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【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 大宮】レポート:新潟が3点差をはね返して逆転勝利。決勝弾はルーキー鈴木武蔵のプロ初ゴール(12.06.28)

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新潟が4-3で大宮に逆転勝ちした。後半、0-3から3-3に追いつくと、途中出場のFW鈴木武蔵がアディショナルタイムに逆転のゴール。プロ初得点が勝利を呼び込んだ。
大宮はセーフティーと思われた得点差を守りきれなかった。前半はカウンターから効率よく攻めていたが、後半は押し込まれる時間帯が長かった。

鈴木武蔵の表情が一気に緩んだ。「最高です! 味わったことのない気分です」。試合後のヒーローインタビュー、お立ち台に上がった18歳のルーキーは笑顔のまま感情をさらけ出した。
劇的な瞬間は試合の最終盤に訪れた。後半、4分のアディショナルタイムを使い切りそうな場面で、新潟はコーナーキックをゲット。三門雄大が入れたボールがゴール前で鈴木武蔵の前に転がる。「(大井)健太郎さんに、少し遅れてボールに入るように言われたんです」。そのタイミングで詰めると、あとは転がってきたチャンスに「足を伸ばすだけ」だった。
ゴール後は両手を頭上に伸ばして三角形を作る「東京スカイツリー」のポーズ。名前のムサシ(634)と東京スカイツリーの高さの634メートルを掛けた。プロ初得点を挙げたときのために用意していたパフォーマンスを堂々と披露した。

鈴木武蔵のために用意されたような流れだった。後半26分、1-3と追い上げムードができた場面で小谷野顕治に代わってピッチに入った。「監督からはどんどん仕掛けるように言われた。点差を絶対にはね返そうと思っていた」。迷いはなかった。ボールを持つと、左サイドから果敢にペナルティーエリアに迫った。結果的に相手DFを引き連れ、味方が動きやすいスペースを作った。
決意もあった。「プロなんだから、そろそろゴールを決めなければならないと思っていた」。これが公式戦7試合目。ヤマザキナビスコカップ予選リーグ前節の横浜FM戦では、初フル出場も果たした。内容を評価されていた段階から結果を求められるレベルになりつつある。リーグ戦前節の神戸戦の直前、発熱でダウン。ベンチ入りメンバーから外された。「体調管理も仕事。自覚がなかった」。積んできた試合経験と、反省すべき苦い経験。それらを生かし、結果を出すことで、プロとしての成長を見せた。

「3点取られたことはいただけないが、最後まであきらめなかったことで4点取ることができた」。柳下正明監督は選手の闘争心を称えた。後半15分までは0-3。大宮のカウンターにさらされた。16分、木暮郁哉が今季初得点を挙げたところで、流れが変わった。28分には平井将生がミドルシュートのこぼれ球を押し込み、45分に鈴木大輔がコーナーキックからヘディングを決めて追いついた。後半、縦にボールをつなぐ攻めを繰り返し、次第に相手を押し込む流れができた。「これからも点を取りたい、いや、取ります」。鈴木武蔵が口にした自信は、チーム全体がつかんだものでもあった。

大宮は勝ち試合を逃した。「本来のプロフェッショナルなチームなら、60分まで3-0で勝っている試合を落としたりはしない」。ベルデニック監督は淡々とした口調の中に、怒りをにじませた。
前半は大宮のペースだった。自陣付近で守備を固め、奪ったボールを素早くつないでサイドから攻める。前半15分の清水慎太郎、40分の渡邉大剛のゴールはサイドから隙を突いたもの。後半3分にはコーナーキックの混戦から、清水慎が自身2得点目。圧勝ムードだった。
ただ、DF深谷友基、FWチョ・ヨンチョルと攻守の軸がベンチに下がったところで流れが変わりつつあった。相手数人を引き連れていたチョの突破と、巧みなボールカットを繰り返していた深谷が去ったことで、新潟は勢いづいた。それをまともに受ける状態でセカンドボールを拾えなくなると、防戦に終始することに。セーフティーと思われていたリードは45分で使い果たし、最後は押し切られた形だった。

予選リーグでの敗退が決まっている中で迎えた試合。その分、収穫と課題の持つ意味は大きい。ビハインドをはね返した新潟とリードを守りきれなかった大宮。リーグ戦で低迷する両チームにとって、この一戦の結果をどう反映するかが、今後に大きく影響してくる。

以上

2012.06.28 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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