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【J2:第23節 北九州 vs 愛媛】レポート:キローラン木鈴のJ2通算10,500ゴールで北九州が2連勝。愛媛は不運重なり今季初の連敗。(12.07.09)

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内容と結果の両面で勝利を手にしたと言っていいだろう。昨季に結果を残した中盤をダイヤモンド型とした4−4−2を選択した北九州は、「前にも人数が掛けられる」(木村祐志)ようになって立ち上がりから前線にボールが収まり、ゲームを掌握した。「攻撃の開始、スイッチの入り方というのは非常に良かった」と三浦泰年監督も手応えを得る前への力が先制点、追加点へと結びついた。

先制点は15分。愛媛にほとんど攻める時間を与えないまま、北九州が愛媛守備陣の背後を突く攻撃を仕掛けていた時間帯だった。新井涼平が自陣からボールを運んで左サイドにいた池元友樹に流すと、池元はすかさず前線に走り込んだ端戸仁に供給。端戸がペナルティエリア内に切り込んだときにGK秋元陽太と交錯してPKを得る。
ペナルティマーク上にボールをセットした端戸は、秋元と横浜FM時代のチームメイト。端戸は蹴る直前に「マリノス時代に右に蹴っていたので」と当時を思い出し、蹴る方向を左に咄嗟に変更、グラウンダーでゴール左隅におさめて先制した。

25分にはシミュレーションを取られて愛媛のトミッチに2枚目のイエローカードが呈示されてしまう。前半早々に10人での戦いを余儀なくされた愛媛。「10対11で防戦一方で、なかなか攻め手はなくて、厳しい試合」(青野慎也コーチ)を強いられた。

後半に入っても北九州に傾いた流れは変わらず、51分には左からのCKを起点に、クリアボールを関光博が拾うと、左サイドに流れた多田高行にパス。多田がサイドをえぐって難しい体勢からクロスを送ると、キローラン木鈴が頭で合わせて追加点を奪った。「9割は多田くん、1割が僕」とキローラン木鈴が謙遜するこのゴールは、試合を左右する決定的な得点となっただけでなく、J2リーグ通算10,500ゴールの節目の得点にもなった。

この得点以降は愛媛にもチャンスは訪れる。後半立ち上がりの愛媛は前のめりになっていたが、落ち着きを取り戻して手堅い守備から縦へシンプルに繋ぐと、北九州のマークをうまく外してシュートへと持ち込んでいく。
しかし、佐藤優也の好セーブや、枠内に飛んだボールを小森田友明がヘディングで逃れるなど北九州が体を張ってゴールを死守。愛媛は北九州のハードワークを最後まで崩すことはできなかった。

2連勝を飾った北九州。ダイヤモンド型の4−4−2が機能し、相手が10人になってしまったことを引いても、前線でのボールポゼッションは評価に値するものだった。ディフェンシブな新井と、ゲームコントロールができる木村の役割が明確に分かれることで、攻守のバランスも良くなった。この連勝について三浦監督は「トレーニングから培っている自信というものに確信が持てるようになる」と話し、「自分たちが結束して進んでいけるひとつの要因になった」と振り返った。
また、この試合でシュート7本を放ち、先制点の糸口ともなった池元は長男が生まれたばかり。端戸のゴール後にはゆりかごダンスも登場し、池元は「まだ前半だったから短かったけど、嬉しかった」と笑顔を見せた。「ゴールを決めて勝つことが一番。個人的なことなので迷惑はかけたくなかったが、決めたかった」と自らの足でゴールネットを揺らせなかったことには悔しさをにじませたが「次も大事になる」と意を新たにしていた。

一方の愛媛は今季初の連敗。もっとも、バルバリッチ監督が前節・福岡戦で退席となり、この試合ではベンチ入りできなかったことも影響したかもしれない。また、10人でプレーした時間も長いうえに、FW有田光希を前半に交代せざるを得ず、愛媛らしさの片鱗を伺えたのは後半の途中からだった。愛媛には不運が重なったとも言える状況であり、不運の要素を取り除ける次節以降は本来の力を取り戻せるはずだ。青野コーチの「今は一番下だからもっと上に行けるようにとチームには伝えようと思う」との言葉も心強い。

手応えの北九州と試練の愛媛。ただ、シーズン後半戦は始まったばかり。前半戦の戦術をいかに伸張させて目指すべき位置にたどり着けるかが今後は重要になってくる。「より成長していこうと思います。今日のサッカーよりあしたのサッカーのほうが良くなるようにしていきたい」(三浦監督)。手探りながらも着実に、暑くて熱い夏は両チームにとって成長のステップとなる。

以上

2012.07.09 Reported by 上田真之介
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