●手倉森誠監督(仙台):
「いやあ、もうタフな試合だったなと。鳥栖がホームで無敗だったのが、非常によくわかるゲームだったと思います。今日は注目されているリーグ無敗の我々と、ホームで無敗無失点の鳥栖と、どっちの勢いが勝るのかというところだったと思う。自分たちとしては、今日はホームの鳥栖を止めるということ。点を取って勝つということで挑んだのですが、2ついっぺんにはかなわなかったなと。
しかし1−1ということで、我々がアウェイに来て、好調のこの鳥栖のスタジアムで負けなかったことをよしとしなければいけないくらいの、鳥栖のパワーがあったと思います。引き分けるとよく『痛み分け』という表現が使われますが、ホームで無敗の鳥栖とリーグで無敗の我々、両チームとも傷がつかなかったと思います。鳥栖のダイナミックで大きな展開に手を焼いたところがありますけれども、こういった展開にも折れずに立ち向かった仙台も今日のゲームで十分に鍛え上げられたと感じています。次のゲームに向けて切り替えて、アウェイ・アウェイと続いたゴールデンウイークの締めを、ホームでしっかり勝って、サポーターとともに5月6日は喜びたいと思います」
Q:先制して畳みかける形で試合を進めながら、追いつかれました。プランについて教えてください。
「プランは、まず『10分以内に1点を取れ』でした。それが19分になりましたけれど、前半でヤナギ(柳沢)を交代して、後半の頭から太田というプランを持っていました。1点を取って相手が前がかりになったところを、今度はスペースを太田に使わせたいと思いました。そこでもちろん2点目が取れていれば最高でした。1失点を食らった展開は『これぞ、まさしくサッカーだな』と思いました。少し相手陣でボールを動かすことができて、我々のやりたいことができそうなときのカウンターパンチだった。ああいった取られ方、ああいった相手の仕掛けというものがこれからはあるよ、ということを気づかされた展開だったと思います。それ以上の失点をしなかったことが、今日の選手達の努力だったと思います」
Q:得点した富田選手の役割と重要性について、教えてください。
「ボール奪取率が高いし、相手の攻撃が限定されたときは確実にボールを掻いてくれます。今日みたいな展開でも、一人が競った後のセカンドボールをまずは収めてくれるというところに、非常に心強さを感じています。今チームが攻撃的になろうとしているときに、彼自身の攻撃に対する向上心がああやってミドルシュートを狙わせていると思うし、自分がそこを高めたいと思っている部分だと思います。それが成果としてゴールになるなどして、彼の成長を感じるし、まだまだうちの選手達はそういったところでも伸びしろのある選手達が多いと感じています」
Q:途中出場の梁選手について、かなり使える目処が立ったのでは?
「『俺は大丈夫だ』という感じでCKを蹴りましたから。大丈夫か、と思ったのですが、ああいう展開でも菅井にゴール前に飛びこんだところへのボールの供給であったり、嫌らしいところでの動きをしている選手を探してそこにボールを通したり。ゲーム勘を取り戻しつつあると今日は感じました。今日に使ったのも、次のホームで使える目処があるかどうかの試しでもあった。けがなく終わったことと、梁が出てからいくつかチャンスが作れたことに、梁自身もチームも手ごたえを感じていると思います」
Q:対戦相手としての鳥栖は、どんなところがやりにくかったのでしょうか?
「このスタジアムがやりにくいです」
Q:戦術的な部分でのやりにくさは?
「スカウティングをしているよりも、実際に対戦してみれば速さも高さもあるし、パワーもあると感じました。自分たちの特徴を出せる戦術を尹晶煥監督は取っています。フィジカルでも体力的なところも、出し惜しみしないような戦術で、1トップ、トップ下、両サイドの水沼選手や野田選手が早めに高い位置に放して、隙があればすぐそこにボールを預けて出ていくというところが非常に速いと思います。今のJ1のなかでも、鳥栖と清水と我々が、いちばん走りきるチームだと感じていますから、手強かったです」
Q:鳥栖の守備についての印象は?
「今日は非常に集中していました。GKの赤星選手もこれまでの戦いでもファインセーブを出しているし、失点を少なくリーグ戦を進めていることに、一人ひとりが自信を持ち始めていることを感じます。アタッキングサードに入ったら、意外とディフェンディングサードでばたつくチームがあるのですが、鳥栖は今日はそんなことはなかったと思います」
以上















