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【J2:第34節 徳島 vs 水戸】プレビュー:この一戦は「消化試合」ではなく「サバイバルゲーム」。ともに上位戦線に食らいつくためにも負けられない一戦(12.09.16)

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J2第34節・徳島対水戸は17日18時半から鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで開催される。現在、14位の徳島と12位の水戸。ともに中位争いから脱しようと激しい火花が散らされることだろう。

前節では先制しながらも、引き分けに終わってしまった徳島。現在4試合負けなしという状況だが、4試合中3試合が引き分けであり、勝ち切れないと見ることもできる。なんとかホームでスカッと勝ってもらいたいというのがサポーターの思いだろう。6月17日の第20節・愛媛戦以来ホームで勝っておらず、サポーターはじれったい思いをしているに違いない。そんなサポーターたちに3カ月ぶりに喜びを届けようというのが、今節における徳島の最大のモチベーションだろう。また、水戸には前回対戦(1−2の敗戦)で苦い思いをしているだけにリベンジを果たしたい思いも強いはず。中2日というタイトな日程だが、コンディション面を補う強いメンタリティーで試合に臨みたい。
一方、水戸は現在公式戦3連勝中。8月はわずか1勝と結果に恵まれず、順位を落としてしまい、「6位以内」は現実的にかなり厳しい状況になってしまった。だが、その状況から奮い立って3連勝を挙げたところにチームとしてのメンタリティーの強さが感じられる。「勝点差など気にせずに、とにかく目の前の戦いを必死に戦う」と小澤司は言っており、アウェイといえども勝点3獲得のためにすべてを出し尽くす。

今節の見どころはサイドの攻防だろう。特に徳島の右サイドと水戸の左サイドの対峙は今節の勝負のポイントとなる。徳島の太田圭輔と平島崇が組む右サイドは現在の徳島の攻撃の武器となっている。2人の息の合ったコンビネーションで水戸の左サイドを切り崩したいところ。一方、水戸も島田祐輝と輪湖直樹の組む左サイドの攻撃は迫力満点。前節は熊本の右サイドを面白いように切り裂いた。クロスの精度に課題を残したが、それでも2人の勢いは徳島に脅威を与えることだろう。今節、同サイドで主導権を握ったチームが勝利に近づくこととなる。
そして、前線でボールを収められるかもカギを握る。徳島にはドウグラス(またはジオゴ)、水戸には鈴木隆行というターゲットマンがいる。彼らの前線で起点になる回数がチームの調子のバロメーターとなることだろう。彼らを生かせるのは果たしてどちらのチームか。見どころの多い試合となりそうだ。

12位対14位の対決ということで、この試合を「消化試合」と見る方も少なくないだろう。しかし、J1プレーオフ圏内の6位との勝点差は徳島が12で、水戸は9である。残り9試合であることを考えると、かなり厳しいことは事実だが、しかし、決して不可能な数字ではない。むしろ、この試合は最後の可能性をかけた戦いと言っても過言ではないのだ。それだけに両チームともこの一戦にかける思いは強いはず。決して「消化試合」ではない。生き残りを懸けた「サバイバルゲーム」である。上位戦線に食らいつくためにも絶対に負けられない一戦。熱い闘志がぶつかり合う。

以上

2012.09.16 Reported by 佐藤拓也
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