岐阜は前節の北九州戦で1-2の敗戦。前々節に東京Vを相手に白星を挙げたが、連勝とはいかなかった。
北九州戦で行徳浩二監督は、MF尾泉大樹を先発に起用。アクセントを加えたが、結果を出すまでには至らなかった。結果が出ない。それは今季を象徴している。行徳監督も「勝てる試合を引き分けたり、引き分けにふさわしい試合を落としている」と嘆いたように、試合内容と結果が思うようにリンクしていない。ポジティブに捉えれば、昨年よりも試合内容は上向いているし、行徳監督がサッカーの原理原則に基づいて、忠実にチーム作りをしようとしていることもわかる。しかしシーズンも終盤戦を迎えても、一向に結果として表せないことは大きな問題だ。
敗戦後の取材では、チームリーダーで一番気持ちを出して戦っている服部年宏によく話を聞く。シーズン序盤は「まだまだ連携面で浸透していない。まだ気持ちを見せていない選手がいるので、声を出したりしてより積極性を出させたい」と話していた。その言葉に期待を抱いていたのだが、シーズン終盤になっても「危機感が足りない。全員が同じ方向に向かないといけないのにね。まだ他人事の選手がいる」。服部の言葉は非常に的を得ているが…。
選手を入れ替えたりして何とか組織に刺激をもたらそうとするが、なかなかうまくいかない。その中で、かつて清水ユースでプレーし、海外経験が豊富な森安洋文を獲得した。筆者は彼のユース時代をよく取材しているが、非常に気が利く選手で、全体のバランスを考えながらも勝負どころでは仕掛けられる選手と記憶している。当時17〜18歳だった少年が、27歳になって岐阜にやってくる。どんな刺激を与えてくれるか楽しみだし、逆に与えてくれないと困る。DFからMFまで幅広くこなしてくれるユーティリティーは、今節の栃木戦でお披露目となるのか。そして、この試合はDF関田寛士が出場停止から帰ってくる。森安、FWダニロなど新戦力たちとどこまで化学反応が出来るか。ここが楽しみであり、注目だ。
栃木はパウリーニョが出場停止。元岐阜のMF高木和正とDF菅和範がおり、高木は出場しそうだが菅は凱旋できるか微妙なところ。2人そろっての出場を期待する岐阜サポーターも多いだろうが、果たしてどうなるか。左サイドバックに新加入したDF田中雄大は、野洲高校時代に『セクシーフットボール』で全国制覇を果たしたメンバー。彼の繰り出す正確なクロスは、栃木の新たな起点となっているだけに、注意が必要だ。
現在20位の岐阜(勝点26)にとって、21位(富山/勝点25)、22位(町田/勝点23)が迫ってきており、一時も気が抜けない状況。早く服部の口からポジティブな言葉が聞けるように、まずは結果という目に見える形を示してほしい。
以上
2012.09.16 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
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