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【J2:第24節 大分 vs 湘南】プレビュー:1位から勝点3差のなかに6チームが並ぶ“混戦J2”の渦中にいる両チームの対戦。狙うは勝利のみ。(12.07.15)

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現在首位の大分が、3節から12節まで首位の座を守ってきた4位湘南をホームに迎える。今のJ2は1位から勝点3差のなかに6チームが並ぶ大混戦。しかも19節から5試合続けて週替わりで首位が入れ替わる波乱の展開を見せている。その渦中にいる両チームの対戦であり、互いに直近の6試合で負けなしと好調を維持しているだけに、今節の大分銀行ドームでは好ゲームが期待される。

前節のアウェイ草津戦を2−0で勝利した大分は、高松大樹、森島康仁の2枚看板が得点し、守っては無失点で抑え、首位に立った。結果だけをみれば最高の形でホームに戻って来たわけだが、浮かれた選手は誰ひとりとしていない。キャプテンの宮沢正史がこう口にした。「決して満足できる内容でない。勝ててはいるが、これまで相手を圧倒した試合は一度もない」。その言葉通り、ここまで僅差の試合をものにして辿り着いた現在地。勝負強いと言えば聞こえはいいが、それは勝負に勝っただけで、実力的には上位陣との差はまだ歴然としている。現に上位5チームとの対戦成績は1分4敗という数字が物語っている。

だからこそ、湘南との試合では真っ向勝負でがっつりと組み、内容と結果の両方でチームの底力を示したいはずだ。リーグ後半戦に入ってからは、攻撃のシステムを構築するためにある程度の決まり事と選択肢を絞り、攻撃のイメージを共有できる練習が多くなった。草津戦では見せ場は少なかったが、チームとしてボールを動かせるようになり、バックパスひとつを見ても意図を感じられ変化の兆しは見えた。ここまで23試合で無失点試合が半分以上の12試合と守備の印象が強いチームだが、目指すは90分間主導権を握り、攻撃で圧倒するサッカーである。今節はチームのポテンシャルと底力を示したいところだ。

湘南もまた、勝てていない時期はあったが、ここに来て底力を見せている。特に前線の3人は菊池大介を軸にローテーションで試合毎にメンバーを入れ替え、常にフレッシュな選手を起用している。ハードワークや攻守の切り替えといったチームの特徴に変りはないが、出場した選手が個々の特徴を最大限に生かしている。前節の水戸戦では、途中出場となったDFの遠藤航をボランチで起用し、島村穀を前線に入れパワープレーを仕掛けるなど、巧妙にして的確な人材配置で、試合終了間際に勝点1をもぎ取った。勝てば順位が入れ替わるこの一戦で、策士の曹貴裁監督が燃えないわけがない。何らかの奇策を打ってくることは十分考えられる。メンバー発表にはじまり、ポジション配置、交代を含め、90分間目の離せない試合になるだろう。

この試合に勝利すれば、大分は混戦J2から頭ひとつ抜けることができ、湘南は首位に返り咲く可能性もある。指揮官の思惑をピッチ上にうまく表現できたチームに勝利のホイッスルは吹かれる。

以上


2012.07.14 Reported by 柚野真也
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