F東京は前節、仙台に0−4で敗れてJ1リーグ8位まで順位を落とした。清水はリーグ3連勝後、G大阪に1−3で敗れて同7位。勝点12で並ぶ両チームが、明日13時、味の素スタジアムで対戦する。
F東京のランコ ポポヴィッチ監督は、ストレートに言った。
「誰もが負けることは好みません。特に私は大嫌いです」
鹿島に敗れ、仙台にも大敗した。加えてポポヴィッチ監督は、仙台戦で退席処分を受けて今節はベンチに入れない。指揮官は「この過密日程の中、多くの時間をリフレッシュに当てているが、今週はやれるだけのことはやった」と言って続ける。
「日本の選手たちは、責任感が強すぎて自分を責めすぎる傾向が強い。過去は、悔やんでも取り戻せない。だけど、この先につなげていくことはできる。そう考えることが大切なんだ。本当に、一流と呼ばれるチームや、この先へと成長していくチームであれば、この敗戦を乗り越えなければいけない。それと同時に物事を現実的に受け止めなければいけない。まず私は自己反省から始めます。自分たちは何をやり、何ができなかったのか。そして、何がもっとできたのかを」
そして、今節は走り合いだ。MF高橋秀人は、清水の印象をこう語っている。
「静岡ダービーをテレビで観ていて、後半終わりまでしっかりと走る印象を持った。ウイングの大前、高木はサイドにスペースがあれば、勢いよく仕掛けてくる。インサイドハーフを捕まえきれなければ、最終ラインとボランチの間に入ってきてしまうので個人、チームとしてしっかりと対処しなければいけない」
サイド攻撃をチームの特長とする清水の両ウイングは突破力も高く、かつアジリティも高い。マッチアップする両サイドバックも1対1の対応にミスは許されない。また、中盤の選手は豊富な運動量でボールを回収し、サイドへと展開して厚みを加えるサポートも怠らない。中盤の運動量で負ければ、試合は当然難しくなる。ただし、量で負けなければ、相手の穴を突くこともできるだろう。
「運動量と動きの質が問われる試合でもある。大きな動きも必要になってくるので見る人に勢いが伝わるような試合にしたい」(石川直宏)
石川が言う質という点では、清水の4−3−3システムのアンカー(村松大輔)の両脇に空くスペースを有効活用することが必須だ。アンカーの脇に入り込む選手と、飛び出す選手のバランスも考えなければいけない。さらに、森重真人は「名古屋のときのイメージを持ってできると思う。ボールサイドによってくるので上手くサイドチェンジを使えば、バイタルも空いてくる。スペースを見つけて入り込んでいけるかが大切になる」と語った。アンカーを左右に揺さぶるサイドチェンジのような大きな展開を使うことができれば、必然とバイタルエリアにスペースを作り出すことも可能だ。そうした狙いも含めて梶山陽平と、長谷川アーリアジャスールの復帰は大きい。明日のベンチには座ることのできない指揮官が、常々言ってきた「賢く、かつ闘う」を見せなければいけない。
修正して先へと進む。その過程を見せる一戦。清水にとっても今季ACL出場チームに勝利できていない現状からの脱却が懸かった試合となる。自分たちと似た配色のゴール裏を沸かした回数が多いチームが、明日はきっと勝点3に近づくことになるだろう。清水は、走るチームだ。ただし、F東京も走りっこでは負けない。
以上
2012.04.27 Reported by 馬場康平
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