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【J1:第26節 札幌 vs 大宮】プレビュー:残留を争うチーム同士の緊張感あふれる一戦! 欲しいのはとにかく「勝点3」。今後の浮沈をかけた重要な戦いが待っている(12.09.21)

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いよいよ秋の訪れが感じられるようになってきた9月中旬。北海道札幌市の厚別公園競技場では勝点10で18位の札幌と、同27で15位の大宮が対戦する。J1残留争いの渦中に身を置くチーム同士の対戦だけに、非常にシビアかつ熱いゲームが展開されそうである。

ホームの札幌は前節、敵地で柏と対戦して1−3のスコアで敗戦。「どうしても早い時間帯に失点してしまう」と石崎信弘監督が悔やんだように、8分に先制点を、39分に追加点を奪われ前半のうちに0−2とされてしまっては厳しい。それもアウェイゲームならばなおさらだろう。それでも後半は粘り強く守備をし、81分の榊翔太の得点で一時は1点差へと肉薄した。内容としては完全に柏にコントロールされたゲームではあったが、必ずしも勝機はゼロではなかったはずだ。

また、同じく黒星ではありながらも、直近の数戦と違う部分としては、守備時のプレッシングに勢いがあったことだ。相手がアウトサイドに起点を求めた際に、組織的に狙いを持ってパスカットなどでボール奪取できた場面は明らかに増えていた。「ただボールを奪った後の攻撃に掛かった時のミスがあまりにも多くて、シュートまで持っていけない」と指揮官が指摘したように、ターンオーバーをした際のプレー精度にはまだまだ課題がある。しかし、パフォーマンスそのものは上向きつつあると見たい。勝点をなかなか積めず、単独最下位と厳しい状況は続いているものの、プラス要素を見つけながら風向きを変えていきたいところだ。

対する大宮の前節は、熊谷陸上競技場でのホームゲームを鳥栖と戦い1−0で勝利。膠着した試合を粘り強く進め、後半途中にセットプレーからの流れで菊地光将がヘディングで決めた1点を守り抜いた。前半途中にGK北野貴之が負傷退場するという大きなアクシデントがありながらの完封勝利に、「勝利に非常に満足している」とベルデニック監督も自チームの戦いぶりを称えた。

その鳥栖戦のポイントは「相手に近い形での戦い方を選択した」(ベルデニック監督)ところだろう。ベルデニック監督が就任してからの大宮は最終ラインを積極的に押上げ、全体をよりコンパクトにすることで攻守の連動性を高めていた。それが鳥栖戦では「我々の背後に大きなスペースを与えず、逆にカウンターを狙った」と指揮官は振り返る。ラインをプッシュアップする場面と止める場面とのメリハリをより大きくすることで、ロングボールとセカンドボールへの寄せをストロングポイントとする鳥栖との戦いを意図的に膠着化させ、接戦をモノにしてみせたのである。ベルデニック監督の戦略が狡猾なのに加え、それを的確に実行に移したイレブンの戦いぶりはやはり賞賛に値するだろう。

そしてその勝利により勝点を27へと伸ばし、順位も15位へ浮上。J2降格圏外への脱出に成功している。積極的にラインを押し上げる戦い方と、後方のスペースをケアする戦い方。その両方を使い分け、接戦を制する勝負強さも発揮。今後さらに順位を上げる可能性も十分に示した一戦だったと言っていいだろう。

そんな両者がぶつかるこの対戦だが、焦点となるのはやはりカウンターだ。最下位の札幌にとっては、残り試合を考えても絶対に勝点3を取りにいかなければならないし、大宮のほうも、ズバリ言ってしまえば最下位の相手に取りこぼしは許されない状況。つまり、どちらも前に出なければならないシチュエーションであることを考えれば、有効なのは当然カウンターだ。相手が前に出る局面をチームとして見極め、チームとしてパワーバランスを整える。勝点3が欲しい場面ながらも、さながらアウトボクシングのように相手のほころびを待つジリジリとした、緊張感の高い一戦が演じられること間違いなしだ。もちろん、相手のカウンターにビビッているようでは順位の上昇などありえない。強いメンタルを維持できるか否かも、ポイントのひとつに挙げておきたい。

以上

2012.09.21 Reported by 斉藤宏則
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