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【J1:第24節 新潟 vs C大阪】プレビュー:残留争いを演じる両者はともに連勝がかかる一戦。新潟はMFミシェウが2試合連続得点を狙う。C大阪は充実した中盤が鍵。(12.08.31)

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新潟が16位、C大阪は14位。残留争いを演じている両者の対戦は序盤から激しい主導権争いが予想される。新潟のキーマンはMFミシェウ。前節鹿島戦で決勝点を挙げ、今節は2連戦連続ゴールを狙う。C大阪は戦力が充実しており、復帰したレヴィ− クルピ監督のもと上昇機運を高めている。

縦横無尽な動きは日が経つごとに精度を高めている。「夏は好きだから。コンディションは試合ごとによくなっているよ」。ミシェウは好調をアピールする。前節の鹿島戦で今季2得点目をマークし、それが決勝点になった。昨季は第20節清水戦(8月6日)、第21節浦和戦(8月14日)で2試合連続ゴールを決めた。言葉通りに夏は結果を残してきた。

今季初の連勝がかかるC大阪戦、ミシェウ自身も今季初の連続得点が期待される。「自分は常に得点を意識するべき選手ではないから」。ゴールゲット以上に、多彩な動きをベースにしたチャンスメークを重視する。ただ、「周囲との違いを出さないと。周囲ができそうにないことをするのも仕事」。広範囲で起点になるトリッキーな動きと、アイデアを持ったパスワーク。C大阪の軽快なパスワークを止め、そこから新潟の攻撃のタクトを振る。さらに「やはり大事ところでゴールを決められれば」と得点も自分のプレーの範囲内に入れる。

順位の近い相手に勝てば、降格圏内から脱出する。なによりホームで連勝をマークすることで、上昇ムードが一気に高まる。「今年一番と言っていいくらい、大事な一戦」。だからこそと自然と自分に課すノルマも多くなった。

「運動量はだいぶ増えてきた」。柳下正明監督が言うように、プレーには磨きがかかっている。足を止めてパスを出す場面はほとんどない。ミシェウが動きながらパスを出すことで、自然と攻撃の連動性も高まってきた。「1人1人がいい距離感でプレーできるようになってきた」とミシェウ自身も手応えをつかんでいる。

プレーだけではない。メンタル的にも「司令塔」として一役買う。30日の紅白戦後、FWブルーノ ロペス、MFアラン ミネイロのブラジル人選手とピッチ脇で談笑。母国の話題で盛り上がった。「練習、試合に集中しすぎると、周囲を見る余裕がなくなるから」。重要な試合を前に、年下の2人をリラックスさせた。鹿島戦、ゴール後のパフォーマンスで、ブラジルで流行しているダンスを披露した。2歳の愛娘イアズミンちゃんからのリクエストだった。「今度はホームで見せるよ」。それを行う状況を作ることが、新潟の連勝につながると確信している。

C大阪も好調だ。前節は、そこまで15試合無敗だった横浜FMに0-2で快勝。中盤の攻防でチャンスを作り、的確にゴールを奪い、ロンドン五輪帰りのMF山口螢、扇原貴宏に、新戦力のシンプリオがかみ合って中盤の構成力が高まった。奪ってからの速いパス回しで、相手を守備に追い込み、前線の柿谷曜一朗、ケンペスのコンビネーションも精度が上がった。バイタル付近で過ごす時間帯が長くになれば、チャンスを得点に結びつける確率は高い。横浜FM戦後、ソアレス監督が解任され、チームを知り尽くしたクルピ監督が復帰。采配も注目される。

新潟は、J1昇格後ホームでの対C大阪戦は2引き分け2敗と未勝利。ただ、前回の対戦では1-0で逃げ切った。過去の相性の悪さをぬぐい去り、ホームでの今季リーグ戦2勝目を挙げることは、降格圏内を飛びし、上昇するきっかけになる。

勝点3が欲しいのはC大阪も同じ。この時期の連勝はチームに自信をもたらす。立ち上がりの攻防とミスのないプレーが望んだ結果を得る最短の近道になる。

以上

2012.08.31 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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