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【J1:第19節 C大阪 vs 甲府】レポート:C大阪、2試合連続無得点で痛恨の2連敗。甲府は験のいいC大阪アウェイ戦で連敗を8でストップ、第9節以来の勝利!(13.08.04)

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相性というものは、やはり存在するのだろうか。またもC大阪は、ホームゲームで、甲府に勝つことができなかった。これでJ1リーグ戦では甲府にホームで3戦3敗。そして、中断明け、後半戦の最初2試合では、新潟戦、甲府戦ともに0-1での2連敗。さすがに試合後のキンチョウスタジアムでは、C大阪サポーターから強烈なブーイングがピッチに降り注いでいた。

「僕は途中で交代したし、最後までチームの力になれなかった。前半もっとチャンスを作れればと思うし、DF陣に申し訳ないし、(トップ下に入った南野)拓実にももっと気持ちよくプレーさせたかった」と、試合後、悔しさを押し殺しながら振り返っていたのは、柿谷曜一朗。ただし、「やっているサッカーは別に間違っていないと思う」と、桜色の8番が言うように、今回のC大阪は特に前半、前節には見られなかったような、流動的でアグレッシブなサッカーを展開していた。

その原動力となっていたのは、今季公式戦初先発となった楠神順平だ。持ち味のドリブルを活かしながら、攻撃にテンポを生み出していく背番号10とともに、南野、柿谷、エジノ、シンプリシオらが絡み、厚みのある攻撃を繰り出したC大阪。だが、18分のエジノのシュートがゴールポストに阻まれたのをはじめ、なかなかゴールを決めきれない。楠神も38分には強烈な左ミドルを放ったが、甲府GK荻晃太に阻まれてしまう。さらに、42分には南野が柿谷とのワンツーから抜け出したが、シュート寸前のところで甲府DF土屋征夫のディフェンスに遭い、得点できず。C大阪としては前半に攻勢を仕掛けていただけに、試合を振り返ると、「前半に決めきれなかったことが、すべてだった」(南野)。

一方の甲府は、佐々木翔をセンターバック3枚の中央に置き、守備のときには両ウイングバックが降りてくる5バックのようなシステムを採用し、「ラインをコンパクトにして、下げて守ろうということを徹底させた」(土屋)。そして、C大阪のレヴィークルピ監督が「試合開始からしっかり堅くディフェンスしたうえで、カウンターという意思統一を徹底されていた」と評するような戦いを見せると、立ち上がり以外ではC大阪に何度もゴールを脅かされるが、「真ん中の選手にボールが入って、1タッチで行かれることがあったので、そこは難しかったけど、うまく守り切れたので、自分たちのペースになったかなと」(土屋)。その粘り強い守備が、後半につながった。

唯一のゴールが生まれたのは、66分。押し気味に進めていたC大阪のテンポが落ちたときだった。きっかけを作ったのは、34歳の甲府MF石原克哉。「チームがこういう苦しい状況のなか、間違いなくチームの当事者意識をもって取り組んでくれた選手の1人だったので、彼に託そうと思った」と、城福浩監督の全幅の信頼を受け今季J1初先発したレフティから左クロスが前線のパトリックに収まると、そのポストプレーを受けた河本明人がDFを振り切ってゴール。「8連敗中で、点も取れていなかったので、ゴールしたあとの喜びは相当あった」という大卒ルーキーは、これがリーグ戦初得点。交代間際のラストプレーで、値千金の決勝点を決めるという大仕事をやってのけた。

その後、1点を追うC大阪に反撃を仕掛けられるものの、逆に「僕ら側としては、相手の8番の選手(柿谷)が代わってくれたことが、少しラッキーだった。相手のパターンが多少クロスに偏り、守りやすくなった」というのは、甲府GK荻晃太。最後は福田健介、松橋優を送り込み、完全な5バックとして守備を固めた甲府は、第9節磐田戦以来となる白星を勝ち取った。しかも、無失点は第7節鹿島戦以来、実に12試合ぶり。「C大阪という素晴らしいチーム、スキルの高い集団のチームに対して、失点ゼロで抑えることができ、勝点3を取れたことは、今日に関しては喜び合いたい」と述べたのは城福監督。「ただし、ここ9試合でみれば1勝8敗ですから、次からが本当に大事なゲームになる」という熱血漢は、さらなる躍進へ気を引き締め直していた。

それに対して、東アジアカップ日本代表トリオのホーム凱旋試合となったC大阪としては、何とも悔しい結果に終わった。「まだまだ若い選手が多いので、冷静にプレーすべきところが、後半できなかった。そして、残念ながらこういった結果になってしまった」と、精神面の未熟さを強調したのは、レヴィークルピ監督。ビハインドを負ってから、C大阪らしい攻撃を追求できなかったことが悔やまれる要因だった。これで堅守速攻の相手に連敗。そして、次節では、上位に君臨し、堅守速攻のスペシャリストといえる大宮とのアウェイ戦を迎える。悲願のタイトルのためには3連敗は絶対にできないだけに、若き桜の戦士たちは、次節、自分たちの命運をかけた大一番に臨むことになる。この2試合の反省を活かせなければ、頂上など見えないはずだ。

以上

2013.08.04 Reported by 前田敏勝
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