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昨年、NHK朝の連続テレビ小説で放映され、高視聴率を記録した『ゲゲゲの女房』は、“ゲゲゲの鬼太郎”の作者である漫画家の水木しげる夫妻の出身地、鳥取県および島根県と、夫妻が現在生活している東京都調布市が舞台だった。新語・流行語大賞にも選ばれた“ゲゲゲの〜”をサッカーにあてはめれば、鳥取とF東京の激突は『ゲゲゲのダービー』。今季2度目の対戦は、ホームの鳥取が、1年でのJ1復帰に王手をかけたF東京を迎え撃つ。
首位相手にひと泡吹かせたいところだが、この1カ月間は苦しい状況が続いている。32節でJ1昇格を目指す札幌を1‐0と下し、4カ月ぶりとなるホームでの勝利を挙げて勢いづくかと思われたが、その後は熊本、富山、栃木、千葉に敗戦。7月から8月にかけての5連敗に次ぐリーグ戦4連敗となり、11月16日には天皇杯3回戦で清水に敗れて公式戦5連敗と、長いトンネルから抜け出すことができない。
栃木と清水に5失点、富山には4失点を喫しており、ディフェンスの乱れが敗戦に直結しているのは確かだが、それぞれの試合を振り返ると、主導権を握っている時間帯に得点できない、決定力不足も大きな要因に挙げられる。栃木戦は前半に0‐1とされた後、前半に2度の決定機があったが決められず、流れを引き戻せなかった。清水戦も前半、今度は0‐0のうちに訪れた決定機を生かせず、数分後にセットプレーから失点。その後の同点のチャンスも逃し、前半終了間際に2点目を奪われ、勝機が遠のいている。
松田岳夫監督が昨年の就任以来、戦術の基盤と位置付けているのはボールポゼッション。しっかりパスをつなぎながらチャンスを作っていくことなど、良い時間帯で見せるプレーの質はシーズン終盤、着実に向上していることを実感しており、試合後の会見などでも再三語っている。選手も同様に手応えをつかんでおり、ボールをしっかり保持できている時間帯は、守備陣にかかる負担も軽減できているが、肝心の得点に結びつかないことで、より鮮明に決定力不足が浮かび上がっているのが現状だ。
そうした状況を踏まえてF東京戦を考えると、もちろん先制点を奪えればベスト。仮に先制されても、0‐1の状況を保っているうちはチャンスを作れていることが多いため、その間に同点に追い付ければ、相手のリズムを狂わせることができるはずだ。ただし、J2首位のクラブを相手に、そう簡単に事が運ぶ可能性は低いだろうし、今季先制された試合は1勝1分19敗と、極めて分が悪い。となればやはり、できるだけ長く無失点でしのぐ、ディフェンスの踏ん張りが必要不可欠となる。
堅守が勝利に結びつくことは、これまでのデータで証明済みだ。鳥取は今季リーグ戦で8勝、天皇杯で1勝を挙げているが、全9勝のうち、7勝は完封勝利。J2昇格後のホーム初勝利を挙げた京都戦は2−1だったが、1失点は2−0で迎えた後半終了間際のアディショナルタイムだった。残る一つ、3‐2で勝った8月の岐阜戦のような点の取り合いは例外で(前述した、今季先制された試合での唯一の勝利が、この試合)、粘り強い守備が勝利を引き寄せている。
最近1週間は、11月12日にアウェイで千葉と対戦した後、一度鳥取に戻り、15日に清水に移動して、16日に天皇杯を消化。17日の午後に鳥取に戻り、中2日でF東京戦を迎える。11月12日、16日とも味スタで戦っているF東京と比べれば、疲労度は大きいはずだが、それでも堅守実現のためには、全員のハードワークが不可欠。東日本大震災による中断明けからしばらく、J2昇格1年目ながらも健闘が評価されていた時期は、全員が運動量豊富に動き回り、前線と中盤が連動した的確なチェイシングで、まず守備から主導権を握っていたことが大きな要因となっていた。シーズン終盤を迎えての疲労などで、それが失われているのが守備の乱れにつながっているが、注目の一戦、しかもホームでの戦いは、疲労を超えた力を生み出す要素となり得る。
両チームの状況を考えれば、0‐0、もしくは他のスコアでも、引き分けなら、F東京の昇格は決まるが、鳥取にとっては悪い結果ではないと言っていいだろう。しかし服部年宏は、「全員で、全力で戦わないと、いいようにやられてしまう。気持ちは強くもっていかないと。ホームで簡単には勝たせたくないし、目の前で喜ばせたくない」と語り、目前での昇格阻止に意気込む。岡野雅行は、自身は交代出場した清水戦を振り返って「大学生だってJクラブに勝てるんだから、もっとやれるはず。チャレンジして、それでもやられるのなら仕方ないけど、受け身に入ってやられているのはダメ。FC東京戦も同じだと思う」とチームを鼓舞した。
大きな注目を集める試合、しかもホームで、腰の引けた戦いをするわけにはいかない。昇格の瞬間を見届けようと大挙鳥取を訪れるF東京のファン・サポーターが、肩を落として帰路につくことになれば、J2昇格1年目の大きな成果として、クラブ史に長く刻まれるものとなるはずだ。
以上
2011.11.18 Reported by 石倉利英













