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J1昇格をかけた戦いもついにあと1試合となった。千葉というクラブの人々、そして千葉を愛する人々が本当につらく悲しい思いをした2009年11月8日から始まった厳しい戦い。それを自力で終わらせることができる日がやってくる。
J1昇格プレーオフ準決勝では、横浜FCが引き分け以上で決勝に進出できるのに比べれば不利と見られた状況下の千葉だったが、目標は『試合に勝つこと』と1つに絞られて明確になり、ブレることも迷うこともなく戦えた。前がかりになりすぎてミスをしたり、隙を作ったりして横浜FCにゴールを奪われないように気をつけつつ、相手のウィークポイントの最終ラインの背後を狙って攻め、決定機を確実にモノにして4−0(得点者はFW藤田祥史=2得点、MF米倉恒貴、MF佐藤健太郎)の勝利。選手たちが異口同音に語ったように「90分が終わった時に勝てばいいと思っていたので、慌てることなく落ち着いて戦えた」一戦は、木山隆之監督が「完璧だったんじゃないか」と評するものになった。
決勝では千葉は引き分け以上でJ1昇格の権利を獲得できる。一見有利な条件は精神面や戦い方に予想ほどの好影響をもたらさなかったことは、準決勝2試合の結果からも明らかだ。だが、千葉は「J1昇格プレーオフは2試合戦って2試合勝つつもりでいた」(MF佐藤勇人)わけだし、ましてや大分には前回対戦(J2リーグ戦第38節)で1−2(得点者は千葉がMF谷澤達也、大分はFW森島康仁=2得点)の逆転負けを喫している。千葉にとっては「悔しさしか残っていない」(佐藤勇)試合で、「あの敗戦で大分と順位が入れ替わって、J1自動昇格が厳しくなってきた」(佐藤健)。ただし、その試合は守備のキーマンのDF山口智とエースストライカーの藤田は負傷欠場だった。山口智は「自分は出ていなかったけど、あの試合の借りを返したい。決勝でリベンジしたい」と静かに燃えている。
思い返せば、J1昇格プレーオフ準決勝で大分の全得点の4点を叩きだした森島を、千葉は前回対戦で乗らせてしまった感がある。千葉は現在4試合連続無失点だが、山口智は「森島選手は準決勝で素晴らしい形で得点している。ウチは今、無失点の試合をしているけど、もっと厳しくシビアにやりたい」と話す。さらに大分はサイド攻撃も脅威で、森島に気を取られているとFW木島悠や2列目以降から攻め上がる選手に得点機を作られる。左サイドバックのDF渡邊圭二は「全力でやるけど、試合には冷静に入りたい。今はバランスよく、全体がコンパクトに守れている。決勝ではリスクマネジメントをしっかりやって、相手にカウンター攻撃をさせないようにしたい」と話し、佐藤健は「相手のパスの出所をしっかり抑えれば自分たちのリズムになって、いい攻撃ができる」と話した。
「楽しまないと損だと思う」(山口智)、「決勝が楽しみ」(藤田)という言葉が聞かれるように、千葉には変な緊張感も気負いもない。木山監督が「選手たちは充実してやっているし、いい雰囲気を作っている。僕はその雰囲気を壊さないようにするだけ(笑)」と話すほどだ。3試合連続得点の藤田は「準決勝では森島選手が4点も取っていて残念。決勝では僕が3点取って3−0で勝ちます」と冗談めかしたが、内心は本気だろう。木山監督は「大分はしっかりとしたスタイルを持っているチームで、ウチの選手は何をすべきか分かっている。それを出すプレーをして全力で戦うだけ」と話し、MF兵働昭弘は「攻撃では相手の隙を突きたい」と話した。「リベンジの舞台は整ったし、今の自分たちはそれができる。決勝が楽しみだし、勝って千葉を支えてくれている人たちに恩返しがしたい」と話したのは佐藤勇。準決勝同様に試合の入り方に気をつけ、先制点奪取を狙って平常心でいつものように戦えば、J1への扉は必ず開く。
以上
2012.11.22 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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