前節終了後の記者会見。両チームの指揮官の言葉は対照的だった。
まず、試合終了間際のオウンゴールで京都から勝点3を奪った、松本・反町康治監督は「マジョルカいやアスレチックビルバオがバルセロナとやっているようなもの」と彼我の戦力差は認めた上で、「現段階での持っている力を考慮した上でベストな試合」とニヤリ。これで大型連休中の3連戦を2勝1引き分け(勝点7)と上々の結果で乗り切り、この先のリーグ戦へ視界良好といきたいところ。一方、北九州・柱谷幸一監督は前節の札幌戦について「1-1に追いついて、さあこれからという時に失点してしまう」と柿本健太の右足で同点に追いついた後の失点シーンで唇を噛むように、試合内容自体は決して悪くないのだが歯車が噛み合わず結果がついてこない現状。現在6連敗中。ここまで暫定21位に沈む、悔しい状況だ。
知将・反町監督は今節も北九州の布陣を予想したうえでフォーメーションや選手構成を組み立てる。現段階で指揮官がどのような選択をするかは読めないが、本職のボランチの他、センターバックにも挑戦中の喜山康平が前節、左脚靭帯の負傷から約1ヶ月ぶりに復帰したことは戦術面から考えても頼もしい。しかし入れ替わるようにディフェンスリーダーの飯尾和也が全治3ヶ月と発表されたことは大きな痛手だ。飯田真輝・多々良敦斗・川鍋良祐の3枚が最終ラインに入ることは間違いないと思われるが、ここはやはり川鍋の奮闘に大いに期待したい。北九州はスタジアムの問題もあり、J1昇格のために必要なクラブライセンスを取得出来ていない。つまり成績が良くてもJ1昇格が不可能で、「やはり上にチャレンジする環境でプレーしたい」と松本を新天地に選んだが、昨季まで4シーズンに渡ってプレーしてきた古巣だけに当然愛着もある。「北九州と対戦するのは新鮮というか不思議な感じがするが、頑張っている姿を観てもらいたい」と意気込み十分。まずは2試合連続の無失点試合、そしてホーム初勝利を目指す。
対する北九州だが、先述のとおりここまでのリーグ戦は厳しい結果となっているものの、今節以降のプラス材料は、ある。前節途中から投入された池元友樹だ。反町監督もその存在を警戒する北九州のエース。ほぼ新チームとなった今季、柱谷監督は高さと強さに定評のある大島秀夫と池元の2トップを構想していたとのことだが、開幕前の負傷でその目論見が2ヶ月もずれてしまったことは誤算と言える。長期離脱からの復帰直後ということもありゲームフィーリングなどはこれからだが、短い時間でも結果を出すことの出来る選手だけに、連敗ストップの起爆剤として柱谷監督だけでなくファン・サポーターの皆さんもその活躍に期待していることだろう。
試合を左右する鍵はズバリ“先制点”だ。特に北九州はここまで先制された試合は全敗というデータが残っている。先制点を得るべく序盤から両チームがアグレッシブな姿勢を見せれば、手に汗握る好ゲームとなることは間違いない。
以上
2013.05.11 Reported by 多岐太宿
J’s GOALニュース
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