日中首都対決の第2幕が上がる。完全アウェイの中で行われた4日の北京国安ホームの試合は1−1の引き分けに終わっている。北京は、ダブルボランチを組むMATIC DARKOと、XU LIANGがボールを前線に配給し、左のアウトサイドに入るWANG XIAOLONGは高い技術を生かして攻撃のリズムを変えてくる。マッチアップした徳永悠平は「左サイドの19番は、それほど怖さは感じなかったけど、逆を取るプレーやドリブルはかなり上手かった」と言う。さらに、前線の駒は豊富で、前回対戦で先発出場したANDRIJA KALUDEROVICだけでなく、途中出場したMAO JIANQINGは突進力に優れ、DA COSTA REINALDO ELIASは高さに加えて強さもある。球際の激しさが注目されがちだが、かなりのタレント集団だ。
守備戦術は、マンツーマン気味で前回対戦同様に両サイドバックの攻撃参加を自重させ、最終ラインを下げて守ってくることが予想される。リーグ戦に引き続き、課題である引いた待ち構える相手の攻略を実践できるかが、この試合のキーファクターだろう。
F東京は15日、小平グラウンドで前日の鹿島戦の敗戦を振り返り、選手たちが青空ミーティングを行った。始めは、羽生直剛、石川直宏、ルーカスが鹿島戦での課題と修正案を話し合った。そこに徐々に人が加わり、石川がボードを持ち出して本格的なミーティングに発展。最後は主力全員で大きな輪を作った。徳永は「引いた相手に対してどう崩すかのイメージをみんなで共有した。ボールがある場所に入った時に、どうやって連動するかを話し合った」と語った。J1リーグで敗れた広島、鹿島戦はいずれも引いて守られて勝利を逃している。羽生は「パスでしっかりとビルドアップするチームは必ずそういう時(相手に引かれて崩しきれないという課題に直面する)がくる。いい話し合いができたし、次はいい物を見せられると思う」と、自信を覗かせていた。
北京戦の先発メンバーは、ここまで公式戦全試合出場のMF高橋秀人が累積警告で出場停止。体調不良で別メニュー調整中の梶山陽平も出場を回避する見込みだ。ダブルボランチは、長谷川アーリアジャスールと、米本拓司の先発が濃厚。中2日の強行日程となるため、椋原健太や、大竹洋平などのフレッシュなメンバーの起用もあるかもしれない。
指揮官は前回対戦を振り返って「我々のほうが勝利に近かった」と言い、選手たちも北京での同点には悔いを残している。アーリアは「冷静にいなせれば、きっと相手も食いついてくるしもっとチャンスは作れる」と話す。明日は、F東京が懐かしい呼び名の東京スタジアムで東京らしいサッカーを披露する。もちろん北京に勝利するために。ACL初先発が決定的なGK塩田仁史は、「ずっと前からアジアに出て行かなきゃと思っていた。でもでるだけじゃ経験にならない。本気でアジアNO.1を取りに行く」と力強く語った。ランコ・ポポヴィッチ監督も同じだ。ある名言を捩って自分の言葉にする。
「ピエール・ド・クーベルタンが参加することに意義があると言ったが、私は、参加するというところで終わりたくはない。私はそこに言葉を付け加えるよ。参加してなおかつ勝つことにこそ意義があるんだ」
以上
2012.04.16 Reported by 馬場康平
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