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【J2:第28節 草津 vs 岐阜】レポート:草津、アレックス ラファエルのアディショナルタイム弾で勝点1を拾う。岐阜は、7試合ぶりの勝利目前で失点。(12.08.13)

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「草津、土壇場で執念の同点ゴール!」と派手な見出しをつけたいところだが、このゲームをみた人であれば、それをためらう理由が分かってもらえるはずだ。アレックス ラファエルのアディショナルタイム弾によりかろうじて同点に追いついた草津だったが、内容的には決して素直には喜べないゲームだった。

2カ月ぶりのホーム勝利を狙う草津は、新ブラジル人アレックス ラファエルが初先発、長身FW土井良太とのコンビで岐阜ゴールをこじ開けにかかる。対する岐阜は11日に加入が発表されたダニロがスタメンに名を連ね、アブダとのブラジル人2トップで7試合ぶりの勝利を狙う。両チームともに攻撃にウエイトを置いた選手起用だったが、ゲームは静かに時間を刻んでいった。

草津は、松下裕樹、熊林親吾のダブルボランチを軸に中盤でじっくりボールを回してチャンスをうかがっていく。だが、ブロックを組んでスペースを埋める岐阜の守備網を崩すことができずに、横パスが増加。アタッキングサードでボール受けるアクションや工夫が乏しく、センターサークル付近でボールを動かすシーンだけが目立っていく。

前半に放ったシュートは草津の4本に対して、岐阜は3本。両チームともに流れの中からの決定機はほとんどなく、岐阜がセットプレーからチャンスを迎えたシーン以外はゴールが生まれる予感がないまま前半45分が過ぎていった。

後半15分過ぎ、草津は櫻田和樹に代えて遠藤敬佑、岐阜は井上平に代えて地主園秀美を投入。両軍ともにサイドにアクセントを加える。その交代をゴールという形で結実させたのは岐阜だった。78分、カウンターから一気に草津ゴールを襲うと、「自分には結果が必要だったので何も考えずにシュートを打った」という地主園がGK北一真の足元を抜く執念の先制ゴール。岐阜が1点をリードしてゲームは終盤へ突入していく。

後がなくなった草津は、ゴール前への比重を上げてゴールを奪いに出る。だが単調な攻撃に加えて、精度が足りずにゴールが遠い。草津は一矢を報いたのは3分間のアディショナルタイムが表示されたあとの92分。パワープレー気味に前線へ入れたボールを金成勇がヘッドで落とす。裏へと走り込んだアレックス ラファエルがそれを冷静に流し込んで意地の同点ゴール。「最後まであきらめずにチャンスを狙っていた」(アレックス ラファエル)。草津が土壇場で追いつき、かろうじて勝点1を手にした。

1点リードでアディショナルタイムを迎えた岐阜だったが、7試合ぶりの勝利を目前にして勝点3を逃す結果となった。服部年宏は「最後でミスが重なればああいう形になってしまう。試合が終わるまでもっと必死に戦わなければ勝利はつかめないということ」と振り返った。アディショナルタイムまでは草津を完全に抑えていただけに、最後は形振り構わず時間を使っても良かったと思う。染矢一樹は「この勝点1を次につなげなければいけない」と次節での勝利を誓った。

アレックス ラファエルのゴールにより勝点1を拾い最悪の事態を逃れた草津だが、岐阜の守備ブロックを剥がせずにスピード感のない攻撃を繰り返した。前を向けるシーンで後ろへ戻し、カウンターの押上げがなくスピードに乗れないシーンも多く見られた。ポゼッションから相手を崩してゴールを奪う形はどこへ消えてしまったのか。選手たちには2年前や3年前のゴールシーンを思い出してほしい。この日のような戦いをしていたら、次節の北関東ダービー栃木戦で痛い目に合うことは確実だ。

以上

2012.08.13 Reported by 伊藤寿学
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