●田坂和昭監督(大分):
「遠くまで多くのサポーターが来てくれたなか、勝点が取れなかったのは申し訳ないという気持ちです。選手はよく戦ったと思います。その中で、自分たちのサッカーというものをなかなか出し切れず、勝負は後半からだと最初から思っていた。しかし、失点してからも自分たちの攻撃が終始できず、攻撃の糸口を掴めなかったというのが印象です。これを次に向け修正して、ホームの徳島戦に臨みたいです」
Q:反撃の糸口が掴めなかったのは、相手の力が上だったからという印象ですか?
「すべてそうではないですが、押し込まれたときに前線の選手が深い位置に戻ってきたので、奪ったあとに押し返すことができなかった。もちろん前の選手、とくに後藤は初めて出たなかで前線でキープできなかった。彼なりによく頑張ってくれたが、ポゼッションしてボールを動かすまではいかなかった」
Q:前半はセンターバックを中心にクロスの対応は良かったと思いますが、後半は甲府がつなぐサッカーに切り替えて戸惑ったように思えた。どのような指示をしたのでしょうか?
「クロスに対してのポジショニングは春からやってきた。相手の2トップは高さがあり、強さがあり強烈なのは選手に流していた。後半、(相手の)中盤の選手が中に入って、ボランチの横で起点を作っているなというのは感じました。また、これまでの試合では(相手の)サイドバックが上がることは少なかったが、今回の試合は比較的上がってきた。そこでシャドーが押し込まれてしまい後手を踏んでしまいました」
Q:初先発、初出場の後藤選手の評価は?
「18歳で今年新卒で入って来て、チェ・ジョンハンがケガしていきなり先発したが、博打で使ったわけではない。これまでの彼の練習態度であったり、トレーニングマッチの成果などを加味して起用した。起点はつくれなかったが、彼なりのブラインドサイドを狙う動きをやっていたし、チームのために働いてくれた。もっと経験を積む必要があるが、試合をやるごとに良くなると思います」
以上
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