ほぼ一年中、何かしらの試合が行われているブラジルのサッカースケジュールと比較するとまだまだだが、J2は試合が多い。特にこの時期は週に2試合が開催され、選手やスタッフの体力と睡眠時間を奪っていっている。しかしながら、それはどこも一緒。勝つチームは勝つのだ。互いに連勝中ゆえ、試合開始から激しいぶつかりあいが予想される。
この2チームはシーズンに入る前、2月14日に熊本で行われたTM(30分×3本)で一度対戦しており、その際は1−0で札幌が勝利している。その際に長崎の高木琢也監督は「J2らしい戦い方をするチームで、早いプレスをかけてきた」と評していた。札幌戦を控えた19日に高木監督は今回の対戦について尋ねると、「3連戦の最後ということで体力的に厳しい。質が高い試合はできないかもしれない。だから運動量で決まると思う。だけど(選手を)甘やかさない」と話しており、長崎に4連勝をもたらしたハードワークをこの試合でも継続していく構えだ。ただし、「(疲れた選手の)交代は上手く行わないといけない」とベンチワークも大切な要素だと考えている。警戒する札幌選手としては複数の選手がスピードのあるFWの内村圭宏を挙げており、高木監督も「変なボールの取られ方で自陣ゴールにスプリントすることは避けたい」と考えている。
一方、コンサドーレ札幌は、鳥取戦に続いて2戦連続アウェイ。移動の疲れを考慮してチームは札幌には帰らず、大阪の堺でミニキャンプを張っている。連戦の中でのキャンプなのでハードなものではないと予想することができるが、2連勝と調子のいいチームが同じ屋根の下で生活し時間を共有したことはチームにとって「吉」と出そうだ。財前恵一監督もキャンプを利用し、徳島戦で左大腿部肉離れを起こして離脱したキャプテン河合竜二の穴を埋めるためのしっかりとしたプランを備えてくると同時に、おそらく強靭なフィジカルを持つ長崎のFW水永翔馬の強さを封じる作戦も練ったことだろう。身長192センチのブラジル人DFパウロンとの空中戦は見物となる。
財前監督は鳥取戦後に「ディフェンスラインの押し上げが遅かったのと、取られ方、ボールの失い方が悪かったのでピンチになった」と話していたが、そこが改善されていないようであれば出足の早い長崎の選手に中盤を支配されることになるだろう。鳥取戦で見せた岡本賢明のドリブルによる仕掛けは有効ではあるが、崩しのパターンは確立したとまでは言えないのかもしれない。運動量も含めた中盤の攻防も注視したい。
早くも「長崎旋風」という言葉まで誕生した長崎の躍進について、高木監督は「実力と順位は比例しないこともある。現在は不思議な気持ち」と表現し、「これから連敗することもあるだろう。まだシーズンが始まったばかり。順位について話すのはまだ早い」と浮ついた報道を一蹴する。
3連戦の最終戦。両チームの対決は運動量で勝負が決まる。互いに連勝に浮かれることなくハードワークしたい。
以上
2013.04.20 Reported by 植木修平
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