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【J2:第28節 愛媛 vs 徳島】レポート:過ちを繰り返した愛媛、粘り強く勝ち切った徳島。2012シーズンのダービーは徳島が連勝!(12.08.13)

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今回の四国ダービーは、静かな立ち上がりだった。愛媛も徳島も、失点をしない戦い方で時間が過ぎる。守備でリズムを作る徳島は前回の対戦ほど裏を狙う形もなく、一方の愛媛もポゼッションをして徳島の隙を伺う格好。どちらも自分たちのサッカーをしようとする中で、チャンスを狙っていた。ただ、いずれのチームも自陣から攻撃をスタートする形が多く、しっかりとブロックを作る相手を崩しきれない。フィニッシュまで持ち込む回数が少ない展開でもあった。

しかし、どちらかといえばこれは徳島が狙っていた展開。その中で、得点も徳島が目指していた形が出た。前半39分、衛藤裕が津田知宏の動き出しを見逃さずシンプルに愛媛の裏にボールを送る。このチャンスで津田は体勢を崩した園田拓也をかわし、冷静にGKの脇を抜いてゴール。ワンチャンスをきっちりとモノにし、優位に立った。

これで、前に出るしかなくなった愛媛。後半に入るとバルバリッチ監督は怪我から復帰した関根永悟、そして山形からチームに合流したばかりの伊東俊も投入し、反撃に転じる。後半4分にはカウンターから有田光希がドリブルで持ち込み、赤井秀一にスルーパス。GKと1対1になったシュートを決めることはできなかったが、愛媛は最も徳島のゴールに近づく形を作り出した。そして、後半22分、左サイドから内田健太がドリブルで持ち込むと、最後はペナルティエリア内で前野貴徳が倒されてPKを獲得。これを有田がプレッシャーの中できっちりと決めて、愛媛が同点に追いついた。このゴールで愛媛は攻撃に勢いが出てきた矢先だったが、わずか5分で再び突き放されてしまう。後半27分、徳島はコーナーキックで橋内優也が競り勝ち決勝点を叩き出した。

上位を狙うためにも、両者ともに勝たなければならなかった四国ダービー。それを制したのは徳島だった。守備に安定感が生まれ、この日もPKによる1失点だけ。こうした試合運びの中で、このダービーのようにセットプレーから得点が生まれ、あるいは攻撃によりスピード感が出てゴールを生む形が増えれば、今後は勝点を伸ばして上位に食らいつくことも十分可能だ。なによりこのダービーの大一番では、連敗することなく勝ちきったことが大きな収穫だ。

一方で、愛媛にとっては手痛い敗戦。ダービーでの敗戦というだけでなく終盤の失点、セットプレーからの失点、何一つ課題は改善されないままだ。攻撃面でも確かにポゼッションはできているが、この日に関してはあまりにゴールに向かうプレーが少なかった。スピードを上げなければならない場面で動き出しが少なく、スイッチを入れられないポゼッションでは相手に脅威を与えられない。崩しきれないのであれば、前節の松本戦のようにシュートで終わる形をもっと作ってもよかった。それもなく、ダービーでこうした姿を見せれば納得するサポーターはいないだろう。

ただ冷静に振り返れば、このダービーも勝てないこれまでの6試合と比較して大きくパフォーマンスで劣る試合ではなかった。しかし試合後、愛媛の選手たちは肩を落とし、事の重大さを感じていた。ダービーという舞台が愛媛の選手たちに本当の危機感を与えてくれたなら、それがこの敗戦で愛媛が得た収穫といえるのかもしれない。このふがいなさを前に向かう推進力に変えられるか。言葉をなくしたサポーターの信頼を取り戻すためには、今シーズンのダービー連敗という屈辱を胸に、残り14試合で意地を見せるしかない。

以上

2012.08.13 Reported by 近藤義博
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