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【J1:第32節 磐田 vs 甲府】プレビュー:磐田は“未来”、甲府は“現在”。時間軸が微妙に異なる両者だが、この試合に勝利するというタスクは共通している。代表組を擁する両チームがヤマハで相対する。(11.11.18)

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11月19日(土)J1 第32節 磐田 vs 甲府(14:00KICK OFF/ヤマハチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「この成績ですし、当たり前のことです。結果で、と。それはシンプルなことだから」。
いつもと変わらず穏やかな表情で指揮官が取材に応じる。
どこかふっきれたようにも見えた。

磐田は17日、柳下正明監督、石井知幸ヘッドコーチと来季の契約を更新しないことを発表した。同監督は09年にトップコーチから昇格する形で自身2度目となる磐田の監督に就任。新潟でコーチを務めていた石井知幸、京都でGKコーチを務めていた森下申一と共に現体制をスタートさせた。天皇杯3回戦で千葉に敗れた翌日の発表となったが、“突発的”な決定ではない。10年にクラブ史上12年ぶりにヤマザキナビスコカップで優勝を果たした一方、09年、10年、そして今季もここまでリーグ戦で中位を抜け出せずにいる。3年というスパンは一つの区切りだった。

だが、08年にJ2降格の危機を味わったクラブを整備し、ベースを築いた手腕は評価されるべきだ。08年の勝点は37。以後、09年・勝点41→10年・勝点44→11年・第31節終了時点で41。他クラブとのパワーバランスもあり一概に比較はできないし、今季も残り3試合を残した段階ではあるが、この3年間で一定の勝点を積み重ねることはできている。戦術面でも就任初年度よりフォーメーションを[4-4-2]へシフトし、駒野友一らを起点としたサイド攻撃を確立。守備面でもコンパクトな3ラインを形成し、陣形がセットされた際には前線からボールへアプローチすることを徹底させるなど守備意識を改革した。今季は山田大記、小林裕紀ら大卒ルーキーをスタメンで起用し、彼らはチームにとって欠かせない存在となるまでに成長した。

川口能活は「当然、自分たちにも責任がある。ただ、どんな状況になっても前を向くだけ」と甲府戦を見据え、代表戦を終えてチームに戻った駒野も「やはりプレーしているのは選手達ですし、結果を残せず悔しいです。勝っていい形で今シーズンを終えられるようにしたい」と意気込みを語る。残り3試合、だれかのために戦う必要はない。それぞれが自分自身のためにフィールドに立ち、目の前の相手に打ち勝つことだけを意識すべきだ。勝利という名のベクトルは自ずと束となり、強固な集合体となってクラブの発展につながるだろう。指揮官もそう望んでいるはずだ。ホームでの連敗を止め、選手が、指揮官が、クラブが“その先”を確かに見据えていることを証明したい。クラブは次なる段階へ舵を切ろうとしている。

なお、日本代表メンバーの駒野友一、前田遼一は17日にクラブハウスを訪れ、個別に調整。2014FIFAワールドカップブラジル アジア3次予選・北朝鮮戦で臀部を打撲した駒野はこの日はマッサージのみで切り上げているが「痛みはなくなっているので大丈夫」(同選手)とのこと。また、前田はピッチでジョギングなど軽く体を動かした。18日を終えた段階で柳下監督は両選手の状態を「多少疲れは残っている」と説明しているが、彼らの踏ん張りは勝利のために必要不可欠である。一方で、16日の天皇杯・千葉戦で負傷し、後半途中でピッチを去った山田は後日病院で検査し、左足ヒラメ筋の肉離れと診断されており(全治は4週から6週)、今節のみならず残りの試合を欠場することになるだろう。

対する甲府はビジョンを語る前に目の前の試合を注視せざるを得ない状況だ。降格圏にいる以上、残りの試合に全て勝ち、吉報を待つしかない。前節・横浜FMは非常に悔やまれる逆転負けとなったが、代表戦による中断期間で心身を切り替える時間があったことは幸いだ。“思わぬ形”で横浜FM・森谷賢太郎にゴールを許して敗戦していること、何より降格圏にいることで積極的なチャンレンジを期待することは酷かもしれない。だが、プレッシャーを乗り越えることでしか目的は果たせない。他会場の結果も気になるところではあるが、アウェイの地でただひたすらに勝利を目指すしかない。

今節はパウリーニョが出場停止。鋭いドリブルで攻撃の起点となるキーマンを欠いた一戦となるだけに、場合によってはロングボールの割合を増やしてもいい。磐田は藤田義明、加賀健一が最終ラインの中央に入ることになるだろうが、いずれも空中戦にストロングポイントを持った選手ではない。そこで鍵を握るのが言わずもがなハーフナー マイクである。今季開幕戦では磐田DF陣の前に沈黙させられたものの、この一年で大きく飛躍し、今や日本代表のセンターFWを務めるまでになった。代表戦を終えた甲府のエースがコンディションを上手く調整し、なおかつそこへ効果的な浮きパスを入れることができれば競り勝つ確率は高い。頭で起点を作れる点取り屋が前線にいるのであればそれを使わない手はない。場合によっては先のアジア3次予選で日本代表を大いに苦しめた北朝鮮代表ばりに徹底して長いボールを放り込んでもいいだろう。無論、片桐淳至、柏好文、松橋優らがセカンドボールを狙うことが条件だ。

以上

2011.11.18 Reported by 南間健治
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