●反町康治監督(松本):
「非常に寒くて、雨で、平日夜という厳しい状況のなかでたくさん集まっていただいて本当に感謝しております。その甲斐もあって今日はゴール前で最後に躍動感が出せたんじゃないかと思っています。
試合前のミーティングで、残り5試合という話をしました。今季は42試合なのでちょうどマラソンと一緒なんですよ。1試合で1キロ。今は38キロ地点で一番苦しい時だと。残念ながら先頭の甲府はスタジアムに入っている。そして我々の少し先には2位の集団がいる。その集団が見えるか見えないかはこの一戦にかかっている。足がつろうが、沿道ではたくさん応援してくれるサポーターがいる。実際なかなか向こうも非常に集中していましたし、サイドの突破も向こうのMFが抑える形でなかなか簡単に攻撃のアイディアを出せるところまではいかなかったかもしれませんね。ただこういう天候ですからシュートで終わることを意識させたので、シュートになったところからCKなどが多くなって、その分セットプレーはチャンスかなと感じていました。だから少しでかい奴を入れて、向こうも関田の交代で高さも減りましたし、ここは良いボールさえ入ればという形でしたけども、混戦からですが執念は我々の方があったかなと言えると思います。
次の試合(10/21 vs水戸@松本)ですが、明らかに条件が違います。ただし我々はこういう時のために日頃からトレーニングしてきたわけであって、ここで何が出来るのか楽しみにしてもらえればいいかなと思います。その後の相手は全部我々よりも上です。ということは勝点6に値するゲームになります。イエローカードも出ましたし総力戦になります。最初から予想してやってきた部分があります。メディアの皆さんも最後になってきて人数も増えてきて、皆さんも総力戦だと思います(笑)。ベストを尽くして頑張ります。上手く調整してやりたいと思います」
Q:アリソン選手のゴールについて、どのような評価を?
「向こうのGKにCKはほとんどキャッチされたんですよね。途中からGKの前に1人置いて、少しブロックする形をとったんですけど、あの時もアリソンに『お前の感性に任せる』という感じでしたね。そうしたらアリソンはニアに入ってきた。そこに折り返したのが来たと。ストライカーというのは感性で生きている部分がありますから、ストライカーらしいプレーかなと思います。なかなか当初はサッカーのフィーリングに馴染むのに時間はかかりますが、なるべく早いスピードで馴染ませるのが我々の仕事。ここのところ日本のサッカーやチームの戦術にも慣れてハードワークできるようになった。それがこの1点に集約されていますね。もちろんこれで終わりじゃなくて、これから4試合もっと活躍してもらわなければいけないので期待しています。彼は非常に真面目でストイックな選手なので、これからも頑張ってもらいたいと思います」
Q:中盤での奪い合いという形になりましたが、後半にどのように修正を?
「芝が濡れている状況だと、技術の差がはっきり出ます。技量レベルでは岐阜と大きく変わりませんので、そういう形になるとは思っていました。ただ前半のリズムを続けていければよかったですね。ワンタッチ、ツータッチでかかると。前半途中からかかわる回数が減ってきたので、特に楠瀬には相手に張り付いてボールをもらうのでは良さが生きない、相手を引き出すようなポジションをとってもらうと。楠瀬に代わって投入した弦巻はそういうのが得意ですから同じように指示したんですが、後半はなかなか上手くいったまではいかなかったですね。それは向こうのダブルボランチが守備の力が経験値も含めてありますからね。多々良とか飯田が持った時になかなか良い形で前に当てられなくて、横逃げして停滞している形が多かったですね。鐡戸はスムーズに攻撃に行けたんですが、玉林はアイディアが今日はなかったですね。ここは自分たちも分かっていることなので、アクションを早くするのと回数を増やすことで少しは良くなったのかなと思います」
Q:11位と今季最高の順位になりましたが?
「頑張りの成果だと思っております。トレーニングでも気を抜かずに取り組む成果が、後半戦になってから、マラソンで言うと折り返しをしてから少しずつ出てきたと。ただ、もちろんこれで満足していることはないわけであって、先ほども言いましたように、もうすぐ一番苦しいところですよね。2位集団が見えているなかで自分たちの持っている力を120%出して、ある意味後ろから行ったほうが抜きやすいわけですよ。今の位置を利用してジャンプアップしていきたいと思いますし、今日のような点を取りに行く強気な姿勢でゲームのなかで考えながらやっていくしかないでしょうね。勝点1じゃ足りないですからね」
Q:相手のダブルボランチの働きもあり、なかなか切り崩せなかったのは織り込み済みでしょうか?
「岐阜も最近は安定したゲームをしていますよね。勝ったゲームはほとんど1-0で、ゼロで抑えて好機を生かせば勝てると。集中したなかでのゲーム運びが強いし、集中が切れないわけですよ。それは行徳監督がシーズン最初からずっと粘り強くやってきた成果が、彼らも後半戦になって出てきているんですよね。ダメだったら変えて色々やってしまうチームと、これさえやっていればしっかり出来るというチームの違いなんです。こういう展開はある程度予想していましたし、拮抗するゲームになることは間違いないなと。そのなかでセットプレーは1つの武器になると思っていたので、その準備は昨日もちゃんとやって良いフィーリングでゲームに入れました」
Q:シュートを積極的に打ったのは、CKを狙う意図があったのか?
「他のチームはペナルティエリア外からのゴールが8、9本あるんですが、うちは残念ながら2本なんです。1つは小松の出会いがしらのシュートで月間の賞をもらった。もう1つは今は藤枝で活躍している久富のシュートなんですね。あとは打っていないというか、入らないんです。今、北九州が上位にいるのも、ミドルシュートが10本くらい入っているからなんです。あそこから打つことの重要性です。弾いたら行く、もしくは誰かに当たって入る。この前の徳島もそうですが、シュートミスを怖がっていると何にもならない。今日は(ユン)ソンヨルも打ちましたが、この前の試合ではどうしたかというと、ボールを持っても迷ったあげくに後ろを向いて、変な取られ方をしてカウンター。それは改善しないといけないし、本人にも言った結果、見違えるようにシンプルにプレーしてシュートも打ちました。力はあるんですよね。出し惜しみするのはもったいない、打てば向こうも出てくる。特にゾーンのチームはバイタルエリアで持ってもなかなかセンターバックは出てこないですから、中が閉まる。そうすれば外が開く。外から中にクロスを入れる。中外中ですから。外外中という感じではない。シュートという選択肢も持っていないといけない。こっちからギャップを作っていかないといけない。ただ、まだシュートが浮いてしまうのが多いですよね」
以上















