「一番大切なのは、これまでと変わらないプレーをすること。ここで安心してしまったり、今までと変わったサッカーをするんじゃなくて、継続すること」(平川忠亮)
リーグ戦もいよいよ終盤戦に突入。優勝争いは混戦の様相を呈しているが、浦和は首位の広島と勝点2差の3位とトップの背中に手が届くところまできている。タイトルレースが激化すればするほど、様々な要因からプレッシャーも一層強くなっていくものだが、平川はそういった状況下でも普段通りに戦うことが重要だと訴える。
昨シーズンの今ごろ、浦和は残留争いに巻き込まれていたが、たった1年足らずでタイトルを狙えるチームに変貌を遂げている。「みんなが1つのものに向かってやっているという一体感がある。サッカーがはっきりしているし、監督が目指しているものに対してブレないので、取り組みやすい部分がある」。最終ラインからチームを支える坪井慶介は好調の要因をそう語る。
今、練習場のムードは非常にいい。結果が出ていることだけがその理由ではない。確固たる哲学を持ち、それを実現するためのメソッドを持つ指揮官の要求するトレーニングに打ち込めば、必ず成長できるという手応えを選手たちが感じているからだ。
「練習でやってきたことがゲームで出るのでやりがいがある」とは坪井の弁だが、ほかの選手たちからも同じような声がよく聞かれる。練習すれば成長する。そんな当たり前のようでいて、決して当たり前ではない好循環が今のチームにはある。
一方のG大阪は下位に苦しんでいる。昨年は優勝戦線に最後まで残っていたが、今年は一転して残留争いに巻き込まれている。昨シーズンの浦和が直面したような苦難を味わっている。
だが、ここにきて光が差し込み始めている。7月28日の神戸戦で連敗を3でストップしてからの成績は3勝3分1敗。佳境に差し掛かった大事な時期に勝点をハイペースで上積みしている。
浮上のきっかけは明らかだ。3シーズンぶりに復帰したレアンドロの存在だ。上記の好成績はレアンドロ加入後に記録しているものであり、その7試合で唯一黒星を喫した一戦にレアンドロは出場していなかった。もちろん、レアンドロ一人で勝てているわけではないが、彼がピッチに立つことでチームがうまく回るようになっているのは確かだ。
当然、浦和にとっては最も警戒すべき人物だ。出場6試合で7得点とハイアベレージを刻むストライカーを自由にすれば手痛い目に遭う。「とても怖い選手だと思う。決定力もあるし気をつけないといけない」と鈴木啓太も警鐘を鳴らす。
レアンドロは左サイドに流れて仕掛ける形に自信を持っている。中に持ち直して右足で狙うシュートの精度は非常に高く、前節の新潟戦でも巻くようなキックでファインゴールを決めている。マッチアップする可能性のある坪井は「左サイドからの仕掛けは彼の良さなんで、うまく消していきたい。結果を出しているし、点を取れる選手。味方とのコンビネーションで生きる選手だし、個人技も持っているから注意しないといけない」と警戒を強める。
サバイバルレースの渦中にあるG大阪にとっては残り全ての試合が負けられない戦いになる。そして立場は違えど、浦和も負けられないという意味では同じだ。平川は「非常に良いポジションにいると思うけど、下も相変わらず詰まっているし、1、2回変な試合をすれば台無しになってしまう」と言い切る。これまで東西の雄として熾烈な争いを繰り広げてきた両者の激突は、今回も熱い一戦になりそうだ。
以上
2012.09.21 Reported by 神谷正明
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