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【C大阪:レヴィークルピ監督就任会見】出席者のコメント(12.08.29)

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本日、レヴィークルピ監督の就任会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
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●梶野智強化部長:
「みなさん、こんにちは。シーズンの途中になるのですが、今シーズン、タイトル獲得を目標に掲げてスタートしたチームが、今、実際には14位と低迷した成績にいて、なんとしてでもこのクラブをJ1に残さなければならないということから、今回、また、レヴィークルピにやってもらおうということになりました。今、実際に、ここに本人がいるのですが、8カ月ぶりということになりますが、なんだか1週間くらいしか経っていないような感じがします、僕自身は。本当にここから新たにスタートして、残り11試合、とにかく勝点を積み重ねて、J1に残るという目的でやっていきます」

●レヴィークルピ監督:
「ミナサン、コンニチハ! このたび、こうしてクラブに帰ってくることができて、うれしく思っています。この8カ月間ですが、どのチームにも所属することなくフリーという立場でいましたので、やはりこれだけの期間が経つと、いわゆる公式戦に感じていたようなアドレナリンが出るような感覚というのが、非常に懐かしく思い出される時期になってきており、現場に復帰したいなという気持ちが出ていたところだったので、本当に今回のオファーを快く受けさせてもらいました。とはいっても、私にとってこの時期にオファーが来るというのは全くのサプライズであり、全く予想していなかったことですし、今季途中でC大阪に復帰することがあるというのは、まったく考えてもいませんでした。ただし、この決断をするきっかけになった要因としては、これまで長い間、昨年までお世話になったなかで、スポンサーの方々であったり、サポーターの皆さん、あるいは現場の選手、スタッフ、そういったすべての人たちとの人間関係が、非常に素晴らしいものであったということ。これが私の決断を後押しするものとなりました。12月までという契約ではあるんですが、C大阪は今、このチームで必ず逆境を乗り越えて、間違いなく順位を上げていけるチームだと確信しております。状況的には非常にデリケートな、難しい局面にありますが、チームを勢いに乗せて、最後は順位をしっかりと上げてシーズンを終えるという自信と手応えは、しっかりと持っていますので、必ずシーズンをいい形で終えることができると思っています」

Q:改めて、なぜ再びC大阪の監督に就任することを受けられたのか、その一番の要因は?
●レヴィークルピ監督
「1つ大きな要因としてあげられるのは、シーズンこの時期にオファーをいただいた、そのタイミングというのが1つある。もし、この段階よりも、もっと早くにオファーをいただいていたとしても、それはちょっとチームを去ってからまだ時間が経っていないので、速すぎじゃないかなと感じていたんですが、逆にこの時期にオファーをいただいて、あと3カ月のシーズンだということ、そういう形での契約であれば、例えば来年ブラジルのほうで仕事に就くことも可能であるということもあって、今はフリーであったということもあり、(監督就任要請を)受けたというのが、1つあるかと思います。ただし、もっと大きな要因としては、今まで気持ちよくC大阪で仕事をさせてもらってきたということ。強化部長の梶野智であったり、社長であったり、(スポンサーの)ヤンマーの方々であったり、いろいろとお世話になった方々に気持ちよく仕事をさせてもらっていたということ。そして、今、フリーの立場であったということなので、私としては本当に大きな喜びをもって、このオファーを受けさせてもらうことになったし、逆に皆さんにこの喜びを恩返しという形でお返しできればなというふうには思っています」

Q:ここまでのC大阪をどう分析していますか?
●レヴィークルピ監督
「まず、今季のC大阪について、代表(選手)、あるいは、移籍というところで、一番大きな痛手を食らったチームが、C大阪だったと。そういう意味ではこういうように成績に大きく影響したんだと思っています。代表あるいは移籍に関わる選手が5〜8人いて、そういう選手たちが試合に出られなかった期間があったことを考えると、これだけの打撃を食らってしまうのは、日本のなかではC大阪が一番大きかったのではないかと。それが成績に出ているんじゃないかなと思っています」

Q:現在14位というチームを立て直すポイントのは何か?
●レヴィークルピ監督
「これからチームを立て直していくうえでの鍵ですが、C大阪にとって、選手が揃ったと言えるのは、今のこの段階で初めて言えることだと思うんですよね。今いる選手たちは非常に能力の高い選手たちがそろっているので、こういった選手が揃った今からチームを作っていくという形にはなる部分もあるんですが、必ず、今いる選手たちと戦っていけば、チームは上昇していけると思います」

Q:どういったサッカーを見せていこうと考えていますか?
●レヴィークルピ監督
「目指していくスタイル、戦い方に関しては、とにかく勝利にこだわって戦うことです。具体的に言うと、3試合やって3引き分けで終わるよりは、同じ勝点であっても1勝2敗のほうが、私はまだ、目指すサッカーとして近いものがあります。引き分け狙いで守りに入るサッカーは決してしたくない。さらに、C大阪のこれまでの伝統としても、勝利にこだわったサッカーとして、見て楽しい、美しいサッカーというものが築かれてきていると思いますので、その伝統、スタイルというのは、決して失いたくないと思っています」

