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【J1:第3節 甲府 vs 名古屋】プレビュー:みんな山梨中銀スタジアムに集まれ〜。闘莉王のワントップを見て、攻撃の形が見えない名古屋から勝点3を奪えば楽しみと喜びは2倍(13.03.15)

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火曜日にスポーツ新聞のサイトをパトロールしていると「(田中マルクス)闘莉王、次節強行出場宣言。『間に合わせる』」という見出しに出くわしてしまった。まだまだ序盤戦なので左アキレス腱痛をじっくり治した方がいいと思うが、金曜日でも「闘莉王、FW強行先発も」という見出しが出ていたので、第3節は闘莉王のワントップを山梨中銀スタジアムでみることになりそうな雰囲気。昨年の甲府はJ2だったので、名古屋の戦いを横目で見ながら「闘莉王のワントップ」を物珍しい思いで楽しんでいたが、遂に対戦することになるのか・・・。ストイコビッチ体制6年目の名古屋のモチベーションや雰囲気を外野は正確には知らないが、監督も選手もスター揃いのチームを山梨に迎えることができるのは嬉しい限りで、最近流行のベースアップ気分。賞与は増えないけれど甲府フロントは勝利給を早く支給したいはず。

今週の甲府の練習では「闘莉王が・・・」、「増川(隆洋)が・・・」なんて声がピッチから聞こえてきたが、一番多かったのは「闘莉王」の名前。城福浩監督にそのことをいうと「えっ、聞こえましたか?」なんて笑ってトボケていた。彼はどこでプレーしても、それだけ決定的な仕事ができる存在感の大きい選手だということ。ケネディの不在はだいぶん痛いと思うが、セットプレーの数を増やすとヤバイ相手であることは間違いない名古屋。それにセットプレーでマークすべき選手が多すぎる。甲府としては流れの中で名古屋のストロングポイントを押さえ込んで、攻撃ではサイドだけでなくダニエルと増川のCBの間にも仕掛けていきたい。2戦連続ゴール中のウーゴはもとより、ケガからの復帰調整中の水野晃樹が「だんだん、ゴールが近づいてきているよ。次は決まるよ」と盛り上げるのはMF登録だけどFW起用の金子昌広(大卒1年目)。彼が、ダニエルや増川を抜いてシュートやペナルティアエリア内で倒されてPK獲得というシーンを見たい。名古屋同様に甲府も、水野、山本英臣、青山直晃らケガ人が多く、左SBの佐々木翔がボランチに入り、FWでやるはずだった松橋優が左SBに入るなど台所事情は楽ではない。ディフェンスラインも盛田剛平を軸にラインの細かな上げ下げの精度アップに盛り組んでいる最中。

この状況下でも開幕から仙台、C大阪と悪くない戦いをやって、J1残留が今シーズン最高の目標にならない”はず”であることを宣言したい甲府。そのためには勝点3がほしい。前節のC大阪も開幕戦でいい内容ではなかった相手だったし、今節迎える名古屋も3バックからスタートしたチームが4バックに変わり、攻撃の形がなかなか見えてこない状況。J1の上位クラブの間に割って入りたいJFK甲府にとって、前節に続いて「今勝たなくていつ勝つの」という第3節だ。名古屋は名古屋でまだ勝点3がないので、同じことを思っているだろうけれど、J1の平均予算の半分くらいの甲府がそう簡単には抑え込まれないチームであることも証明したい。個の能力では名古屋が優位であるが、細かい部分を突き詰めるという姿勢では甲府は負けないし、ここを突き詰めないで勝つには神仏に祈ることを戦術に取り入れるしかない。それに甲府には「降格候補」と見られることに対する反骨心やビッグクラブに対するチャレンジャー精神がある。これは名古屋の選手が持ち得ない部分だと思う。甲府はこういうところに矜恃を見つけて力に変えている。

スポーツ新聞やサッカー雑誌などの順位予想では2011年同様に”降格候補”として人気の甲府。まだ2節が終わっただけなので現時点の順位にあまり意味はないが、甲府と名古屋を含む8チームが1分け1敗で並んでおり、第3節は勝ってぴよ〜んと上に行って来週のナビスコカップウィークを迎えたい。甲府はここ2試合で先発メンバーが充分に戦えることは証明しているが、前節では交代メンバーのフレッシュさを活かせなかった。城福監督も判断に悩む部分であるが、2〜3点リードして終盤を迎えない限り、2枚目3枚目の交代カードは切りにくくなる。昨年のJ2リーグでは「先発では大きな差は感じないが交代選手に差がある」という趣旨の話をする対戦相手の監督が少なくなかったが、J1に舞台を移せば今度は甲府がそれを感じる側にまわる。名古屋が攻撃の形を見せることが課題なら、甲府は後半の中盤以降の選手交代でパワーアップ、もしくは何が何でも逃げ切って勝点3を死守したい。悪くない甲府が勝点3でベリーグッドになるのか、攻撃の形が見えない名古屋がそれを見せるのかに注目だ。甲府の選手・スタッフはベストを尽くしている。今の甲府にプラス出来るのは山梨中銀スタジアムにひとりでも多くの甲府サポーターが駆けつけてくれて背中を押してくれること。みんなの力で勝点3をもぎ取ろう。

以上

2013.03.15 Reported by 松尾潤
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