●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。J1が今日から再開するということで、同じ神奈川県の、それこそ僕はここのチームで指導者をスタートさせてもらって、ここではあまり試合をしたことは無かったのですが、非常に感慨深い気持ちで指揮をとっていました。本当に苦しい試合でしたが、多くのサポーターも来てくれて、フロンターレの強力な攻撃陣をどう止めるのか、今日一つテーマだったと思います。最後のPKが入っていれば勝点1に終わっていたと思いますし、もしかしたらひっくり返されていたかもしれないという際どい試合でした。今日出た全員、向こうに残っている選手も含めてやれることは全てやってくれたかなと。ただ、本当にフロンターレは強いチームで、我々に比べてミスは3分の1くらい少ないし、止める蹴る。判断。一番嫌なところにボールを付けるというのは、彼らから学ばなければならないことがたくさんある。今日勝ったことは喜びたいですが、すぐにマリノス戦が控えてますしこの勝ちを自信にして更にクオリティを上げられるようやって行きたいと思います。
安藤と高山と永木は、安藤はここのチームにまだ所属していて期限付きでお借りしている。(高山と永木は)彼らは(川崎フロンターレの)ユースから大学に行って、違うチーム、たまたま湘南ベルマーレに入っていますが、本当にそういう言い方をするとかっこよすぎますが、Jのクラブが20年経って、子どもたちを育てない限りワールドカップや未来が無いというところで、先の東アジアカップに出た選手たちもJクラブのユース出身者が多いですし、そういう意味で、このチームがいいのか悪いかはわかりませんが、そういった日本全体のJリーグの取り組みが、こういう形で高山の得点や、永木がキャプテンやっているとか、そういうところに出るというのは、指導者としてだけではなく、Jリーグ全体の指導者の方。彼らを支えてきた方。そういう意味のいい光景だったんじゃないかと、いまふと思ったので、話させてもらいました。
すぐに試合があるので切り替えてやって行きたいと思います」
Q:新加入の外国人選手2選手のプレーぶりについてどうでしょうか?
「2人とも加入の日から日本に馴染もうとする姿勢がすごくあって、GKは特にコミュニケーションが大事ですが、堂々とプレーしてくれました。ウエリントンもコンディション的な部分がありますが、前の方で起点になってくれる。新たな湘南スタイルに色を付けてくれたと思っています。ただ、ブラジル人だとか何人だとか、ポジションが自動的にあるわけじゃなくて、日々の競争の中でポジションは決まってくるので、今日出たことを次につなげて欲しいし、出られなかった選手は、自分のいいところを伸ばしてチームのために頑張って欲しい。それだけなので、決して外国人のちからだけで勝ったとも思いませんし、ただ彼らの力が、我々に力を与えてくれたのは本当に良かったと思います」
Q:前半の20分頃に指示を出して前線の構成を代えましたが、どのような意図でやられたのでしょうか?
「詳しくは言えませんが、フロンターレさんがどのようなシステムで来るのか。両方用意していたんですが、最初から3枚でやってきてて我々の3トップが横に広げられてボランチに簡単に入れられる場面が目立ったので、そこはちょっとブラジル人と日本人のコミュニケーションの関係で少しちぐはぐさが見えたので、(菊池)大介をトップ下に置いて、相手のボランチに蓋をするような形ではっきりマークを、相手の3バックの一人にキリノが行ったらウェリントンが締める、また逆の形とした方が収まりやすいかなと思い(そうしました)。最後下村(東美)を入れた時にもう一度MFの網を、アンカーをそこにおいて、入ってくる選手に対して必ず数的優位を作って、最悪クロスを対応するというのは準備してきたので、その辺は選手たちもよく理解してやってくれたと思います」
Q:中断の間に重点を置いて練習してきたことは?
「得点を取るための練習しかほぼしてなくて、湘南スタイルとかやってきたのを出すのは、17試合で十分やれた試合も多かったんですが、勝点1だったり3を取れなかったのは、そこの積み上げのところで一人ひとりが責任を持たなければならないと。あそこで2点目でキリノがドリブルするのか上げるのか、シュート打つのか。それは俺が決められなくて、キリノが一番いい確率、ゴールに繋がる確率の例があの突破からのクロスで、そこに(高山)薫が入ってくれた。ウェリントンも入ってくれたんですが、そういった、最後のところにパスするのか、シュートするのか、ドリブルするのか。選手自身で責任を負って行かないとそれ以上上に行けないと。戦術があってなんとかだって。でもそれは選手が決めていいことで、その判断を、今日言ったのは、英語で”Make a score”って得点するって意味なんですが、直訳するとゴールを作る。ゴールを作る気持ちにならないと、ただ、シュートを打った、打たされた。例えば、パスをしろと言われたからしたというのでは個人としてもチームとしても上には行けない。やっぱり何かを作り出すために、自分で判断するという事がすごく大事で、そういう意味では2点とも練習してましたが、CKで(遠藤)航が相手の一番嫌な所に入って行くというのもそういう得点を作ってくれましたし、得点でカウンターでキリノ、薫で取ったのも得点を作ってくれたと思うので、そういう意味では湘南スタイルの中にさらに個人としての色が出た得点なんじゃないかと思います」
Q:前半に前のやり方を変えて落ち着いた。しかし1点をリードされてしまった。さらに相当振り回されていましたが、ハーフタイムにはどんな事を求めたのでしょうか。
「僕の言える範囲の話というか、うちの選手というのは、ゴールを守るというよりも、それこそ前に行って得点に絡むプレーのほうが好きな奴がほとんどなんですね。で、そういう使い方を先にすると、今度0−1だけど焦ってしまって早く取らないといけないと。このゲームは、うちも回されるが、フロンターレさんもだいぶ足が止まってきたなという印象もあったので、0−1の時間を長くしながらも1点を取れば、流れが来る。だからちょっと後半は頭から代えていこうと思ったんですが、僕の采配がいつも自分では間違っているなと思っているのでなんとも言えませんが、そういったちょっと我慢する時間を選手たちに覚えさせることで、そのご褒美が1点入る、という展開を経験しないと、今までJ1、J2で先に仕掛ける事が交代をすることが僕は多いんですが、そういう意味でちょっと我慢したというのはありました。だからあのワンチャンスで1点取ったのは、この前の新潟さんはワンチャンスで取られたという感じがあったので、いいか悪いかはわかりませんが、そういうところは考えていました」
Q:今日のアレックスサンターナ選手のプレーはすごかったですが、外国人でGKを入れた理由は?
「勇気はいりませんでした。別に外国人がGKであろうが、DFだろうが、FWだろうが練習を見ていいと思うから使うだけで、別に使わなかったら今日の安藤(駿介)とか、阿部(伸行)とか鈴木雄太とかがダメってことでもない。勇気がいる起用ではなかったです。僕は僕の目で見て、スタッフと相談して彼がチームのためになるのならそれがGKだろうがDFだろうが、FWだろうがピッチに立たせる。そういう判断の中でやったので、勇気を持ってやってやったのかと聞かれると、勇気を持ってやったわけではない。僕の公平な、自分の目が正しいかはわかりませんが、の中での起用だった。たまたまそれが外国人だったということです」
以上