Q:現状で、この選手に期待しているという選手がいれば、教えてください。
●レヴィークルピ監督
「期待する選手で言うと、信じられないことに、これだけの(主力)選手が数多く移籍していっても、まだまだC大阪には若手の有望な選手が続々と出てきているという状況なので、これは育成組織、ユースのスタッフの皆さんのおかげでもありますが、名前を挙げるとすれば、(山口)螢、タカ(扇原貴宏)、マル(丸橋祐介)、(柿谷)曜一朗、こういった選手には、彼らより先に海外へ飛び出していった清武(弘嗣)、(香川)真司、乾(貴士)、キム ボギョンといった選手たちの後を追いかけていってほしい」

Q:この時期に就任したなかで、ズバリ、具体的な目標を教えてください。
●レヴィークルピ監督
「とにかく、(J2)降格圏に近い順位から、いち早く、降格のリスクのある状況を脱出して、ひとつでも順位を上げていくということになります。今、こういった順位にいるというのは、先程も言いましたが、いろいろな要素が今季関わって、こういった順位に来てしまったという部分があると思うので。これは決して誰の責任であるという部分は言えないと思います。ただし、その降格圏からいち早く遠ざかる、順位を上げていくというのは、簡単ではないと思っています。今、直接的にはG大阪さん、新潟さん、大宮さん、あるいは鹿島さんといったチームと、そういった降格圏から脱出するという戦いになるんですが、一戦一戦チームが一丸となって戦い続けることで、メンバーも揃ってきたこともあり、必ず降格圏からは脱出できる、遠く離れた上の順位に間違いなく行けると思います。一言で言えば、ベストを尽くすということに、最後はなると思います」

Q:クラブ側にお聞きしますが、レヴィークルピ監督との契約期間が12月頭までとなっていますが、天皇杯を勝ち上がった場合にはどう考えておられますか? また、監督にお聞きしますが、中国やブラジル国内からオファーがあったと報道されていますが、今回の就任はC大阪以外ではあり得なかったのか?
●梶野智強化部長
「12月に行われる天皇杯については、それまでに考えます」

●レヴィークルピ監督
「正直、今年は執筆中の(自伝の)本を書くことだけに専念しようと思っていました(笑)。残り、今年3カ月ちょっとということになりますが、確かに他のオファーもあったのは事実ですが、C大阪に戻るということは、正直まったく予想にもしていませんでした。12月初めまでの契約ということになりますが、それから先のことについては、強化部長の梶野も話したとおり、誰にも分からないということになります。逆に言えば、人生何が起こるか分からないというのが、人生の楽しい部分でもあると思っているので。これから仕事をしていくなかでどういった形になるのかというのが、見えてくるのではないかなと思っています」

Q;柿谷選手について、彼が若かったときに徳島に出されて、今はC大阪に帰ってきて成長した姿を見せているが、いまチームの中心選手のひとりでもある彼に期待することは?
●レヴィークルピ監督
「曜一朗ですが、私が思っているのは、彼が若くしてトップチームに上がったということで、必要以上にメディアに露出するといったことも含めて、コントロールできなかった問題があったのではないかと思います。それはもう、彼は非常に若かったので、致し方ない部分はあったかと思いますが、今私は、彼が一皮むけたなというところを、いろんな話しを聞いていますので、非常に楽しみにしています。いつかは彼とこういった形で仕事ができる日が来るのを心のなかでは楽しみにしていました。逆にまだまだ彼には選手としての時間が十分に残されているので、乾、ボギョン、キヨ、そして真司がたどった道を、彼もぜひ歩んでいってもらいたいなと思っています」

Q:梶野強化部長にお伺いしますが、セルジオ ソアレス前監督は横浜FM戦後に解任ということを通達されたという話しだったが、具体的に解任する決断をした時期というのは? その解任の一番の理由は?
●梶野智強化部長
「時期的には2週間くらい前です。その理由というのは、実際に低迷していて、とにかくJ1に残すために何をすべきかということを考えて決断しました」

Q:8カ月間フリーの立場で、今、本を執筆中だったという話しもありましたが、今も元気な姿を拝見できたなか、C大阪の監督として戻ってくることになり、そのために準備してきたこと、考えてきたことなどあれば教えてください。
●レヴィークルピ監督
「まず、短い期間でしたが、最近の試合のビデオを見て、分析を始めました。選手たちについてはほとんど知っている選手が多いですが、さらに今日こちらに来てからスタッフと改めていろんなインフォメーションを交換しましたし、これから先は選手たちともコミュニケーションをより取っていこうと思っています。この状況を打開するためにも、チーム一丸となって勝利にこだわるスタイルのサッカーを突きつめていきたいと思っています。
この本当に思いがけない、この3カ月間の契約という話しを引き受けたわけですが、先程言ったように、自分でもほとんど書き終えたと思っていた本なのですが、まだ時間もあるので、たとえばマスコミの方々がこれから私の悪口を書かれたとしたら、それも本に書かせてもらおうかなと(笑)。そういう心の準備もしていますので。楽しみにしています」

以上
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