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【J1:第26節 名古屋 vs 広島】プレビュー:逆転優勝へ望みをつなぐための大一番。名古屋が首位・広島対策も十分に、ホーム瑞穂で迎え撃つ!(12.09.21)

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「生き残りというか、ウチが優勝できるかできないかの試合になる」
名古屋不動の守護神にしてキャプテンの楢崎正剛は、来たる首位とのホームゲームの位置づけをそう語った。現在、首位の広島との勝点差は6。勝てば広島とは3差に縮まり、仙台や浦和が首位になったとしても4差と肉薄する。逆に負ければ広島との差は9に広がり、優勝の可能性は大きく遠ざかる。楢崎の言葉は名古屋の置かれた状況を過不足なく説明している。

それゆえに、名古屋は今節の広島との一戦を大一番と捉えて戦う。誰よりもストイコビッチ監督が、そういった雰囲気にチームを仕向けている。今週のトレーニングでは水曜日の戦術練習に対し報道陣にかん口令をしき、木曜日には30分のミーティングを行ってからトレーニングに臨んだ。普段は「我々のやるべきことをやるだけだ」という姿勢を貫く指揮官が、ここまで強く相手を意識することは珍しい。DFの阿部翔平は「次は勝たないといけない試合だということを意識させて、盛り上げようとしているのでは」とその意図を汲む。中には「大一番なんかじゃないよ」と殊更に意識しない玉田圭司のような選手はいるが、それでも「負けちゃいけない試合ではあるけど」と状況は理解している。現在チームは3連勝中、しかも3戦連続無失点と好調の一途を辿っている。ここにきて本来の強さを取り戻して臨めるだけに、指揮官の鼻息が荒いのも当然だ。

前節で仙台との首位攻防戦を制し、首位に返り咲いた広島も調子は上向き。ここ3戦では1勝1分1敗と勝率こそ5割だが、敗戦、引き分け、勝利と流れは良い。リーグ2位の得点力と同4位の守備力を誇る変則3バックのチームに隙は少なく、エース佐藤寿人は得点ランクトップを独走する18ゴールを決めている。その特殊な戦術ゆえに名古屋も多くの時間を対策に費やしているわけだが、彼らの戦い方で特徴的なのは縦パスの多さにもある。最終ラインの千葉和彦、中盤の青山敏弘や森崎和幸などパサーが多く、彼らが効果的なクサビをたびたび打ち込むことで戦況を好転させている。GKの西川周作、そしてDF千葉、森脇良太、水本裕貴の守備陣たちが揃ってここまでフル出場という点も見逃せない。それだけクリーンに守りきれている何よりの証拠だからだ。

この試合での注目点といえば、まずは佐藤と名古屋の守備陣との駆け引きだ。ファジーなポジショニングでDFの目をかいくぐり、オフサイドラインで勝負する点取り屋はゾーンディフェンスを敷く名古屋にとっては厄介極まりない相手。楢崎も「あの鋭さと得点感覚は日本で一番。今まで抑えてきているイメージはあるけど、今は広島も首位だしいつも以上に注意しなければいけない」と警戒を強める。守護神が日本一と認めるストライカーと、同様に日本一のDFと認める田中マルクス闘莉王のマッチアップは実に興味深いところだ。

しかし佐藤ばかりに気を取られていると、名古屋は足をすくわれる。広島で一番注意しなければいけないのは、トップ下の位置で動き回るシャドープレーヤーたちだからだ。高萩洋次郎に森崎浩司、そして石原直樹。彼らフィニッシュの仕事を演出する選手たちをいかに抑え込むかが名古屋DF陣の腕の見せ所になる。ここ数試合でブロックを作る守り方に手応えを感じており、「どういうことをすれば、カウンターを喰らうか」(楢崎)など準備も万全。ボールを奪えば金崎夢生を起点とした速い攻撃が威力を発揮する。永井謙佑を出場停止で欠く前線だが、玉田のコンディションも上がってきており心配はない。前節で久々のゴールを挙げたケネディのさらなる活躍も期待できる。

勝てば天国、負ければ地獄。この時期の上位陣直接対決には勝点3以上の価値があるというが、勝てば3差で負ければ9差というこの状況はまさしくそう。勝点6の価値すら見いだせる勝利を手にすべく、気合十分の名古屋は瑞穂で首位を待ち受けている。

以上

2012.09.21 Reported by 今井雄一朗
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