●佐藤寿人選手(広島)
Q:広島のシーズン得点記録更新(20得点)、おめでとうございます。
「ありがとうございます」
Q:ずっと、言い続けてきた記録ですね。
「そうですね。移籍1年目(2005年)、18点をとった時からずっと、ハシェックの記録(19点・1994年)を塗り替えたいと意識してきたんだけど、怪我もあって得点がとれない年もあった。みんなに助けられての記録だけど、自分がもっと決めていればもっと得点はとれていたと思う。それは自分への課題。とにかく、いいチームメイトと毎年サッカーできていることが、自分の強みだと思う」
Q:19点目はPK。抗議などもあって、蹴るまでに時間がかかった。
「すごく長かった。チームメイトと話をしようかなとも思ったんだけど、まずは自分で集中しよう、と」
Q:広島のサポーター側に向かって蹴ることの影響は?
「あれは大きかった。自信が持てたし、冷静にもなれた。同じサイドでヤマザキナビスコカップでもPKを蹴っていたんだけど、あの時と違う方向に蹴ったとしたら勝負を避けた感じになってしまう。だから同じ方向に蹴ろうと思ったし、そこは読まれたとしてもより厳しいコースに蹴れば止められないと決意した。そういう思い切って蹴れる雰囲気を(サポーターが)つくってくれたし、(石川)ノリがいい突破を見せてPKをとってくれた。決めないとそれが活きないし、チームメイトが奪ったPKを決められてよかった」
Q:20得点目は1失点した後。さすがですね。
「あのまま終わっていたら、勝っても雰囲気が良くなかった。鳥栖の圧力も跳ね返してはいたんだけど、みんな完封したいと思っていただけに。
あのシーンは、ミカ(ミキッチ)がいい形でボールを出してくれたし、ラインも試合開始からずっと浅かったから。背後を狙い続けたことが実を結んだ。GKの状況を見て、自分が落ち着いて撃てれば入るという自信もあった。一度、GKの前で落ち着けたのがよかった」
Q:ここという時は、しっかりと決める。
「でも、ここ2試合は点をとれていなかった。そうすると、周りから『久しぶりにゴールが見たい』と言われてしまう(笑)。毎試合点をとるのが当たり前のように思われて、それはそれでプレッシャーにはなる。ただ、そうやって思われているってことは、自分への期待が大きいということ。できるだけコンスタントに得点をとっていきたい」
Q:27試合で20得点ですが。
「(記録を)決められたことで気は楽になったけれど、まだ残り試合もある。タイトルをとるために、残り試合でどれだけ得点がとれるか」
Q:広島の歴史に記録を残したことは?
「うれしい。好きなクラブでの記録ということで。シーズン最多得点にハシェックの記録がずっと残っていたので、言い方は難しいけれど、そのハシェックの名前を消して自分の名前にしたかった。今後、その自分の記録にチャレンジしてくれる選手が出てきてくれるのが、ストライカーとして幸せなこと。そのハードルを高くしていくために、もっと得点を積み上げたい」
Q:3点目のアシストも素晴らしかった。
「DFのミスもうまく突けた。自分で撃とうと思ったんだけど角度がなかった。浮かしたり(DFを)かわしていこうとも思ったんだけど、さらに角度がなくなってしまった。そこに(森崎)浩司がサポートに入ってくれたから生まれた得点。狙い通り。
いい守備からいい攻撃につなげることは、今季のチームの持ち味。組織的にいい守備をしているから、テンポアップして攻撃にもつなげられる。もしかしたら、ああいう得点は今までのウチにはなかったかも」
Q:先制点が流れを決めたが、あれはチームとしての狙い通り。
「タイトに守備に来ていたけれど、その分サイドは空いていた。(高萩)洋次郎や浩司が、そこを意図的につり出してくれた。自分たちの狙いからとったゴール。(清水)航平のシュートがDFやGKに当たって入ったのは運かもしれないが、ああいう高いシュートへの意識は僕自身も含めて学ぶべきポイント。彼は思い切りもいいし、結果として出ている。もっと決めてくれると思う」
Q:厳しい上位対決に3連勝。勢いがついた。
「勢いがつき始めた、という程度。ここからさらに加速させたい。次も大切な試合になるし、アウェイの横浜FM戦は難しい。とにかく、勝点を積み重ねていくこと。次は(森脇)良太は出場停止だけど、彼の分まで闘いたい。誰が抜けても、チームとしてのクオリティを保ちたい」
●森崎浩司選手(広島)
「試合前から言っていたけれど、自信はあった。鳥栖相手に崩すイメージもあったし、身体ごと厳しくこられても1タッチではたいて相手をかわしたら、ビッグチャンスになる。1点目はその形。(清水)航平がフリーなのは見えたし、自分たちの意図どおりのゴールだった。クサビのいいパスが自分のところに入ったし、1タッチで前を向いて、航平にイメージどおりのパスが出せた。
自分のゴールシーンはヒサ(佐藤寿人)がシュートを撃つかなと思ったけれど、一回タメたのがわかったので、絶対に自分のところにパスが来ると確信した。合わせるだけのゴール。自分としても結果が欲しかったし、すごくうれしい得点だった。本当に鳥栖戦にはいいイメージしかない。今日は、チームとして4点をとれたことがよかった。名古屋の時もそうだけど、ウチの方が冷静に試合を運べている。その差が出たと思う。
