●和田昌裕監督(神戸):
「お疲れ様でした。本当に苦しい状況の中、とにかく今日は気持ちで絶対に負けない、もう一度本気になろうという状況を、最後まで選手のみんなが見せてくれたなぁと思います。前半、追い付かれてまた振り出しに戻って、後半は非常に押されながらも、粘り強く、我慢をしながら、チャンスをうかがって、2回のチャンスを確実にものにしてくれたというのは、本当に、0が6試合続いていましたが、3点目が非常に大きかったなと思っています。とにかく5連敗は僕としても、チームとしても絶対にやってはいけないという思いから、チームは巧くなっているとは思いますが、根本的な気持ちというか、戦う姿勢というか、少し忘れかけていた部分だったので、そこをこの新潟戦から中2日でしたが、みんなが気づいてくれて、今日のゲームのようになったと思います。本当に久しぶりですが、サポーターの皆さんと勝利を喜び合えることができて、本当に良かったと思います。今日は本当によく選手たちが頑張ってくれたと思います」
Q:大屋選手と田代選手の評価は?
「大屋は、今日なんかは持ち味がでなかったと思います。本当にボールをどんどん動かし、トリッキーなプレイだったり、くさびを入れるのが本当に巧い選手ですので、中盤でそういったアクセントをもたらしてほしいと思っていました。が、今日は柏さんのプレッシャーも非常にきつく、ビルドアップのところで臆病になっていた部分は当然あると思います。ですから、中盤を通り越して田代に当てるという展開が多かったと思うので、今日は、あまり大屋の良さは出なかったのかなぁと思います。田代に関しては、本当に長いリハビリを終えて、やっとこさゲームに戻ってきて、本来、今日は60分、長くても70分で代えるという話をしていましたが、大久保がああいう形でケガで退いて、早い段階から交代を、まぁDFラインも一人代えていましたので、田代には90分やってもらうしかなかったんですけれど、最後はああいう形で、点もとってくれましたし、彼の復帰というか、チームに戻ってきてくれたというのは攻撃面で、起点になれる選手ですし、あれだけ競り合いに強い選手ですので、チームには大きなプラスになったと思います。これからも、こう、頑張ってほしいなと思います」
Q:小川選手の評価をお願いします。
「橋本が守備でかなり動かされていて、本来の攻撃のところで持ち味が発揮できなかったと。ということろで、運動量があって、アグレッシブに行ける小川をあそこに入れることによって、相馬の守備の負担も軽減されるかなと。相馬がかなり、この連戦で疲れていましたので、攻撃面でも少し出ていけない状況が後半出てくるかなと思っていました。小川は縦にも行けますし、実際に2点目に繋がったシーンだと思いますが、縦へのパワーだったり、献身的な守備であったりと運動量はチームの中でも図抜けている選手ですので、ただまだ少し雑な部分のある選手ですので、こうして試合で結果を残していけば、これからは先発という可能性も出てくるのではないかと思います。今日は小川だけでなく、交代で入った森岡や北本もよく役割を果たしてくれたと思います」
Q:大久保のケガの状況、北本選手を入れたため田代選手を90分使うことになりましたが、北本選手の交代意図を教えてください。
「大久保に関しては、今ロッカールームで見たところでは、かなり足首が腫れています。これからレントゲンを撮って状況を見ないと分からないですけど、腫れが引けば大丈夫だと思いますが、かなり腫れがひどいという印象でした。北本の投入に関しては、高木が前半でイエローをもらっていましたし、あれだけ押し込まれている状況だと、もしかすると2枚目をもらうのではないかという心配もありました。もう一つは競り合いのところで、(柏の)田中と北嶋のところで競り負ける部分も感じていましたので、ちょっと試合からは遠ざかっていましたが、北本の人への強さという部分が、もしかしたらここでチームを救ってくれるのではないか、いい方向に導いてくれるのではないかという思いから、田代には我慢してもらわなければいけなくなりますが、今日は守備の強さの部分が絶対に必要だと思ったので、北本に頑張ってもらいましたが、本当によくやってくれたと思います」
Q:公式戦6連敗で苦しかった部分は何か?そしてここで勝利がこれからどうつながりますか?
「カップ戦(ヤマザキナビスコカップ)を含めて6連敗というところで、それも得点できていないというところが非常に重くのし掛かっていましたし、選手たちには気にするな、いつかは入ると言っていても、少し臆病になっている部分が、このところの近々の試合でも感じていました。今日は野沢のゴールが決まった瞬間の、みんなの笑顔というか喜び方が、全てが何か吹っ切れたような気がしました。僕自身も、あの1点で、勝ち負けはまだ分かりませんでしたが、変なストレスはなくなったという風に感じました。リーグ戦4連敗、絶対に5連敗だけは阻止したかったという思いがありましたので、苦しい中、みんなも前向きにトライしてくれていましたが、苦しい状況の中、また今日のゲームの展開も非常に苦しかったと思いますが、気持ちであったり我慢であったり、そういうものが勝利に結び付いたと思っています。順位が下位の2つ3つの中にいれば、もっと気持ちは落ち込んでいたと思いますが、まだ下に6チームあったというところは、負けている割には順位がそんなに下ではないというところは、非常に難しいメンタルコントロールだったと思います。ただ、こうして1つ勝てたことで気持ちは大きく変わると思いますし、状況も変わると思うので。連勝できれば、また上位に入っていけるような可能性もありますので、連戦が続いていましたので、しっかりとリフレッシュをさせて、次のアウェイの横浜FM戦で連勝できるように、またメンバーも見直して準備をしていきたいと思います」
Q:サポーターへのメッセージをお願いします。
「本当に苦しい中、サポーターも一生懸命に選手たちを後押ししていただき、何とか今日結果を出すことができました。まだまだ目標にはほど遠い順位ですし、そこに向かってこの2年間、僕が監督をやっている中では、目標に向かってやり続けることが僕にできる最大の仕事だと思っていますので、また連勝してサポーターの皆さんに喜んでもらえるように、そして苦しい時にも、しっかりついていくよ、応援していくよと暖かい言葉をかけていただき、心強く感じていました。本当に心配をお掛けして申し訳なかったですけれど、これを機に1つでも多く勝ち星を積み上げられるように、共に戦っていきましょう。本当にありがとうございました」
以上













