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【J2:第40節 鳥取 vs 熊本】プレビュー:カギを握る他会場の結果。重圧が増す可能性がある鳥取が、重圧のない熊本を迎え撃つ(12.10.28)

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前節終了時点で20位の鳥取が、ホームに14位の熊本を迎える一戦。残留争いが佳境を迎えている鳥取に対し、熊本は前節で勢いにストップがかかっているが、果たしてどうなるか。

鳥取は前節、ホームでJ1昇格を狙う大分に1―0で完封勝利。J2残留争いのライバル、岐阜と町田が敗れたことを知った上での戦いで、貴重な勝点3を奪った。町田との勝点差を7に広げると同時に、岐阜と入れ替わって20位に浮上し、残留に向けて前進している。
熊本はホームで横浜FCと対戦し、0―1で完封負けを喫した。クラブ新記録の5連勝中と絶好調だったが、前半終了間際の失点を最後まで取り戻すことができず。終盤に入ってからの快進撃で、J1昇格プレーオフ進出への期待も膨らんでいたが、この敗戦によって可能性が完全に消滅した。

今回の対戦を考える上でカギを握っているのは、13時キックオフで行われる町田―岐阜戦だ。
J2第40節全体プレビューで別掲の通り、試合前に結果を知ることができるが、ここで町田が敗れれば、町田の最下位が決定し、鳥取はJ2残留が決まる。それで重圧から解放されれば、良いパフォーマンスにつながる可能性も十分にあるだろう。
町田が引き分けなら、鳥取は熊本に引き分けか勝利で残留が決定。町田が勝っても、鳥取は勝てば残留が決まるので、自力で残留を決めることができる状況に変わりはない。ただし、町田が引き分けた上で敗れると、町田との勝点差は6、町田が勝った上で敗れると、4に縮まる。そのことが重圧となれば、プレーにも影響を及ぼしかねない。

対照的に熊本は、前述のとおり、昇格プレーオフの可能性がなくなり、残留争いに巻き込まれることもない。試合前に鳥取の残留が決まっていなければ、重圧がない状況で戦えるのはアドバンテージと言えそうだ。今季チーム最多の14得点を挙げている武富孝介を警告累積による出場停止で欠くが、鳥取にはJ2リーグでは過去3戦全勝と相性は良い。
現実的に考えれば、モチベーションが難しい状況ではある。リーグ閉幕後には、3回戦でJ1の仙台を下した天皇杯が控えており、選手たちも口々に“1つでも上の順位を”と語っているが、終盤の好調につながったチームの一体感を維持し、実際のプレーで表現できるかが問われる状況とも言える。

鳥取は前節、集中力の高い守備で大分にチャンスを与えず、攻撃でもミスなくパスをつないで攻め込むなど、攻守両面で良い流れを保って勝利。これでホームでは、クラブ新記録となる3連勝とした。今回もホームで同様の展開に持ち込むために、ベースとなるのは守備。無失点の時間をできるだけ長くすることで主導権を握り、勝機を引き寄せたい。

今季2節、熊本のホームで対戦したときは、鳥取が10分に先制したものの、後半立ち上がりの46分と52分に、熊本が連続ゴールを奪って逆転勝ちを収めている。鳥取は前節、先制後に何度も追加点を奪うチャンスがありながらも、決めることができず、大分の反撃意欲を削ぐことができなかった。熊本としては狙い目で、勝敗を分けるポイントになるかもしれない。

以上

2012.10.26 Reported by 石倉利英
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