仙台との差は、まだ5ポイントしか離れていないというのが実感。10ポイント以上離れれば少しは余裕が出来るけれど、全く気は抜けない。まだ僕らは何も手にしていないし、勝ち続けられれば優勝できるという気持ちでやっていきたい」
●清水航平選手(広島)
「名古屋戦のような形で得点がとれた。いいボールが来たので積極的に仕掛けたかった。中(の選手)も見えたんだけど、ちょっと狭いかなと思ったので自分でシュートを打った。
森脇くんからのサイドチェンジも何本も来ていたし、フリーでボールを持てるシーンも多かった。狙っていた形だった。
DFやGKに当たって入ったので、僕の得点でいいのかなと疑問もあるけれど(笑)、でもシュートを撃たないと入らない。気持ちで撃ちました。鳥栖は守備が固いし、実際に失点も少ない。だからこそ、前半の早いうちに2点をとれたのは大きかった。
そんなに自分が点を取りたいわけではない…、というか取りたいですけど(笑)。まずチームの勝利を求めているし、その中で自分が取れたことは良かった。まあ、(得点は)狙っていますけど、まずはチームの勝利です。自分が点をとれば勝てるという想いは、少しずつ生まれていますね。ただ、集中して最後まで闘わないといけない。
守備では入れ替わってしまうところもあったけれど、近くには寄せている。あとは、もっと落ち着いて対応すること。攻撃になれば高い位置をとることは意識している。前半はベンチ側でプレーしていたんだけど、ベンチからも位置を高くしていけという言葉もあったから。
もうすぐヤマ(山岸)さんも戻ってくるし、でも僕にも自信はある。互いにいいプレーで競争して、それで評価されればいい。自分がチームに貢献できているという実感もまだない。ダメなところもたくさんある。でも、少しずつ良くなっているし、みんなに助け合ってもらいながらやっていきたい。毎日楽しいし、充実している。
(石川)ノリくんとはずっとサテライトで一緒にやってきたし、メンバーに入らない時もお互い多かった。同じような気持ちでやっていると思うし、互いにチームを引っ張っていけたらいい。サイドからクロスを入れた時、どこまで入っていけばいいのか、そこは互いに話をしながら攻撃していこうと思う。
次の横浜FMとはホームで負けているし、しっかりと勝ちたい。まだ、優勝どうこうは考えていない。1戦1戦闘って、終わった時に笑っていればいい。ただ、こうやってメディアなどで取り上げられるのはうれしいこと。気持ちいいプレッシャーの中でやれている」
●池田圭選手(鳥栖)
「後半の入り方は悪くなかった。だけど、相手のクサビの入れ方、15番の選手(高萩洋次郎)の入り方に、うまくやられてしまった。先制点を取られてしまって全体的に距離ができてしまった」
●金民友選手(鳥栖)
「前を意識して動いたが…。もう少し、強く身体をぶつけていかないと。今日は、相手の方が強かったし、いいプレーもできなかった。広島は強かった。次節もアウェイなので、切り替えてやります」
●呂成海選手(鳥栖)
「今日はダメでした。失点してからバランスを崩してしまった。後半は、2-0から取り返そうと臨んだが、難しい試合になってしまった。次の試合で取り返します」
●水沼宏太選手(鳥栖)
「ハードワークは試合では当たり前のこと。今日の試合は、相手にひかれる前に何とかしておかないといけなかったが…。相手のDFは3枚なので、両サイドがディフェンスに戻る前に対応しておきたかった。
後半もJ2ならば失点はしなかっただろうけど、あそこで失点してしまうのがJ1の強さ。もっと強くならないといけない」
●赤星拓選手(鳥栖)
「悔しい。それにしても悔しい。1失点目も、ニアに打たれるようにすれば防げたけど…。2失点目も連携さえ取れていれば…。後半の入り方がよかっただけに、自分たちのミスで失点をしてしまって、もったいない試合だった。ここからの勝点3は重みも違う。どんな状況でも勝点を取れるようにしていきたい。それほどひどい試合ではなかっただけに、久しぶりの大量失点を受けて気持ちを早く切り替える必要がある。次の試合までは時間がないので、早く切り替えます」
●岡本知剛選手(鳥栖)
「前からプレスに行ってボールをカットしてからカウンターを考えていたんだけど、思ったより広島の方が巧かったし、広島をハメることができなかったのが現実。高萩さんと(森崎)浩司さんのところをみんなが意識してハメに行ったところで逆にフリーになられて、そこから蹴られるのではなくチップキックなどで運ばれてしまった。そういうところに対応ができていなかった。
後半は、広島のトップ下(のマーク)を捨ててでも前から行くことを意識していたが、相手が引いていたために(攻撃が)難しかった。次は、アウェイでも結果を残せるように頑張ります」
以上
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