第19節は、ここまで6勝6分6敗で13位の福岡を、ホームの松本アルウィンで迎え撃つゲームとなる。前節の大分戦に0-2で屈した松本の敗因はやはりパスやシュートなど一つ一つのプレーの精度にあったが、一方で「そんなに悲観する試合内容ではない」と反町康治監督も振り返るように、チーム全体で行うハードワークは健在で、後半はたびたび大分ゴールに襲い掛かるなどアグレッシブな姿勢を見せた。チームはなかなか勝点を積み重ねられない一進一退という状況となっているが、雰囲気は悪くなく、決して下を向くようなものではない。選手たちはトレーニングや公式戦を通じて、精度の向上・詰めの甘さを修正していこうと懸命だ。
アウェイの福岡は、前節の『福岡ダービー』で北九州から勝利を飾った。ここまで順調に結果が出ているとは言い難いが、ダービーの勝利で風向きが変わる可能性は高い。J1昇格のためのプレーオフ圏内である6位以内に入るために、上位チームとこれ以上引き離されることは許されず、この試合は重要な意味を含んでいると言えよう。
その福岡のストロングポイントといえば、やはり前線のアタッカー陣だろう。反町監督も開口一番、「前線にクオリティの高い選手が揃っている」と語るように、成岡翔が警告累積で今節は出場停止となるものの、チーム得点王の坂田大輔を筆頭に、城後寿・高橋泰など力のある選手が多く、彼我の戦力差はあると見ていい。これまでと引き続き、チーム全体で攻守の切り替えの早さやハードワークなどの意識を共有し、僅かな隙も見せないような試合運びをしていきたいところだ。
強敵と相対するだけに、平日のナイトゲームとなる今節は、『ホームの利』も存分に生かしていきたいところだ。松本で4シーズン目を迎える鐡戸裕史が「アルウィンのナイトゲームは独特の雰囲気で、楽しみ」と語るように、アルウィンのナイトゲームの雰囲気は独特だ。照明に照らされたピッチが浮かび上がるような印象を与え、アルプスの山並みが見渡せる日中とはまた異なる顔を見せるため、選手たちにも多少の違和感を覚えるはずだ。
チームは練習を夜間に行うなど、夏場を迎えるにあたり増加するナイトゲームの対策を進めているが、「昨年までいる選手たちは慣れているのではないか」という反町監督の言葉通り、この点については松本の選手たちに利がある。平日開催ということで観客数の苦戦も予想されるが、ホームチームの声援がアウェイチームのそれを凌駕することは間違いない。彼我の戦力差を埋めるためにも、『12番目の選手』がいつも以上の声援を送って、ピッチ上の選手たちの背中を押していきたい。
以上
2012.06.12 Reported by 多岐太宿
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