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【J2:第37節 水戸 vs 鳥取】レポート:個の力でゴールをこじ開け、水戸が快勝! 1年間培ってきた力のすべてを発揮した見事な勝利。(11.11.28)

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11月27日(日) 2011 J2リーグ戦 第37節
水戸 3 - 1 鳥取 (16:34/Ksスタ/5,227人)
得点者:15' 小池純輝(水戸)、72' 小池純輝(水戸)、76' 森英次郎(鳥取)、84' 加藤広樹(水戸)
スカパー!再放送 Ch180 11/29(火)後08:30〜
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水戸が個の力でゴールをこじ開けた。先制点はまさに小池純輝の「個」の力が生んだゴールであった。15分、右サイドでボールを受けた小池純輝が鋭いターンでマーカーをかわすと、そこから中央に切り込み、巧みなステップで元日本代表DF服部年宏を振り切る。そして、ゴール正面で思い切りよく左足を振り抜いた。ボールは相手DF2枚がブロックに来た間を通り抜け、ゴール左隅に突き刺さった。「小池のシュートはスーパーだった」と本間幸司が称賛するほど、見事なゴールであった。

個人技でこじ開けたゴールだが、そこに小池の成長の跡を見ることができた。注目すべきは一連のボールタッチの多くを左足で行っていることだ。右サイドでボールを持つ時、多くの選手が右足でボールを触りたがる。小池もそうだった。しかし、それではプレーが単調になるということで、小池は日々のトレーニングから左足でコントロールできるように取り組んできた。それが生きたのだ。「1つバリエーションが増えた」と笑みを見せた小池の努力の賜物がゴールという結果を生み出した。

これまでチームとしてポゼッションの質が高まり、流れの中からチャンスを生み出すことができるようなってきた。しかし、ゴールにたどりつかないことが多く、「決定力不足」という課題が水戸の前に常に立ちはだかった。「個の力が足りない」と柱谷哲二監督は嘆き続けてきた。しかし、現状を打破すべく、日々のトレーニングから個の力を鍛えてきた。それが実りつつあることが証明されたのだ。試合後、鳥取・松田岳夫監督が口にした「1対1で優位に立てなかったことが大きなポイントだった」という言葉が、水戸の成長ぶりを示していた。

ただ、個の能力を発揮させる組織力が培われていることが水戸の強みだ。この試合でも序盤こそプレスのタイミングがあわず、鳥取のポゼッションに揺さぶられるシーンが多かったが、「ポイントは3ラインになるということ。途中で修正できてからは全て我々のペースだった」と柱谷監督が振り返るように、修正後は常にコンパクトな守備陣形を整え、鳥取がゾーンに入ってきたところに厳しくプレスをかけてボールを奪取し、そこから厚みのある攻撃を繰り出していった。

2点目も狙い通りのパターンであった。左サイドで島田祐輝がボールを奪取すると、怒涛のドリブル突破で左サイドを切り裂き、ゴール前に折り返し。走り込んだ小池が強烈なシュートでゴールを決めた。安定した守備と強力な攻撃が融合したゴールであった。

そこからも水戸の成長を感じることができた。76分、鳥取のペナルティエリアに入り込んだ森栄次郎がセンタリングを上げる。だが、軌道が逸れ、本間幸司の頭上を抜けていき、ゴールに吸い込まれた。「入っちゃったという感じ」と森自身が振り返るように鳥取にとってラッキーゴール。だが、「あれでも1点は1点」と本間。2点差から1点差に詰め寄られ、嫌な雰囲気がKsスタを包み込んだ。

しかし、今季数々の痛みを味わっている水戸にはたくましさが宿っていた。そこから守りに入るのではなく、追加点を奪いに行った。そして84分、この日鋭いキックを蹴っていた村田翔が放った右CKを加藤広樹が頭で合わせて、勝負を決める3点目をもぎ取った。「勝ち切るチームは3点目が取れる」と柱谷監督が言うように、この日の水戸からは“強いチーム”の雰囲気が漂っていた。

ホーム最終戦で文句のつけようのない完勝。ただ、これも1年間ぶれずに目指すべきサッカーを貫いてきたからこそ、たどりつくことができた。偶然の勝利ではない。「今年はいろいろあった。(震災で)サッカーをやっていいのかと思うような状況でした。スタジアムのメインスタンドが壊れ、練習場もデコボコになってしまった。連敗もあった」と柱谷監督は振り返る。しかし、それらすべてが「僕自身、チーム自身にとっての経験となった」と柱谷監督は言い切る。いかなる困難をも受け入れて戦ってきた。それが揺るぎない“強さ”となって、シーズン終盤に発揮できるようになっている。それは水戸サポーターが一番知るところだろう。

「来季に向けていい形でホーム最終戦を終われた」と本間は充実した表情を見せた。限りない可能性を今季最多の5227人の観衆は感じることができたことだろう。来季、本物の“強さ”を見せてくれることに期待せずにいられない。そのためにもリーグ戦残り1試合、そして天皇杯をしっかり戦い抜いてもらいたい。

以上

2011.11.28 Reported by 佐藤拓也
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