかりやすいからといって、簡単に止められるわけでもない。チャンスメーカーには梁勇基、関口訓充と個性の確立した選手がいて、前線には赤嶺真吾とこれまた特徴の際立った選手がいる。チームとしてやるべきことが統一されており、それは守備においても変わらない。仙台のサッカーは余計な贅肉を削ぎ落とした分だけシャープだ。浦和は仙台のサイドアタックと、空中戦に強い赤嶺をどれだけ封じることができるか。

また、仙台が左サイドで組み立てててクロスを入れてきた際には、とりわけ注意が必要だ。仙台が左から攻めた場合、クロスに対して右サイドバックの菅井直樹が大外から飛び込んでくることがある。死角から飛び込むその動きとフィニッシュの精度は並のストライカー顔負け。実際、この“第3のFW”はサイドバックながらチーム2位の7ゴールという数字を叩き出し、大きな武器となっている。

堀監督は基本的に相手の良さを消すことよりも、自分たちの長所を押し出すことを念頭に置いて強化を図ってきた。「チームのやり方を確認することを重点的にやってきた」と高橋峻希も話す。対する仙台は相手の良さを消しながら自分たちの強みを押し出すのがうまいチームだ。浦和は今の方向性で残留争いを勝ち抜くことができるか、この一戦が試金石となる。

以上

2011.11.18 Reported by 神谷正明
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