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【J1:第6節 G大阪 vs 川崎F】レポート:前半のアディショナル弾が反撃の狼煙に。G大阪が今季J1リーグ戦初白星を挙げる(12.04.15)

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17,134人が詰めかけたこの日の万博記念競技場。だが、スタジアムを一瞬にして沈黙に陥れたのは川崎フロンターレだった。開始早々の1分。左サイドのDF小宮山尊信からのクロスにMF田坂祐介が頭であわせゴールネットを揺らす。ここ3試合白星がなく、今週の水曜日には相馬直樹前監督の解任が発表された川崎Fにとっては、チームを勢いづける貴重な先制点。一方のG大阪にとっては今節までのリーグ戦5試合と同じく、しかも今季の公式戦では最も速い時間帯に先制点を許す苦しい展開での戦いを強いられてしまう。

「相手どうこうより、自分たちの戦いをするだけ」
試合前、松波正信監督が話していたように、先手を獲られる展開にはなったものの、G大阪が慌てることはなかった。FW佐藤晃大が前線でしっかりボールを収め、その周りを中盤の選手が効果的に動いて攻撃を作り上げて行く。MF倉田秋やMF寺田紳一の動きもよく、2人でのワンツーから好機を見出したり、というシーンも。また、簡単にパスを繋いで前線にボールを運ぶなどテンポよくボールを動かして得点の匂いを漂わせる。だが、ゴールが遠い。しかもそうして攻め込んでいる時間帯に、防戦一方だった川崎Fにコーナーキックからセットプレーであっさりと得点を許し、点差を拡げられてしまう。
となると、アウェイで2点のリードを奪った川崎Fは引き気味の展開に。相手の攻撃を受ける時間も増えたが、守備の集中は途切れず、決定的な形を許さない。しかもその守備は効率よく2点目のゴールを手にしたことによって、より安定を見せながら試合を運ぶ。
だが、ここで屈するG大阪ではない。というより、前半のアディショナルタイムに、フリーキックからの流れで前線に残っていたDF今野泰幸の左からのクロスにDF中澤聡太が頭で合わせ、1点を返したことが反撃の狼煙になったのだろう。後半も息切れすることなく、前半同様のリズムのある攻撃で相手ゴールに襲いかかる。
これに対して川崎Fも、1点差という状況に前半ほど守勢に回ることもなく、攻守のバランスを取りながらいい立ち上がりを見せていたが、好機をなかなか作り出せない。そんな中、68分には右サイドを崩されてG大阪のFW佐藤に決められ、試合を振り出しに戻されてしまう。
2−2の状況に、先に動いたのはG大阪の松波監督だった。59分にMF寺田に代えてMF二川孝広を、67分にはFWラフィーニャに代えてMF阿部浩之を投入。さらに77分にはDF金正也をボランチに据えることでMF遠藤保仁を1つ前のポジションに上げるなどしながら、前線の陣形をやや変化させて好機をうかがう。これに対して川崎F・望月達也コーチも65分過ぎからしばらくは川崎Fの時間帯が続いていた中で、更に加速するべくMF楠神順平やFW小松塁を投入。アウェイといえども勝点3への意欲がうかがえる選手交代でゴールを目指す。

そうして両者が『ゴール』への執念を燃やす中、その思いを得点に繋げたのはG大阪だった。84分、右サイドの深い場所でしぶとくボールを奪い取ったDF加地亮が絶妙のクロスを前線へ。詰めたMF阿部浩之が左足で力強くゴールネットを揺らして、Jリーグ初ゴールを決め、逆転に成功する。
「今日は前線で佐藤がしっかりとボールを収めてくれていた分、2列目に入る選手たちも動きやすくなっていましたからね。それに、特に後半は足元の得意な選手が前線に増えていたので彼らを効果的に使いたいな、と。ゴールのシーンも、ボールを持った瞬間にニアにDFが2枚いたのですが、その後ろから阿部が手を上げながら走り込んでくるのが見えましたからね。ピンポイントで狙って合わせました(DF加地)」

となれば、あとはうまく時間を使いながら試合をおさめるのみ。アディショナルタイム4分も含めてひやりとさせられるシーンもほとんどなく、今季、J1リーグ戦での初勝利を奪ったG大阪。試合後、同点弾を奪ったFW佐藤は「プレッシャーはすごく感じていただけに、うれしいというよりほっとしました」と本音をのぞかせた。

以上

2012.04.15 Reported by 高村美砂
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