●手倉森誠監督（仙台）：
「連戦の中でしたけれども、『4月の戦いの始まりだ。フレッシュな気持ちで挑もう。好調な鳥栖を迎えて戦うときに、ホームで隙を一切見せてはいけない』という話をして挑みました。本当に、ボールを握っている割には先制点を取るまでに時間がかかりましたが、そこもじれずにコントロールの効いたゲームをしてくれました。90分間を通して、2-0というスコアでしたけれども、いろんな準備の良さ、切り替えの速さ、しかけの意識というものが存分に出た試合だったと思います。ただ、チームには、『まだまだ高められる』と。『今日の試合に満足せずに次の試合に挑もう』という切りかえの話もしました。まずは、このJリーグヤマザキナビスコカップの大会で一勝を挙げたことで、順位も上げることができました。予選突破に向けて、大きな勝点3を取れたということにホッとしています。寒いなか、ナイトゲームで精一杯勝利を信じて応援してくれたサポーターに感謝したいと思います」

Q:若手選手を先発起用して収穫も多かったと思いますが、右サイドに入った原田選手ら若手の評価をお願いします。
「まず一発目にヘディングをしてから、彼はじゅうぶん落ち着いたな、と思いました。奪ってから見える部分、つけどころに対しても、意識的に前を取ってくれたというところで、満足しています。90分もてばもっとたくましいと感じるのですけれど、初スタメンで今日の緊張感がある中で、あそこまでやれたことはよかったな、と。急遽、左での起用だったところが、今日の朝に田村が少し体調を崩したことで右に回ったので、そこにも落ち着いてゲームに入ってくれたことで、心強く感じています。武藤も決定的なチャンスを演出しながら、しかけの部分で。ただ、あそこで決めきれる選手になることが大事だなと思っていますから、帰ってきたときに彼の胸を三発叩いたんですよ。『三点取ってくれ』ということだったのですけど、気づいてくれればと思います」

以上